塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【トム・リー】下がったら買え。S&P500は年末5,700へ。

塾長です。

昨日(米国4/12)は米株安、債券利回り低下。円は安いまま。Bitcoinも安い。

株(とBitcoin)安の説明にしかならないが、確か所得税の納付期限が4/15だったはず。

 S&P500、5,123(-1.46%)

 Nasdaq、16,175(-1.62%)

【米国市況】株下落し国債上昇、中東情勢懸念で逃避-153円25銭近辺 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、85.45

 10年債、4.4990

 ドル円153.2400

 Bitcoin66,922

 

 

経済指標:

 4月 ミシガン大学消費者信頼感指数、77.9(予想78.9)

米消費者センチメント、予想以上に悪化-物価高への不満浮き彫り - Bloomberg

 

 

金融政策:

■シュミットって誰だっけ?という感じですが、カンザスシティ連銀総裁になったのは2023年8月;
カンザスシティー連銀総裁、先手打つ利下げには否定的見解 - Bloomberg

 

■こちらは常連のデーリー、ボスティック;
SF連銀デーリー総裁、金利を調整する緊急性は全くない - Bloomberg

アトランタ連銀総裁、年内利下げ1回との予想維持-必要ならば調整も - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

■中東はいつも荒れているので、今更感がありますが、皆さんこれ(↓)に警戒している様子;
イスラエル、数日中のイランからの直接攻撃を警戒-関係者 - Bloomberg

 

 

個別株:

■本格的に決算シーズン開幕。BLK、JPM、WFC、Cなどが決算;

【決算速報】ブラックロック、売上高は予想を上回り、利益は予想を上回る結果に 執筆: Investing.com

JPモルガン、純金利収入が予想下回る-経費は想定以上に膨らむ - Bloomberg

ウェルズF、純金利収入が減少-預金金利引き上げ圧力強まる - Bloomberg

シティグループ、利益が予想上回る-企業・消費者の借り入れ活発 - Bloomberg

それぞれ-2.87%、-6.47%、-0.39%、-1.70%。

先日、ダン・ナイルズが「銀行決算に対する市場の反応を見たい」と言っていたが、中東のノイズでよくわからなくなっている。

 

 

■〆はひさしぶりのトム・リー

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ーS&P500は週間で最悪の週になりそうだが、次のゲスト トム・リーは痛みは一時的で、買いの機会だと言っている。

 さて、多くは変わっていないと?

・ナラティブは混乱している。CPIには失望した。しかしそれは我々が「頑固な要素、staborn components」と呼ぶものによる。住居費と自動車保険だ。Core CPI構成要素の中央値は年率1.7%だ。インフレは正常化しているが、全体の絵に表れていないだけだ。

 

ー数週間後に発表されるPCEは好意的だと?PCEはFEDが好むインフレ指標だと言われている。しかし、(インフレが2%に落ちるまでの)ラストマイルは容易ではないとは考えませんか?

・私が言えるのは、これ(高い3月CPI)はナラティブの混乱を作った、ということだ。FEDは3回も予想以上に高いCPIが出たら、それを認めざるを得ない。

 

ーそれについては、強気派も言い逃れできませんよね?

・その通りだ。我々(強気派)が見たいのは、4月、5月CPIの改善である。FEDには経済を邪魔して欲しくない。これ以上の経済減速をさせて欲しくない。利上げをして欲しくないという意味だ。私は、FEDが今年1回の利下げをすると思う。そうだとしても、株にとっては良い環境だ。

 

ー最大の恐怖は利上げである。FED高官のコメントを聞いていると、利下げ時期の後ろ倒しであり、利上げするようには聞こえないが。

・その通り。CPIが固着的に見えたとしても、PCEはPPIより協力的で、Truflationはソフトな値を示しているし、ミシガン大学調査でもより低いインフレ期待になっている。ある時点で我々は、CPIがみせかけなのでは?と問わなければならくなるだろう。

 

ー市場のバリュエーションはどうか?「伸び切っている、市場は上がり過ぎだ」との説にどう対抗する?特に利下げが後ろ倒しされているのだから。

・20年間の歴史を見ている人にとっては、それが彼らの説なのだろう。しかし、90年間の歴史を見ると、PE倍率と金利の関係は・・・、10年債金利が4~5%のとき、PE倍率の中央値は20倍である。我々は中央値にさえ達していないのだ。現在、PE倍率の中央値は16倍である。私はさらに企業利益が増加し、マルチプルも増えると思う。5,200が今年の(S&P500の)上限だと思わない。

 

ー正しい天井はいくつだと感じているのですか?

・投資家にとってこれを受け入れるのは難しいかも知れないが、私はS&P500が年末時点で5,600~5,700だと思う。さらに上かも知れない。

 

ー値上がりが起きるのは年の後ろの方(back loaded)でしょうか?

・そうだ。利下げが遅れており、2025年予想が見通せるようになるからだ。(S&P500の利益が)270か、もしかしたら、280になるだろう。

 

ーあなたは利下げが遅れていると言いましたが・・・、(最初の利下げが)6月ではないとして、7月ですか?

・もしくは9月かも知れない。

 

ーback loadedか?と聞いた理由はそこにある。利下げがなければ、株の大幅上昇はありませんよね?

・その通りだ。6月利下げ確率は下がっているが、4,5月CPIが良ければ、CPIのトレンドはどうなっているのかに焦点が当たり、確率は戻ってくるだろう。1,2、3月のCPIを見ると、頑固には見えるのだが。

Buy the dip(下がったら買え)、S&P500は年末5,700以上になる、と威勢の良い事を言っていますが、彼の予想を信じて良いのでしょうか?

 

彼は「インフレ率は石のように落ちる(fall like a rock)」と言っていたが、CPIは上振れていて、予想は当たりませんでした。

とは言え、誰もが「インフレは高止まりする」「再上昇する」と考えているのではなく、「季節要因だ」「一時的だ」と考えている人もいる。

例えば、ランス・ロバーツは「自動車保険の上昇は、車価格上昇に従ったもので(自動車価格上昇から時間差を置いて自動車保険料金が上がる、という意味)、既に車価格は落ち着いている。医療費の値上げは年1回だから季節性」的な事を言っていた;

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それとは逆に「インフレは高どまる」と言う人もいる。たびたびここで紹介しているジム・ビアンコや、ラリー・フィンク、ジェイミーダイモンもそう言っていた;

ブラックロックCEO、年内の米利下げ1回か2回に-物価抑制難しい - Bloomberg

  フィンク氏は12日、インフレ率が2.8-3%になれば、自身は「それを十分であり、勝利と呼ぶだろう」と経済専門局CNBCで発言。「2%という数字を達成するのは難しいと思う」と述べた。

 

JPモルガン、純金利収入が予想下回る-経費は想定以上に膨らむ - Bloomberg

この決算に先だって10日発表された米インフレ指標は予想を上回った。ダイモン氏は数カ月前から、インフレは市場が予測するよりも根強い可能性があると警告しており、8日に発表した年次株主書簡の中で、同行は2-8%、「あるいはそれ以上 」の金利に対応する用意があると説明した。

 

・・・。

 

結局「インフレはいつか治まる。いつになるかは分からない」という事なのでしょう。

マクロ経済の予想は年単位で外れるので、マクロ投資は難しい。(より正確な言い方をすると、マクロ投資は「今後3年以内に景気後退が起きるから、〇〇に投資する」といった感じになるので日々の数字を追いかけたくなる人には難しい)

 

スイングトレード派に転向したくなります(しないけど)。

 

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