塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジェレミー・シーゲル教授】2024年にリセッションがきても、FEDが利下げして株高。

塾長です。

昨日(米国7/27)の米株は、”日銀のYCC修正観測(報道)”で下落?

 S&P500、4,537(-0.64%)

 Nasdaq、14,050(-0.55%)

【米国市況】円急伸し一時138円台、10年債利回り4%-日銀YCC報道 - Bloomberg

株式市場では主要3指数が全て下落。S&P500種株価指数は日銀の報道が伝わった後、上昇から下落に転じた。

 

CNBCではこんな会話をしていた;

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  • 日銀がYCCの程度を緩和するかも知れないというニュースで米国債、米国株が売られた。円建て運用資金の一部が日本国債に戻る可能性があるから。
  • YCCを修正すると言っても、上限を0.5%から1.0%にするくらい。米国、カナダなどとの金利は大きいまま。
  • 米株式市場に泡が立っているので、売る口実に使われただけだろう。セルオフの切っ掛けになる可能性はある。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、79.68

 10年債、4.0120

 ドル円139.0340

 Bitcoin、29,186

 

 

経済指標:

 6月 卸売在庫[前月比]、-0.3%(予想-0.2%)

 6月 耐久財受注[前月比]、4.7%(1.1%)

 6月 耐久財受注・コア[〃]、0.6%(0.2%)

 6月 中古住宅販売成約指数[前月比]、0.3%(-0.5%)

 同[前年同月比]、-14.8%

米中古住宅販売成約指数、予想外に上昇-4カ月ぶりのプラス - Bloomberg

 全米不動産業者協会(NAR)のチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「回復には至っていないが、住宅不況は終わった」と発表文で指摘。「このところの雇用増加を踏まえると、住宅ローン金利が大幅に低下すれば、年内また来年にかけて買い手が殺到する可能性がある」と予想した。

 

米GDP、2.4%増に予想外の加速-個人消費が想定ほど減速せず - Bloomberg

個人消費は1.6%増、前期から減速も予想を上回る

・PCEコア価格指数は3.8%上昇、予想の4%を下回る

 

 

金融政策:

日銀がYCCの修正案を議論へ、上限0.5%超え容認案-報道 - Bloomberg

 

 

財政政策:

■面白い記事でした;
補助金戦争が世界的に激化-インフレ抑制法で米同盟国も参戦迫られる - Bloomberg

こういった(↓)ニュース/事件の背景でもある;
VW、EVメーカー小鵬汽車に7億ドル出資-中国での販売回復目指す - Bloomberg

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■決算はComcast、Southwest、McDonald's、T-Mobile、MasterCard、Ford、Intel、Junipar、Roku、Verisignなど。

 

Southwest Airlines shares tumble 9% as costs rise, unit revenue slips

・Southwest Airlines reported a drop in unit revenue and higher costs for the three months ended June 30.

・The airline said the trends are likely to continue this quarter.

・Southwest plans to revamp its 2024 schedule to reflect a slower recovery in business travel compared with leisure.

株価は-8.94%、33.02ドル。

多数のフライトをキャンセル、大混乱を巻き起こした結果が出たようで。織込み済みでなかったのが不思議なくらい。

 

米マクドナルド、4-6月は売上高・利益とも予想上回る-客足好調 - Bloomberg

4-6月の既存店売上高は11.7%増。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は9.4%増だった。米国では「戦略的なメニューの値上げ」と客足増加による恩恵を受けた。利益は一部項目を除いたベースで1株当たり3.17ドルと、こちらも予想を上回った。

株価+1.18%、295.19ドル。

 

インテル株急伸、強気な業績見通しで半導体需要の改善示唆 - Bloomberg

時間外で+8.08%、37.34ドル。

前回CNBC出演時、「Intelは上がるよ」と言っていたBernstein ステイシー・ラスガン;

www.youtube.com

こんな事を言っている;

  • 今年後半は良いだろう。
  • PCがコロナ前の状況に戻ってきた。
  • これ以上悪くなるような要素はない。
  • 投資家の興味はIntelのコア市場(CPU)から離れて行っている
  • IntelがAI分野で活躍できる/恩恵を受けられるかは不明

前回同様、「これから素晴らしい会社になる/スゴイ新製品が出る」ではなく、「叩き売られているので買い」という感じ。

 

 

■〆はジェレミー・シーゲル教授 on CNBC。なぜかTwitterにしか動画があがっていなかったので、そちらから;

ーあなたと話をしたかった。パウエルにノーベル経済学賞を渡す準備ができているとは言わないだろうが、あなたは彼に対する態度を変えたようだ。あなたは彼に対して批判的だった。緩和的過ぎたし、その後、引締め過ぎた、と。しかし、今は彼がソフトランディングを調整できそうだと?

・今回のFOMC後プレスカンファレンスはとても良かった。ほぼ実質的に、拮抗するリスクがあると言いかけた。まだインフレを重視しているが。潜在的なダウンサイドリスクがあるとの認識を示した。彼はデータに依存するようになった。FOMC投票者の中に数人のハト派がいる。グールズビー、ハーカーなど。ダウンサイドがある。彼はそれを認識したようだ。とても励まされる。

 先行指標(foward looking indicators)を見ると、マネーサプライは下落を止めた、コモディティー価格は下落を止めた、ケースシラーやfederalのデータでさえ住宅価格が安定化したと示している。とても高い金利が私や市場を恐れさせたが、私が恐れたほどの悪影響を及ぼしていないようだ。

 パウエルが等式の両側を見るようになったのと合わせて考えると、これは市場にとってポジティブである。

ーあなたは2022年10月の底を当てた。それをテストすることはない、と。

・そうだ。リセッションがくるとは思わなかったからだ。

ーセル側を打ち負かした。

・とは言え、私は驚いている。今年は15%程度の上昇だと思っていたが、既に20%近く上昇している。ソフトランディングのシナリオにおいては、景気循環割安株にさえ上昇余地がある。パウエル自身も[金利が]失業率にほとんど影響しなかったことに驚いているだろう。FEDは注意深く全ての指標を見ている。選挙の年に入る。最大の関心事は、失業率が上がったらどうするかだ。今のインフレ問題よりも壊滅的な効果となる。インフレは重要視されなくなる。政治的に、経済に弱さが出れば、彼は対応しなければならなくなる。金利引き上げをやめ、場合によっては引き下げる。しかし、[前に述べたような]経済にsensitiveなデータによると、それは必要なさそうだ。そうすると、市場は良い状況になるだろう。私が3月、いや、6月に恐れていたよりも、だ。

今回のFOMCに関する記事の多くは「内容がない、退屈」といったものだったが、シーゲル教授は、

・パウエルが金利引上げ(過ぎ)のリスクを認識したのがニュース

FOMC内のハト派の影響だろう

と言っている。

 

そして、

・経済指標を見る限りリセッションにはならなそう。すなわちソフトランディング。
 なので株高が続く。景気循環割安株も上がる。

・もしリセッションになったとしても、それは来年、2024年。
 大統領選挙の年なので、パウエルは政治的な対応を余儀なくされる(金利を引き下げて、雇用増/景気浮上)。
 そして株高。

だそうです。

あいかわらず強気で、元気がもらえます。

 

とは言え、2023年はまだ5か月ある。

FEDは9月※に最後のサプライズ利上げをして2023年中のリセッションを作り出そうとするのか、あきらめて(インフレ再燃のリスクを抱えながら)ソフトランディングを目指すのか、に注目ですネ。

※:ジャクソンホールで利上げはしないハズ。

 

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