塾長です。
昨日(米国2/21)の米株市場はnvidia決算目前で様子見ムード。引け後に発表されたnVidia決算は良好だったので、明日からリスクオン?
S&P500、4,981(+0.13%)
Nasdaq、15,580(-0.32%)
【米国市況】エヌビディア決算目前、株は小反発-ドルは150円台前半 - Bloomberg
原油、78.05
10年債、4.3250
ドル円、150.3380
Bitcoin、51,847
なし。
■FOMC議事録、バーキン、ボウマン。「higher for longer」継続らしいデス;
FOMC、時期尚早な利下げリスク懸念する声が大部分-議事要旨 - Bloomberg
リッチモンド連銀総裁、一部セクターの物価上昇圧力はなお高過ぎる - Bloomberg
ボウマンFRB理事、利下げ時期が「今ではないのは確かだ」 - Bloomberg
なし。
なし。
■Coca-Cola、nVidiaなどが決算;
Coca-Cola sales beat estimates, helped by higher prices
+0.89%、61.24ドル。
エヌビディア売上高見通し、3.6兆円前後と予想上回る-株価11%上昇 - Bloomberg
人工知能(AI)向け半導体で圧倒的シェアを占める米半導体メーカー、エヌビディアが21日発表した今年2-4月(第1四半期)の売上高見通しは、240億ドル(約3兆6000億円)プラスマイナス2%と、アナリストの予想平均(219億ドル)を上回った。
時間外+8.03%、728.67ドル。
先週末時点、730ドルを超えていたので、その水準に戻って終了?
とても注目されていた決算だっただけに、市場の反応に肩透かしを食らった感じ。
■〆はトム・リー;
ー次のゲスト、トム・リーは年前半に株の下落(pull back)を予想しているが、そのサインは見られないと言っている。しかし、”疲れ(fatigue)”は見られる、と言っている。
・そうだ。16週間で23%上昇した。前の2回のラリーは16、19週で21、22%の上昇だった。熟している(mature)と言える。しかし、トップを付けたというサインは見えていない。margin debt(証拠金負債、信用取引残高)は$700Bしかない。9月21日は$900Bあった。$6Tの現金がサイドラインに置かれている。今週、nVidia決算に向けて、株式市場は弱くなった。私は上向きのサプライズがあるのではないかと思っている。
ー先週出たインフレ率は友好的では無かった。インフレ率低下のトレンドは失われていないと思いますか?
・そうだ。シーズン要因があった。利下げ予想があったので、1月のCPIは高く感じるかも知れないが、来月発表される2月CPIでは、その一部が反転すると思う。それが株や債券投資家はインフレが再び下落傾向にあると思わせるだろう。
ーS&P500の予想を撤回できたのに、しませんでしたね。
・そうだ。そうしないと約束したからね。
ーあなたは短期的に弱気(short-term bearish)ですよね?
・投資家が短期的に注意深くなる時が来ると思う。ラリーは熟している。
ー現金を持っている投資家がいるとして、何をすべきでしょう?買い時を待つべきなのか?
・我々としては、株式市場がとても良い12か月の滑走路を持っている事を知っている。投資家は100%現金とすべきではない。もし24%の上昇を見逃して現金を持っていいるのなら、ドルコスト平均法を取るべきだ、弱い時に少し買う。今週は弱い。そして忍耐強くいるべき。過去2年間、忍耐強いカネがうまく行った。
ーあなたはFEDが金融引締めを続けるべきでないと思っていますよね?今年中に利下げがあると?
・そうだ。統計が示しているように、労働市場はとても弱くなっている。過去8か月、インフレを高くしていたのは自動車保険である。23%上昇した。金融政策が自動車保険を引き下げるか分からないが、上昇は終わりを迎えるだろう。住宅価格は反対側に出てきた(come out the other side、「値上がり時期が終わり、値下がりに向っている」という意味)。なのでインフレ率は下がる。
ーソフトランディングになると思いますか?ハードですか?
・経済は安定化する方向にある。そこに利下げがあれば、安定するだろう。
ということで、
・1月からの予想を変えていない。その予想とは・・・
「2024年は前半に株安があり、年末5,200」
「インフレ率は2%に向って下落する(多くのエコノミストは3%から2%にする最後の一歩(last mile)が大変だと言っているが、それには同意しない)」
・しかし、前半株安のサインは未だ見えていない。まだ上がる。
・労働市場は弱くなっている。(なので、利下げはあるだろう)
だそうです。
労働市場について説明が無かったので、よく話題に登る2つの統計(チャート)を貼っておきます。
一つ目は、コロナ前後の非農業部門求人数推移;
コロナ後好景気/人不足の時期から比べると右肩下がりなので、「弱まっている」と表現することは可能。
しかし、コロナ前と比べるとまだ上振れているので、人手不足感はある。
2つ目は、民間の平均労働時間。これが減ってくると、次に起こるのは解雇だ、と言われている;
こちらはコロナ前よりも減っているので、「労働市場は弱い」と言っても良さそうです。
もっとオモシロイのが、金融危機時との比較;
金融危機時も平均労働時間は減っているが、減り始めたのはリーマンショック時。景気後退はその前から起きていた(と後から判定した)。
なので、数字上は好景気沸いている今も、すでに景気後退に入っているのかも知れない。半年後には「FEDの利下げが遅すぎたのでは?」と議論しているかも知れない。
楽しみデス。
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