塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ティルマン・フェルティッタ】2021、22年のレストラン、カジノ決算は異常値。消費に関わるどのような会社も21、22年と比べるべきではない。それは間違いだし、落胆するだけだ。

塾長です。

昨日(米国2/20)の米株は、nVidia決算を前に様子見・・・というより警戒感?ハイテクが売られ、生活必需品の一人勝ち。

 S&P500、4,975(-0.60%)

 Nasdaq、15,630(-0.92%)

【米国市況】大型テク株に売り、エヌビディア決算控え-ドル150円近辺 - Bloomberg

  この日のエヌビディア株は4%余り下落。ハイテク株の比重が高いナスダック100指数は1%近く下げた。S&P500種株価指数は5000を下回って引けた。フィラデルフィア半導体株指数は1.6%下落した。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、78.27

 10年債、4.2750

 ドル円、149.9200

 Bitcoin、52,278

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

米国、ロシアに対する制裁措置を23日発表-ナワリヌイ氏の死巡り - Bloomberg

 

 

個別株:

■Walmarg、HomeDepot、PaloAltoなどが決算;
ウォルマート、第4四半期決算は堅調-TVメーカーのビジオ買収 - Bloomberg

ホーム・デポ、11-1月期は5四半期連続の減収-需要低迷続く - Bloomberg

  既存店売上高は3.5%減。同社は今年度の同売上高を1%減と予想するが、市場予想は0.2%増を見込む。

期待外れの決算なのに、売られず。+0.06%、362.57ドル。

 

Palo Alto Networks Plunges After Cutting Revenue Forecast

期待を裏切ったPANWは時間外で-20.25%、291.96ドル。

 

 

AmazonUberがDOWに採用。外れたのはWalgreen、Jetblue
アマゾンをダウ工業株平均採用、ウーバーはダウ輸送株構成銘柄に - Bloomberg

 

 

■〆はティルマン・フェルティッタのインタビュー。レストラン経営で巨万の富を築き、Golden Nugget(カジノ)やHuston Rocketsを所有;

www.youtube.com

ーまずはレストランについて聞きたい。あなたはレストラン業を拡大して有名になった。今後どれくらい成長するだろうか?

・客は増加し続けている。レストランは開業し、閉鎖するものだ。過去30年間、顧客の要望に応じて変化した。変化したものは成功し、変化したくなかった者は閉店した。変化したく無い者は常に存在する。客が多すぎるレストランを心配する必要は無い(笑)。

 

ー確かにそうですね。インプットコストはどうですか?パンデミックでの乱れは正常化したか?

・”正常に戻った”と言えるが、5年前より原料費は20%上昇、人件費は20~25%上昇した。なので、当時30ドルだった品物が、現在は40ドルになっている。電気代やoccupancy(家賃のこと?)等も上がっている。それが米国における新しいコストなのだ。それと同時に、人々は5年前よりカネを稼いでいる。

 

ー消費者はどのように消費していますか?高級品・サービスへの消費が長続きしていると言われている。特にレストランや旅行に、だ。インフレに影響を受けた消費者の動向が変化する兆しはあるか?

・100%ある。2021、22年は素晴らしい年だった。誰もがハイエンドの小売、レストラン、カジノに行った。2023年になって、政府の数兆ドルの補助金が無くなり、ハイエンドレストランは21、22年と同様の売上を出していない。2019年、20年初期のレベルに戻ったと言える。

 

ー消費者の動向をレストランからゲーミング(ギャンブル)に移したい。Ceasarsの決算は期待外れだった。スーパーボール後は、デジタル、オンラインゲーミングの話題で持ち切りだ。あなたはGolden Nuggetというカジノを持っている。今後カジノはどう変わるだろう?

・人々は楽しみ続けるだろう。誰もがゲーミングがもたらす娯楽を愛している。去年、ゲーミング会社の売上は$62Bだった(The National gaming numbers were like 62 billion for gaming companies last year)。それは巨額である。しかし、21年、22年が良かった、マージンが高かったのは、我々(カジノ)が労働者を確保できず、世の中にカネが溢れていたからだ。2023年は、そのモンスターのような数字から少し減り始めただけである。地方のゲーミング(regional gaming、ラスベガス、NJ、リノといった特定地域のカジノ群)は21年、22年のようにはならない。ゆっくりと正常に戻っているだけだ。それと同時に、我々(カジノ)は2019年より良くやっている。2020年は言うまでもない。2020年は無かったも同然。2021、22年と同じ事は起きない。Ceasarsの決算を21、22年と比べるべきではない。消費に関わるどのような会社も21、22年と比べるべきではない。それは間違いだし、落胆するだけだ。

 :

(このあと、オンラインゲーミングの話に移るので割愛。全てがオンラインに行くとは思えない、的な事を言っている)

レストラン経営者の彼から聞きたかったのは、(質問にもあるように)高インフレでもまったく消費を減らさない消費者の動向。

彼が言っているのは、

・レストラン、カジノの2021年、22年は異常値。

・レストランは19年、20年初期レベルに戻った。

・カジノは徐々に落ちてきているが、2019年より良い。

だ、そうです。

「2021、2022年の異常値と比べて欲しくない」「業績は伸びないから期待しないでくれ」というメッセージが伝わってくるインタビューでした。

異常な消費が収まっているようで、少しホッとしました。

 

 

ということで「消費者が派手にレストランや旅行にカネを使っている!」というフェーズは通り越し、消費は落ち着きを取り戻している模様。

株価が派手な消費を織り込んでいるのであれば、期待外れの決算→株価下落となる可能性あり。

高給レストラン系はそもそも大きくない・公開していないので比較的(日本の普通の投資家には)関係なさそう。皆んな大好きMcDonald'sなどには逆に追い風?

家庭食が増えるなら(昨日決算を出した)WalmartCostco・・・にも追い風。Targetは左翼色を出し過ぎたので、未だに要注意銘柄。

旅行関係(高級会社、ホテルチェーン、AirBnB・・・)には注意が必要。

 

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