塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

米国株はトリプルウィッチングを無事通過。カジノ経営者が米国消費者の変調を訴えていたヨ。

塾長です。

昨日(米国6/17)の米株市場は少し戻したけれど、最近のハイボラな状況、昨日の暴落、トリプルウィッチングを考えればヨコと言って差し支えない。

 S&P500、3,674(+0.22%)

 Nasdaq、10,798(+1.43%)

【米国市況】株が小反発、波乱の1週間終える-ドル135円近辺に急伸 - Bloomberg

S&P500種はプラスを確保したものの・・・週間ベースの終値としては2020年12月以来の安値となった。・・・この日は個別株および株価指数のオプションの満期と指数先物の期限が重なる四半期に一度の「トリプルウィッチング」に当たった。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、110.48

 10年債、3.2390

 ドル円、134.9600

 Bitcoin、20,502

 

 

経済指標:

 5月 鉱工業生産指数[前月比]、0.2%(予想0.3%)

 5月 設備稼働率[前月比]、79.0%(79.3%) 

米鉱工業生産指数、5月は製造業が4カ月ぶりの低下-需要鈍化 - Bloomberg

 

 

金融政策:

パウエルさんが講演。新しい話は無し;
FRB議長、インフレ率の2%回帰に「極めて重点的」に取り組む - Bloomberg

 

ジョージさんがまともな発言;
FOMCで反対票のジョージ総裁、政策の不確実性増すと理由を説明 - Bloomberg

同連銀は17日、1994年以来の大幅利上げを実施する決定に唯一反対票を投じたジョージ総裁の声明を発表。総裁は「政策金利調整ではその速度が重要だ」とし、「政策変更は時間差を伴って経済に作用する。大幅で急な変更は、必要な調整を迫られる家計や小規模企業に動揺を与えかねない」と論じた。

 

FRBが金融政策報告書を発表。この内容をもとに来週パウエルさんが議会証言。議会で証言での注目は、インフレに関して議員達がどれだけ無責任にFRBを責め立てるか?でしょうか;
FRB、物価安定回復へのコミットメントに「条件ない」-政策報告 - Bloomberg

 

 

スイスでさえ利上げしたのに、日本は金融緩和継続を決定;
金融引き締め「適切ではない」、黒田総裁が緩和継続を強調 - Bloomberg

YCCの下での長期金利の許容変動幅拡大も「考えていない」と否定。

 

 

財政政策:

米政権と議会民主党、インフレ抑制で新たな経済対策を協議-関係者 - Bloomberg

インスリン価格の上限設定や、クリーンエネルギーと化石燃料の両方への連邦政府による投資が含まれる可能性が高い。また財政赤字の一段の縮小や、富裕層や企業に対する増税も盛り込まれる見通しだという。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

普段からダイナミックな価格付けをしているTeslaなので、あまり話題になっていないが、最近2,000~6,000ドル値上げしている。その理由は”サプライチェーン”;
Almost Every Tesla Is More Expensive Now | News | Cars.com

安定した価格付けをするGMでさえ、電動ピックアップトラックを6,000ドル値上げ;
GM hikes Hummer EV price by over $6,000 as commodity, shipping costs rise | ロイター

EVがガソリン車より大幅に高ければ、売れなくなる。EVにも冬の時代が到来するかもネ?

 

 

利上げ環境下にあって、米国経済頼みの綱は個人消費。モノが売れなくなっているデータ(小売売上高、製造業景況感指数・・・)が出ても「goodsからserviceへ消費が移る」と理由付けされ、スルーされている状況。実際、飛行機、ホテルは満席・満員で高価格を維持している(らしい)。それに陰りが見えてきているのでは?という話があったのでご紹介。

兄弟でラスベガスの複数カジノを経営しているデレック・スティーブンス(Derek Stevens)のインタビュー;

www.youtube.com

長めのインタビューなので、要点をまとめるとこんな感じ;

  • コロナで抑圧されていた反動があり、ホテルは満員。高い値段を付けている。
  • しかしギャンブルとバーで使われるカネが減ってきている。直近、レストランの収入にも影響が出てきた。
  • 支出を減らしているのは(インフレで最も影響を受けていると言われている)低所得者層だけでない。広いレンジで見られる現象。
  • 公開しているカジノ企業は悪い決算を出すだろう。その前に収益予想を引き下げるかも知れない。
  • カジノ株は売られているが、収益悪化の全てを織り込んでいるとは思えない。
  • ホテルは、地域的に近いエリアの需要から、さらにメキシコ、カナダ、欧州、英国など国外需要を取り込めている。
  • ホテル予約は強固(robust)とは言えないが、まあまあ(fair)だ。「今週末ラスベガスでも行こうぜ!」と言ってくる客が減っている。

最近は全ての株が下げているので、カジノ株も下げている。しかも、コロナ前よりも下げている。理由は色々言われていて、景気が悪くなるので収益が悪化するだろう、この手の会社は借金が多いので利上げ局面に弱い※、中国(マカオ)の先行きが不透明、ドル高は米国から旅行客減少&海外カジノ利益減少につながる、とか。

代表例としてLas Vegas Sandsの5年チャートを貼っておきます。

Las Vegas Sands 5Y 2022/6/17 - Yahoo Finance

ここからさらに下げますか・・・。

※:先日紹介したCeazarsのように運営と(借金の元となる)土地建物を分離している会社もある(Targetが決算3週間後に業績見通し下方修正。他業界でも過剰在庫問題はあるの? - 塾長の資産運用

 

何度も何度も馬鹿みたいに同じ事を書いているけれど、日本は世界の観光需要を取り込んだ方が良いと思いますがねぇ。もうコロナはインフルエンザみたいな病気になったのでは?

日本の大企業は、まだこんな段階か・・・;
経団連 コロナ対策のガイドライン マスク着用など一部緩和 | NHK | 新型コロナウイルス

 

 

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