塾長です。
昨日(米国2/20)の米株は、nVidia決算を前に様子見・・・というより警戒感?ハイテクが売られ、生活必需品の一人勝ち。
S&P500、4,975(-0.60%)
Nasdaq、15,630(-0.92%)
【米国市況】大型テク株に売り、エヌビディア決算控え-ドル150円近辺 - Bloomberg
この日のエヌビディア株は4%余り下落。ハイテク株の比重が高いナスダック100指数は1%近く下げた。S&P500種株価指数は5000を下回って引けた。フィラデルフィア半導体株指数は1.6%下落した。
原油、78.27
10年債、4.2750
ドル円、149.9200
Bitcoin、52,278
なし。
なし。
なし。
米国、ロシアに対する制裁措置を23日発表-ナワリヌイ氏の死巡り - Bloomberg
■Walmarg、HomeDepot、PaloAltoなどが決算;
ウォルマート、第4四半期決算は堅調-TVメーカーのビジオ買収 - Bloomberg
ホーム・デポ、11-1月期は5四半期連続の減収-需要低迷続く - Bloomberg
既存店売上高は3.5%減。同社は今年度の同売上高を1%減と予想するが、市場予想は0.2%増を見込む。
期待外れの決算なのに、売られず。+0.06%、362.57ドル。
Palo Alto Networks Plunges After Cutting Revenue Forecast
期待を裏切ったPANWは時間外で-20.25%、291.96ドル。
■Amazon、UberがDOWに採用。外れたのはWalgreen、Jetblue。
アマゾンをダウ工業株平均採用、ウーバーはダウ輸送株構成銘柄に - Bloomberg
■〆はティルマン・フェルティッタのインタビュー。レストラン経営で巨万の富を築き、Golden Nugget(カジノ)やHuston Rocketsを所有;
ーまずはレストランについて聞きたい。あなたはレストラン業を拡大して有名になった。今後どれくらい成長するだろうか?
・客は増加し続けている。レストランは開業し、閉鎖するものだ。過去30年間、顧客の要望に応じて変化した。変化したものは成功し、変化したくなかった者は閉店した。変化したく無い者は常に存在する。客が多すぎるレストランを心配する必要は無い(笑)。
ー確かにそうですね。インプットコストはどうですか?パンデミックでの乱れは正常化したか?
・”正常に戻った”と言えるが、5年前より原料費は20%上昇、人件費は20~25%上昇した。なので、当時30ドルだった品物が、現在は40ドルになっている。電気代やoccupancy(家賃のこと?)等も上がっている。それが米国における新しいコストなのだ。それと同時に、人々は5年前よりカネを稼いでいる。
ー消費者はどのように消費していますか?高級品・サービスへの消費が長続きしていると言われている。特にレストランや旅行に、だ。インフレに影響を受けた消費者の動向が変化する兆しはあるか?
・100%ある。2021、22年は素晴らしい年だった。誰もがハイエンドの小売、レストラン、カジノに行った。2023年になって、政府の数兆ドルの補助金が無くなり、ハイエンドレストランは21、22年と同様の売上を出していない。2019年、20年初期のレベルに戻ったと言える。
ー消費者の動向をレストランからゲーミング(ギャンブル)に移したい。Ceasarsの決算は期待外れだった。スーパーボール後は、デジタル、オンラインゲーミングの話題で持ち切りだ。あなたはGolden Nuggetというカジノを持っている。今後カジノはどう変わるだろう?
・人々は楽しみ続けるだろう。誰もがゲーミングがもたらす娯楽を愛している。去年、ゲーミング会社の売上は$62Bだった(The National gaming numbers were like 62 billion for gaming companies last year)。それは巨額である。しかし、21年、22年が良かった、マージンが高かったのは、我々(カジノ)が労働者を確保できず、世の中にカネが溢れていたからだ。2023年は、そのモンスターのような数字から少し減り始めただけである。地方のゲーミング(regional gaming、ラスベガス、NJ、リノといった特定地域のカジノ群)は21年、22年のようにはならない。ゆっくりと正常に戻っているだけだ。それと同時に、我々(カジノ)は2019年より良くやっている。2020年は言うまでもない。2020年は無かったも同然。2021、22年と同じ事は起きない。Ceasarsの決算を21、22年と比べるべきではない。消費に関わるどのような会社も21、22年と比べるべきではない。それは間違いだし、落胆するだけだ。
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(このあと、オンラインゲーミングの話に移るので割愛。全てがオンラインに行くとは思えない、的な事を言っている)
レストラン経営者の彼から聞きたかったのは、(質問にもあるように)高インフレでもまったく消費を減らさない消費者の動向。
彼が言っているのは、
・レストラン、カジノの2021年、22年は異常値。
・レストランは19年、20年初期レベルに戻った。
・カジノは徐々に落ちてきているが、2019年より良い。
だ、そうです。
「2021、2022年の異常値と比べて欲しくない」「業績は伸びないから期待しないでくれ」というメッセージが伝わってくるインタビューでした。
異常な消費が収まっているようで、少しホッとしました。
ということで「消費者が派手にレストランや旅行にカネを使っている!」というフェーズは通り越し、消費は落ち着きを取り戻している模様。
株価が派手な消費を織り込んでいるのであれば、期待外れの決算→株価下落となる可能性あり。
高給レストラン系はそもそも大きくない・公開していないので比較的(日本の普通の投資家には)関係なさそう。皆んな大好きMcDonald'sなどには逆に追い風?
家庭食が増えるなら(昨日決算を出した)Walmart、Costco・・・にも追い風。Targetは左翼色を出し過ぎたので、未だに要注意銘柄。
旅行関係(高級会社、ホテルチェーン、AirBnB・・・)には注意が必要。
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