塾長です。
昨日(米国8/10)の米株はイッテコイ。8月に入ってから上値が重い。
そして円が独歩安。日銀が試されている。
S&P500、4,468(+0.03%)
Nasdaq、13,737(+0.12%)
【米国市況】株小反発、CPI後に方向感欠く-ドル145円視野 - Bloomberg
原油、82.85
10年債、4.0800
ドル円、144.8090
Bitcoin、29,438
7月 CPI[前月比]、0.2%(予想0.3%)
同[前年同月比]、3.2%(3.3%)
7月 CPIコア[前月比]、0.2%(予想0.2%)
同[前年同月比]、4.7%(4.8%)
米CPI、コア指数2カ月連続で低い伸び-インフレ沈静化に期待 - Bloomberg
ブルームバーグの算出によれば、住宅とエネルギーを除いたサービス価格は前月比0.2%上昇と、6月から伸びが加速。前年同月比では4.1%上昇(6月は4%上昇)となった。
SF連銀総裁、FRBには「まだ仕事ある」-インフレ目標達成に向け - Bloomberg
アトランタ連銀総裁、インフレ2%目標達成へFRBは「懸命に努力」 - Bloomberg
フィラデルフィア連銀総裁、インフレとの闘いで「進展見られる」 - Bloomberg
なし。
中国人団体客の訪日解禁、インバウンド消費浮揚効果に期待広がる - Bloomberg
インバウンド回復期待で持っている日本のホテルREITが値上がり。
日本の投資家、目先のニュースでブレ過ぎ。
■注目決算なし。
■UPS(ヤマト、佐川のような物流企業)のドライバー(労働組合員)の給与が17万ドルになるのだそう;
年俸2400万円のUPSドライバー職に関心高まる-新労使協約締結後 - Bloomberg
UPSは8日、通期利益予想を下方修正し、「労使交渉後の取扱量への影響や暫定合意に伴うコストを主に反映している」と説明した。
UPSは決算説明会で新労使協約の一部詳細を明らかにした。フルタイムのドライバーは5年間の契約が終了するまでに、年間給与と諸手当で約17万ドル(約2440万円)を稼ぐことができる。パートタイムの組合員は時給25.75ドル以上となり、医療と年金関連の手当も完全に受けられる。
フルタイムで働きたくないが、時給25.75ドル(≒3,600円)のパートならやってみたい。
UPS株価は8日(火)一時的に下落。その後、持ち直している。
こちらが8日(火)を含む5日間チャート;
このニュースを受けて、業界は違えど、労働組合従業員が多いGM、Fordが売られた;
GMとフォードの株価が下落、800億ドルの労働コストリスクを嫌気 - Bloomberg
全米自動車労組(UAW)が求めている賃上げなどの要求は、米大手自動車メーカー各社の人件費を800億ドル(約11兆5700億円)余り押し上げることになると、ブルームバーグは今週報じた。数週間前には、全米運輸労組(通称チームスターズ)が米宅配大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)との労使交渉で暫定合意に到達。これにより数百億ドルの新たなコストが発生するとし、UPSは通期の業績見通しを引き下げていた。
GMは5.8%、フォードは4.5%それぞれ下げて終了。
労働組合と言えば・・・、
ハリウッドでもストは起きている;
ハリウッド俳優労組、スト決行へ-スタジオへの打撃強まる - Bloomberg
積極的に組合結成を阻止しようとしているAmazon、Starbucksにも影響があるでしょう;
米労働当局がアマゾンに是正命令、労組との交渉拒否巡り | ロイター
米スタバ「組合潰し」批判 株主の外部調査提案が可決 - 日本経済新聞
これら一連のニュースを呼んでいると、FEDが(遅行指数である)失業率、賃金上昇率を抑え込もうとしている理由が分かるような気がします。
■エド・ヤーディーニが今日も強気な見通しを語っていた。市場参加者の多くが強気に転換したので、今となってはあまり面白くない。
要約すると、こんな事を言っている;
- 住居費を除いたコアCPIは3%以下。AparmentList.comによると住居費も下がってきている。
- 私は今年の初め、年末S&P500目標を4,600とした。既に達成してしまった。さらに目標を引き上げるつもりはない。年末までレンジで動くだろう。来年は値上がりする。
- 金融引締めは続いているが、リセッションにはならないだろう。ローリング・リセッションが起きた。異なる業界が異なる時期にリセッションに陥ったということだ。今はローリング・リカバリーが起きている。特にモノの業界で。Atlanta Fedによると消費は増えている。
という事で、メインストリームではない意見を探していたら、Real Vision Daily Briefingでデイル・ピンカートがこんな事を言っていた(30分動画なので、要約);
- 秋までに、遅くとも年末までにクレジットイベントが起きる。地銀破綻は始まっている、終わっていない。GFCよりも大きなイベントになる。
- FEDはCDBCを導入するために金融システムを破壊しようとしている。彼らは地銀のバランスシートがどうなっているか知った上で利上げをしている。
- 2024/1Qまでに資産の現金化(liquidation)が終わる。S&P500は2023年末~2024/1Q、3,000になる。全てが安くなる。ゴールド、シルバーも安くなる。今はそれに備えるとき。何を買うか考えておけ。
だ、そうです。
最近、「金融危機が起きるぞ」と警告する人が減ってきた。と言うより、メディアが取り上げなくなった。
代表的な人で言えば、ヌリエル・ルービーニ。最近、全然みかけない(ルービニ氏、米国は「長く、厄介な」リセッションへ-株は40%下落も - Bloomberg)。
陰謀論的に言うと、メディア(の裏にいる人達)が超弱気派を取り上げず/強気派の言動を強調し、相場を演出している。これは(ピンカードが言うように)暴落が起きて裏で糸を引いている人達が大儲けする仕組み作りが行われるのかも知れない!?
と考えるのは、単なる中2病かしら。
いずれにせよ、色々な意見がある(そして裏切られる)ので市場はオモシロイ。
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