塾長です。
昨日(米国8/31)はPCEの発表を無風で通過。
S&P500、4,507(‐0.16%)
Nasdaq、14,034(+0.11%)
8月最終日だったので7月31日S&P 4,588と比べてみると、2%安くなっただけでした。もっと下がっていた印象でしたが、終盤に持ち直しました。
原油、83.55
10年債、4.0930
ドル円、145.4890
Bitcoin、25,976
ロシア、さらなる原油輸出削減でOPECプラスと合意-ノバク副首相 - Bloomberg
7月 個人所得[前月比]、0.2%(予想0.3%)
7月 個人支出[前月比]、0.8%(0.7%)
7月 PCEデフレータ[前月比]、0.2%(0.3%)
同[前年同月比]、3.3%(3.3%)
7月 PCEコアデフレータ[前月比]、0.2%(0.2%)
同[前年同月比]、4.2%(4.2%)
8月 シカゴPMI、48.7(44.2)
米PCEコア価格指数は小幅上昇、個人消費支出は予想上回る伸び - Bloomberg
貯蓄率は3.5%に低下し、昨年11月以来の低水準となった。
なし。
なし。
なし。
■決算を出したのはDollar General、Broadcomm、Dell、VMWareなど。
ダラー・ゼネラルが決算受け大幅安 通期見通しを全体的に下方修正=米国株個別 - 2023年08月31日22:53|為替ニュース|みんかぶ
取引開始前に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高が予想外の減収となったほか、1株利益も予想を下回った。ガイダンスでも通期見通しを全体的に下方修正している。既存店売上高は減収の可能性も織り込んだ。
インフレなのに既存店売上が減っているというのは・・・。
株価は-12.15%、138.50ドル。
ブロードコムの売上高見通し、市場予想下回る-需要低迷続く - Bloomberg
8-10月(第4四半期)の売上高は約92億7000万ドル(約1兆3500億円)の見通し。ウォール街の予想平均は92億8000万ドルで、98億ドルと見込むアナリストもいた。予想される伸びは2020年以降で最も鈍い。
人工知能(AI)ブームが業界の一部で需要を喚起しているものの、ブロードコムの業績見通しは同社が広範な支出鈍化に見舞われていることを示す。ブロードコムはアップルのスマートフォン「iPhone」の主要部品メーカーだが、iPhoneは売り上げ減少。ブロードコムはまた巨大データセンターのコンピューター間のトラフィックを制御する半導体市場で優位にあるが、この分野の支出にはばらつきがある。
時間外で‐4.54%、880.99ドル。
デル、5-7月売上高が予想上回る-PC市場回復に前向きな兆候 - Bloomberg
米デル・テクノロジーズが8月31日に発表した5-7月(第2四半期)決算で、パソコン(PC)とデータセンター・ハードウエアの売上高が予想を上回った。企業向けテクノロジー市場の回復への期待を高めている。同社はまた、企業の人工知能(AI)活用を支援する製品への需要が「長期的な追い風だ」と指摘した。
先日HPQがPC売れていないって決算だしていなかったっけ???と思い、Dellの決算を確認したら、しっかり16%も減少している(前年同期比)。下図、赤四角で囲った部分;
想定より良かったというだけで、「回復への期待を高めている」というのは言い過ぎでしょう。
「それはあなたの感想ですよね?」と言われてしまうような記事を書かないで欲しい>Bloomberg。
株価は時間外で+7.47%、60.44ドル。
■〆は弱気派デイヴィッド・ローゼンバーグ;
ーゲストのデイヴィッド・ローゼンバーグは「9月は不満の冬(winter of discontent)の始まりになる」と言っている。
誰もがリセッションになるという説を捨て、ソフトランディング・ノーランディングに乗り換えた。それでもあなたはリセッションが来ると言っている。なぜそこまで固く信じているのですか?
・私はこのビジネスを40年やっている。全てを見てきた。2008年夏にもソフトランディングについて聞いていたが、2007年12月からリセッションは始まっていた。ソフトランディングと言っている人々は、株が予想に反して上昇したので、それに物語を合わせただけだ。
リセッションが遅れていだけで、軌跡を外れたわけではない。米国の消費者がエネルギーを保っているのは、過剰貯蓄(excess savings)のせいだったが、どうやら$2.2Tをすべて使いきったようだ。一部は返済に充てたようだが、ほとんどが支出に回った。サンフランシスコFEDは過剰貯蓄が9月末までに尽きるという研究を発表している。学資ローンの返済も始まる。財政側の支援が弱まっている一方、利上げの全てのインパクトを見ていない。それは目前に迫っている。既に制約は見えている。消費者の延滞率だ。デパートのクレジットカードの延滞が増加している。直近出た銀行のデータによると、クレジットカード延滞率は去年から1%上昇して、2.8%になった。過去1年の消費増加分のうち、20%がクレジットカードによって資金援助された。70%を消費者によって支えられている経済にとっては、とてもチャレンジングである。先週、ほとんど全ての小売業が[決算で]ネガティブな見通しを示したのは、そのせいだ。
ー強気派は、消費者の住宅ローン借り換えにはたっぷり時間があり、金利上昇の効果が通常のサイクルに比べて出にくいと言っている。
・それは経済の一部しかみていない。低い金利で住宅ローンを組んだ人は金利上昇の影響を受けない、というのは住宅ローン側を見れば正しい。しかし住宅ローン以外はどうか?クレジットカードの金利はすぐに反映される。クレジットカード借り入れ額は$1Tに達した。それは危険信号(red flag)と言える。
そして、金利上昇がビジネスに与える影響が大きい。企業の借金も借り換え時期を迎える。5%金利が1年続けば、資本を使うプロジェクトの決定を変えることになる。CEO、CFOは資本コストに対するリターンを考えるからだ。資本コストは劇的に増加した。それが(企業の)投資と雇用に影響する。それは収入に影響する。それがキャッシュフローに影響する。
「低金利で固定されているから大丈夫」と言う人は、経済に影響を与える正しい要素を見ていない。
彼をはじめとした弱気派は、今年1Qにはリセッションが来ると言っていた。
そして今になって「リセッションが遅れているのは、消費者の過剰貯蓄のせいだった」と言っている。ほかの弱気派の中には、財政支出のせいだと言う人もいる。彼らがそれらを見逃した理由を語っているのを聞いたことがありません。
さらにローゼンバーグは「ソフトランディング説を唱える人は、株高に自説を合わせているだけ」と批判までしている。
自説を現実に合わせて変えている、間違った理由を説明しない(できない)という点で、どちらも同じですネ。
未見ですが、彼のこちらのインタビュー(↓)では、「リセッションは目前だ」と言っている模様;
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