塾長です。
昨日(米国7/12)は低いCPIが出て、株式市場は歓喜。
S&P500、4,472(+0.74%)
Nasdaq、13,918(+1.15%)
【米国市況】CPI鈍化で株続伸、金利は急低下-ドル一時138円16銭 - Bloomberg
原油、75.86
10年債、3.8610
ドル円、138.3610
Bitcoin、30,370
ドルは138円前半、インフレ鈍化で米金利低下-一時5月以来の安値 - Bloomberg
6月 CPI[前月比]、0.2%(予想0.3%)
同[前年同月比]、3.0%(3.1%)
6月 CPIコア[前月比]、0.2%(0.3%)
同[前年同月比]、4.8%(5.0%)
米インフレ率3%は非常事態の終わりを示唆、金融政策の転換点に - Bloomberg
パウエル議長が注視する米サービス業物価指数、21年末以来の低い伸び - Bloomberg
住宅とエネルギーを除いたサービス業消費者物価指数(CPI)は、6月に前年同月比で4%上昇。2021年末以来の低い伸びにとどまった。
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パウエル議長は6月のFOMC会合後の記者会見で、コアサービス物価について「ディスインフレの兆候は初期段階のものでしかない」と指摘。「多くのアナリストが言いそうなことだが、この分野でインフレを低下させる鍵は労働市場の環境が継続的に緩むことだ」と話した。
米地区連銀報告、経済活動「わずかに上向いた」-見通しは成長鈍化 - Bloomberg
ミネアポリス連銀総裁、インフレ高止まりに備えるよう銀行に警告 - Bloomberg
米金融当局者、7月会合で利上げ再開する方向-CPI急激に鈍化でも - Bloomberg
なし。
なし。
■先日「ゴールドマンに何かあるのでは?」と書きましたが、Bloombergからも同じような記事が出てきました;
ゴールドマン、4-6月業績低迷ほのめかす-決算控え市場に心の準備 - Bloomberg
ウェルズ・ファーゴのアナリスト、マイク・メイヨー氏はインタビューで、「ソロモン氏がCEOになってから最悪の四半期となる公算が大きい。弱い、悪い、ひどいというカテゴリーに入る項目が恐らく半ダースはあるだろう」と話した。
:
アナリストはゴールドマンの4-6月純利益が15億ドル(約2100億円)と、前年同期から48%減少したと見積もっている。・・・このような数字は、ROEが5%を下回り得ることを意味する。ゴールドマンは2桁台の半ばという目標を掲げている。
:
ブラックロックのラリー・フィンクCEOは先週のTVインタビューでゴールドマンについて「組織内に分裂があることは明らかだ」と述べていた。
結局、銀行業は(相対的に)儲からない商売なのでしょう。
◆Bank of Americaが顧客に黙ってクレジットカードを作っていたという事件も明るみに;
Bank of America staffers secretly opened credit card accounts for people without their knowledge and damaged their credit scores: regulators
・Bank of America was issuing credit cards to people without their consent for years, the CFPB said.
・The employees would secretly take people's credit reports and make bogus applications, per the CFPB.
・The bank is ordered to pay $250 million in penalties for a number of offenses revealed Tuesday.
注:CFPB = Consumer Financial Protection Bureau、米消費者金融保護局
上の記事は「BoAの従業員がやったこと(会社ぐるみではない)」と書いているが、本当かなぁ?
Wells Fargoは会社ぐるみでしたヨ?
米ウェルズ・ファーゴ、5300人懲戒解雇 不正口座開設で - CNN.co.jp
こちら、BAC株価5年チャート;
コロナ前より安い。
株の上り・下がりで言えば、Goldmanよりも悪い(GSはコロナ前より35%程高い)。
■〆はトム・リー。円安一服により円建て資産が大幅減少しているので、景気の良い話を聞きたい気分;
ーあなたはS&P500の年末ターゲットを4,825にしています。今から7.5%上昇です。それが実現するために何が必要でしょう?
・いくつかの事が正しく行われる必要がある。
1つはインフレがクールダウンすること。6月CPIをみて、7月、8月のコアCPIは0.2%増加だと思う。
2つめは、FEDがインフレ圧力の弱まりを受け入れること。FEDの言い回し「金利を長期に高く保つ(higher for longer)」を弱めても良いだろう。これは約束されたことではないが、我々はインフレ率が1年以内に3%以内になると信じている。
3つめは、投資家がこれを信じること。多くの人はリセッション目前だと信じている。来週から始まる決算シーズンでそうでないと分かれば、手控えられていた資金が流入し、株式市場は最高値を付けるだろう。
ーFEDが"higher for longer"を緩め、リセッションが起こらなければ、と言っているのですね。しかし、FEDが緩めるのはリセッションがあるからではないのか?
・その通り。FEDは難しい舵取りをしている。誰も信じていないソフトランディングに向っている。しかし、達成しそうだ。彼らはアグレッシブな金利上昇を世間に広めてきた。企業は慎重になり、自ら転ばなくなるだろう。それは典型的なリセッションの原動力である。そして、インフレが再燃することはないだろう。消費者もそれを期待している。FEDは一息いれられる。経済は破壊されていないのだから。
ーFEDは今月0.25%利上げして、終わりだと思いますか?
・7月は信ぴょう性のために利上げが必要だ。もしかしたら、もう1回利上げがあるかもしれない。視聴者に思い出して欲しいのは、市場は5%利上げに耐えたのだ。あと0.5%利上げがあっても、大きなダメージにはならない。利上げが1回だろうが、2回だろうが、企業利益は伸び、株は最高値を付けると思う。
「企業は慎重になっているので、リセッションにはならない/ソフトランディングする。株は最高値をつける」と言っている。景気の良い話で何より。
インフレがどうなるか何て誰も分からないので無視するとして、ソフトランディングになる理由(下線太字部分)が今回のポイントでしょう。
意訳すると・・・、
・典型的な景気サイクルでは、好景気が続き、調子にのった企業が(結果的に過剰な)投資をしてしまう。一旦消費が弱まると、生産過剰となり、リセッションに陥ってしまう。
・今回のサイクルでは、FEDが前もって長期間の高金利を予告していて、企業は投資を抑制している。
人への投資(=雇用)は増やしているが、業績が悪くなれば切れば良いので大丈夫。
・なので、消費が弱まっても、リセッションにはならない(ソフトランディングする)。
と言っている。
・・・。
え~っと、米国内製造業の建設支出はこんな感じ;
抑制どころか、爆増してますけど?
これら建設支出の多くが財政に起因するものだとしても、心配になるチャートの形をしていますネ。
ーー
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