塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【エド・ヤーディーニ】賃金上昇は生産性向上のリターン。10年債利回り4%は怖くない。強気相場継続する。

塾長です。

昨日(米国9/1)の米株は失業率上昇→利上げ停止の思惑で株高と思いきや、ほぼヨコ。株高シーズンは10月からなので、気長に待ちましょう。

 S&P500、4,515(+0.18%)

 Nasdaq、14,031(‐0.02%)

【米国市況】株は小幅高、雇用統計後の勢い失速-ドル上昇、146円台 - Bloomberg

 S&P500種は週間ベースで6月以来の大幅高。週明けの4日はレーバーデーの祝日で休場となる。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油86.05

 10年債、4.1730

 ドル円、146.1930

 Bitcoin25,803

 

 

経済指標:

 8月 非農業部門雇用者数[前月比]、18.7万人(予想16.5万人)

 8月 失業率、3.8%(3.6%)

 8月 平均時給[前月比]、0.2%(0.3%)

 8月 製造業PMI、47.9(47.0)

 8月 ISM製造業景気指数、47.6(47.1)

8月の米雇用統計、18.7万人増-賃金鈍化、失業率3.8%に上昇 - Bloomberg

6月と7月の雇用者数は11万人下方修正された。

 :

 給与と賃金のデータを作成する事業所調査の回答率は、8月としては2006年以来の低さだった。

 週平均労働時間は34.4時間にわずかに拡大した。

  不完全雇用率(フルタイムでの雇用を望みながらもパートタイムの職に就いている労働者を含む、より広い意味での失業率)は7.1%と、過去1年余りで最高となった。

  臨時雇用者数は7カ月連続で減少し、約2年ぶりの低水準。この指標は通常、労働市場の方向性を示す先行指標となっている。

「18.7万人増加」は予想以上ですが、来月になれば下方修正されるでしょう。

 

ハリウッドのストとイエローの破綻、米雇用者数を5万4000人押し下げ - Bloomberg

ハリウッドでのストライキとトラック運送大手イエローの経営破綻がなければ、8月の米雇用者数の伸びはさらに大きなものになっていた。

  1日発表された米雇用統計によれば、映画業界と陸運業界は合計で5万4000人の雇用減となった。主としてイエローの破綻とハリウッド俳優労組によるストが反映された。雇用減の内訳は陸運業界が3万7000人、映画業界は1万7000人。

またBloombergが変な記事を書いている。ストと、企業破綻による失業を同様に扱って良いわけがない。

 

 

FRB副議長からNEC directorに華麗に転職を果たしたブレイナードが雇用統計についてコメント;

www.youtube.com

「労働参加率が上昇しているのは、バイデン大統領の良い経済、良い職、良い賃金のおかげである。人々が職に戻り、よりバランスの取れた状態になった。それによってインフレ率が下がっている」とバイデンの尻にキスしながら、非論理的な事をしゃべっている。

米国政治の嫌な部分を見たい人は、どうぞ覗いてみてください。

 

 

米ISM製造業指数、6カ月ぶり高水準-縮小圏ながら安定化示唆 - Bloomberg

 

 

金融政策:

■メスターがフランクフルトで遊んでいる;
クリーブランド連銀総裁、インフレ「高過ぎる」-労働市場の均衡は改善 - Bloomberg

クリーブランド連銀のメスター総裁は、・・・クリーブランド連銀と欧州中央銀行(ECB)が主催した会議で講演。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■「最近、ルービニのような超弱気派が出てこない」的な事を書きましたが、Bloombergがインタビューしていました;
ルービニ氏、世界の株式相場10%下落あり得る-経済が下振れなら - Bloomberg

ルービニ・マクロ・アソシエーツ会長兼最高経営責任者(CEO)の同氏は、イタリアのチェルノビオでブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、欧州、米国、英国で高インフレが続き「世界的に景気が軟化し始めれば10%の調整は全くあり得ないことではない」と語った。

 :

同氏は昨年9月に米国と世界の「長くひどい」リセッション(景気後退)を予想し、それが2023年いっぱい続く可能性があるとの見方を示したが、現在は世界経済についてそれほど悲観的ではいない。

  「世界経済がハードランディングする深刻なリスクがあった6カ月前と比べると、今はそのリスクは減少している。これは良いニュースだ。しかし、世界経済がソフトランディングを達成できるかどうかについては、まだ議論の余地があると思う」と同氏は語った。

え?たったの10%安?

