塾長です。
昨日(米国1/6)の米株は・・・なぜ上昇?「平均時給の伸びが鈍化したから」と説明されているが、雇用者数・失業率は予想以上・以下で労働市場はタイト。全然理解できません。
S&P500、3,895(+2.28%)
Nasdaq、10,569(+2.56%)
【米国市況】株は11月以来の大幅高、賃金の伸び鈍化-ドル132円付近 - Bloomberg
原油、73.73
10年債、3.5690
ドル円、132.0300
Bitcoin、16,948
12月 非農業部門雇用者数[前月比]、22.3万人(予想20.1万人)
12月 失業率、3.5%(3.7%)
12月 平均時給[前月比]、0.3%(0.5%)
同[前年同月比]、4.6%(4.9%)
11月 製造業新規受注[前月比]、-1.8%(-0.3%)
11月 耐久財受注[前月比]、-2.1%(-2.1%)
11月 耐久財受注・コア[〃]、0.1%(0.2%)
12月 非ISM製造業景気指数、49.6(55.1)
米雇用統計、12月は平均時給が鈍化-雇用22.3万人増、失業率低下 - Bloomberg
雇用の伸びはヘルスケアや社会扶助、娯楽・ホスピタリティー、建設などの分野が主導した。一部のセクターは前月からほぼ変わらず。
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全般的に求人件数が高水準を維持し、レイオフ数は低いものの、テクノロジーや不動産など一部のセクターでは労働市場の弱さが目立ち始めている。今回の統計では、非耐久財の製造業や人材派遣、情報処理の分野で雇用者が減少した。
週平均労働時間は新型コロナウイルスがパンデミック(世界的大流行)になった直後以来の低水準となった。
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労働参加率は62.3%に若干上昇。25歳から54歳までの労働参加率も上昇した。
労働時間(残業時間)の減少は、レイオフの前兆らしいです。
労働参加率は11月 62.2%から、たった0.1%の上昇。
以前・・・、1.5~2年前、パウエルは「インフレは一時的。女性が家庭で子供や親の世話をしていて、労働市場に戻ってきていない」と言っていた。
学校も再開し、コロナがインフルエンザのように扱われるようになった今、ここら辺で頭打ちなのだろうか?
こちら(↓)が1940年代からの労働参加率推移(注:25~54歳の労働参加率なので、高齢化は関係ない);
1970, 80年代を通して女性の労働者が増加。物価上昇が背景にあると言われている。
1990年代、66~67%で頭打ち・高止まり。
2000年末/2001年初頭から徐々に低下。金融危機後にサゲ加速。
2015年9月、底打ち(62.4%)後、横ばい/徐々に回復し、2020年2月63.3%。
2020年4月、コロナで大量解雇、60.1%
と言うのが大きな流れ。
2000年からの参加率低下傾向が続いていると考えるならば、現在の62.3%は立派な数字。コロナ直前まで戻ると考えるとしても、上昇余地は1%程度。
今、FED/パウエルは「金利を上げ、景気を悪くし、雇用主が従業員をクビにするか、家で遊んでいるフトドキ者を労働市場にあぶり出してやる」と言っている(意訳)が、本質的な議論が抜けているような気がしますヨ?
もしや金融緩和で物価高を引き起こし、労働参加率を引き上げる計画の実行途中だったりして(陰謀論)。
米ISM非製造業指数、予想外の縮小圏-20年4月以来の大幅低下 - Bloomberg
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ボスティック総裁、次回利上げ幅「25bpでも50bpでも違和感ない」 - Bloomberg
なし。
なし。
■ 昨日はこの話題でもちきり。他に大きなニュースが無かっただけ?;
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製薬株には手を出さないことにしているので、スルー。
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