塾長です。
昨日(米国10/11)、PPIが高く出たが、複数のFED高官からハト派的発言が出て、長期債券利回り低下・株高。米国債が買われたのは、イスラエルでの紛争の影響もあったでしょう。
S&P500、4,376(+0.43%)
Nasdaq、13,659(+0.71%)
【米国市況】株4日続伸、金融当局者の発言を意識-ドル149円台前半 - Bloomberg
原油、83.22
10年債、4.5950
Bitcoin、26,777
9月 PPI[前月比]、0.5%(予想0.2%)
同[前年同月比]、2.2%(1.6%)
9月 PPIコア[前月比]、0.3%(0.2%)
同[前年同月比]、2.7%(2.3%)
米生産者物価指数、9月は予想上回る伸び-ガソリンや食品が上昇 - Bloomberg
サービスのコストは0.3%上昇。金融サービスなどでの伸びが目立った。
■コリンズ、ボウマン、ボスティック、ウォラー、議事録;
米ボストン連銀総裁、金利はピークにあるかそれに接近-追加利上げも - Bloomberg
ボウマンFRB理事、追加利上げ必要にも-インフレ抑制で - Bloomberg
アトランタ連銀総裁、インフレ低下が続く限り追加利上げは不要 - Bloomberg
ウォラー理事、米金利に関し状況「見極め」可能-追加措置講じる前に - Bloomberg
「金融市場は引き締まりつつあり、それがわれわれの仕事の一部を肩代わりすることになる」
FOMC議事要旨、高水準の政策金利「当面」維持が必要と判断 - Bloomberg
■デーリーが今頃中立金利の上振れについて語っている;
SF連銀総裁、名目中立金利3%に上昇の可能性も-従来推計2.5% - Bloomberg
中立金利については、今年8月ジャクソンホールでパウエルが話題にするのでは?と噂されていた(が、かすりもしなかった)。
・・・すなわち、その噂の出所はデーリーだった、という事ですネ?
中国、予算修正なら財政戦略の「大転換」-20兆円超える国債増発か - Bloomberg
事情に詳しい関係者によると、政策当局はインフラ投資を賄うため少なくとも1兆元(約20兆3600億円)の国債を新たに発行し、2023年の財政赤字増大を容認する方向で検討中だ。
なし。
■昨日もLockheed Martin株が上昇していて結構なことですが、イスラエルへの武器支援には首をかしげたくなる;
US eyes weapons stockpiles as concern grows about supporting both Ukraine and Israel's wars | CNN Politics
But if Israel launches a ground incursion into Gaza, the Israeli military will create a new and entirely unexpected demand for 155mm artillery ammunition and other weapons at a time when the US and its allies and partners have been stretched thin from more than 18 months of fighting in Ukraine.
Israel has its own capable industrial base and produces many of its own advanced weapons, but a prolonged ground campaign could drain the country’s stockpiles, officials said. The Pentagon’s Joint Staff and Transportation Command have been working around the clock since Hamas launched its war on Israel last weekend to identify extra stores of munitions around the world and how to move them to Israel quickly, officials said.
彼らは第5次中東戦争に備えていたはずなのに、ガザ地区に侵攻するだけで、155ミリ弾が尽きてしまう?
こちら(↓)ではマーク・エスパー(トランプ政権で国防長官を務めた)が最後にこんな事を言っている;
この紛争は最低でも数週間続く。ネタニアフの政府次第だ。ガザに侵攻してハマスを捕まえて終わるのか、再占領するのか。ヒズボラの攻撃がエスカレートする可能性もある。イラクの動きも気になる。事を複雑にしているのは、ハマスが150人程度の人質を取っていることだ。
イランの加担は間違いない。トレーニング、カネ、武器を提供し、ハマスやイズボラを動機づけている。イエメンのフーシ派、イラクのシーア派武装組織に対してもだ。この地区で数十年間影響を行使している。その意味で彼らは共犯だ。日曜日、WSJは「ヒズボラ、ハマス、IRGC(Islamic Reolution Guard Corps、イスラム革命防衛隊)のリーダーがこの計画を協議した」と伝えた。多くの事に注目しておく必要があるが、この件がいつかの時点でイランに波及しないとは思えない。すぐにではない。イスラエルがガザで手一杯だから。イランはテロリストへの最大支援国であるのは間違いない。
米国の関りはイスラエル次第。政治外交的な孤立化、エネルギー関連の制裁強化、イランへのピンポイント攻撃で彼らに教訓を植え付け、罰する。[米国の関りは]今後数週間で得られる情報、イスラエルでの戦争の状況次第であり、彼ら(イスラエル)・我々(米国)がこの根本原因であるイランに対してどのように対処するか、だ。
米国にはウクライナとイスラエルの両方を支援する予備がある。最も重要なのは、空母派遣で政治的シグナルを送り、イラン他を阻止することだ。2番目は戦略的、戦術的情報をイスラエルに提供。3番目に、他のcapability(武器など)の供与である。イスラエルが欲している一部の武器はウクライナや台湾と競合する。これは最終的に「なぜ米国は国防にもっとカネを使わないのか?」という疑問に行きつく。バイデン政権による予算はインフレ調整後で必要なものを満たせていない。予算のディールがさらに上限をかけている。ワシントンの政治機能不全に関してはいくらでも話すことがある。来年1月に予算カットがある。結論は、欧州で起きているhot war、アジアでのcold warの可能性、そしてこの中東での出来事にたいして、我々は国防費を増やすべきである。特に軍需産業に対して。その役割はペンタゴンだけにあるのではなく、ホワイトハウス高官と議会が重要な役割を果たす。
彼が言っているのは・・・、
・イスラエルに必要なのは、1。空母派遣でヒズボラ(とその裏にいるイラン)が事態悪化させるのを防ぐ、2.情報(諜報)、3.武器供与の順。
・全ての中東のテロの根源はイラン。イラン施設を攻撃して彼らに教訓を与えるべき。
・欧州、台湾、中東で紛争(とその火だね)があるので、米国は軍事予算を増やせ。
彼の経歴は陸軍士官学校→陸軍→国防総省→Raytheon(当時)のロビイスト(肩書は副社長)→陸軍長官→国防長官。
RaytheonはUnited Technologiesと経営統合し、RTXとなっている。
こちらがRTX株価、5年チャート;
彼が「国防費を増やせ、軍需産業にカネを出せ」と言っている理由が良く分かるチャートですネ。
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