彼はいつも「世界の終わりが来るゾ!」と叫んでいるのかと思ったら、そうでもなかったみたい。

残るはロバート・キヨサキくらいか・・・。

 

 

エド・ヤーディーニのインタビュー;

www.youtube.com

要約すると・・・、

  • 弱い経済指標は、FEDから利上げプレッシャーを取り除くことになり、株にとって良いニュース。
  • FEDの仕事が終わったとは言いたくなり。ジンクスになるから。
  • 賃金上昇は心配していない。過去実賃金が低下していた。生産性改善のリターンを得ている。
  • 2023年末のS&P500目標価格は4,600から変えていない。23年末を予想するよりも、今は強気相場であり24年末に5,400を付けるという事をコミュニケートするようにしている。
  • 10年債利回りが4%くらいなのは、歴史的に正常と言える。株式市場も気にしていない。

 

バランスをとるためにWarren Piesのインタビューも掲載(動画2:30~)。彼は弱気派というわけではないが、リセッションが来ると考えている派の一人;

www.youtube.com

金利だけでなく、雇用統計やその他の景気がcoolになっているデータをもとにすると、今後の経済はどうなるでしょう?そして、市場は何を織り込んでいるでしょうか?

・誰の目にも、経済は景気循環の終盤に入っているのは間違いない。新規雇用者数の修正が続いており、それは悪くなる一方だ。それはリセッションの周辺もしくは、(経済の)スローダウンに向かうときに見られるものだ。我々は住宅建設の雇用者数を見ている。減少が続いているし、下方修正が入っている。全てはサイクルの終盤を示している。そこで自身に聞くべきは「ソフトランディングか?ハードランディングか?」だ。とても難しいし質問だ。今の段階では、どちらの結果になるとしても、同じように感じる。データは減速し、雇用は減少する。歴史的には、ハードランディングになる可能性が高い。ソフトランディングすることは非常に稀である。イールドカーブ反転状態でBeer Steepner(長期債利回り上昇が短期債のそれを上回ること)が起きるのはリセッションに入るときだ。今最も大切なのは結果(ソフトランディングなのか、ハードランディングなのか?)を予想することではない。何が市場に織り込まれているか?である。あなたはソフトランディングに賭けるためにカネをもらっているわけではない。既にソフトランディングは織り込まれている。その後、さらに次を見なければならない。ハードランディングはほとんど織り込まれていない。問題は何が織り込まれているか?である。

良く分からないことを言っていますが、まとめると・・・

・経済データからすると、経済は景気循環の終盤に入っている。(ので、今後も経済はスローダウンしていき、リセッションに入るだろう)。

・そのリセッションが浅くなる(ソフトランディング)のか、深くなる(ハード)のかは、事前の経済データから読み取れない。どちらも同じようなものになる。歴史的には浅いリセッションというのは珍しい。

・リセッションが来るとして、投資の決断においては、リセッションの深さを当てるよりも、市場に何が織り込まれているのか?が重要。今は浅いリセッションが織り込まれているようだ。

・リセッションが深くなる可能性の方が高いのだから、それに備えておく方が良いだろう。

と言っていますね。

ちなみに彼も今年前半にはリセッション入りすると言っていました。予想は外れたので、もし彼に従って投資していたならば、今年これまでの株高の波には乗れなかったことになる。
(注:前回予想が外れたから、今回も外れると示唆しているわけではありません)

 

ーー

ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村


米国株ランキング