塾長です。
昨日(米国8/15)の米株は、米銀の格下げ報道※と、予想を大幅に上回る小売売上高(→利上げ連想)で、下落。
※:フィッチのアナリスト、米銀の一部格下げを警告-報道 - Bloomberg
S&P500、4,437(-1.16%)
Nasdaq、13,631(-1.14%)
【米国市況】株は反落、終盤に下げ足速める-ドルは145円台半ば - Bloomberg
原油、80.98
10年債、4.2210
ドル円、145.6140
Bitcoin、29,160
7月 小売売上高[前月比]、0.7%(予想0.4%)
7月 小売売上高・コア[前月比]、1.0%(0.5%)
8月 NY連銀製造業景気指数、-19.0(-0.9)
米小売売上高、7月は市場予想を上回る伸び-前月分も上方修正 - Bloomberg
・前月比0.7%増、予想0.4%増-6月は0.3%増(速報値0.2%増)
・スポーツ用品店や無店舗小売り、飲食店などで特に大きく増加
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電子商取引を含む無店舗小売りは1.9%増と、今年に入ってから最大の伸び。アマゾン・ドット・コムが実施したプライムデーのイベントが押し上げた。
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国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は、前月比1%増加した。これは今年1月以来の大きな増加率。
NY連銀製造業景況指数、予想以上の活動縮小-受注が落ち込む - Bloomberg
景況指数の見通しは約1年ぶりの高水準に改善。企業は新規受注や雇用の見通しに楽観的だが、仕入れ価格も上昇すると見込んでいる。
■日本のGDP成長率(6%)が中国(5%)を逆転!?そんな日が来るとは夢にも思いませんでした;
4~6月実質GDPは年率6%増、外需主導で3期連続プラス - Bloomberg
中国「5%前後」未達の危険浮き彫り、主要投資銀が相次ぎ下方修正 - Bloomberg
カシュカリ総裁、インフレは抑制進展しているが「依然高過ぎる」 - Bloomberg
なし。
なし。
■Home Depotが決算;
ホーム・デポ、5-7月は利益が予想上回る-住宅修繕の支出が継続 - Bloomberg
第2四半期の既存店売上高は2%減で、減少率はアナリスト予想よりも小幅にとどまった。顧客の購入回数も前年同期比で減少したものの、平均購入単価は若干増加。値上げが業績を下支えしていることが示唆された。
株価+0.66%、332.14ドル。
同じ小売業では、Targetが今夜決算発表。
■ピーター・ブックヴァーのインタビューで〆;
簡単に書き出すと・・・;
- 市場はFEDの利上げサイクルが終了すると思い慢心(complacent)していた。そこに長期債利回り高騰で不意を突かれた。株にとって良くない。
- 長期債利回り上昇の理由が宜しくない。経済成長が理由ではない。主要国中銀の中で唯一金融緩和を続けてきた日銀が引締めに回った。売り出しは増えている。FEDが売っている。銀行も買わない。世界中の中央銀行が米国債のnet sellerになっているからだ。
- 全ての年限で金利が上がっている。短期はFEDの利上げによる。10年債利回りが4.2%になった。30年債利回り上昇で住宅ローン金利は2020年以来の高さになっている。
- 株式市場の大きな部分を占めるMicrosoft、Appleは第一四半期決算で歩行者のようにノロい1桁台の売上成長を示した。そこにAIブームが来て株価が上がった。決算はreality checkだ。第2四半期でも成長率はノロいままだった。彼らは素晴らしい会社だが、もう成長株のマルチプルを持つような会社ではない。
ということで、経済成長を伴わない長期金利上昇・高止まりが株安につながる、既に”成長株”とは言い難いMicrosoft・Appleの評価は高すぎる(ので、修正されるだろう)、と言っている。
とてもマトモな話をしています。
しかし、マトモな話だけで説明できないのが株式市場。彼の言う事だけを聞いていたら、年初から(or 2022年10月から)のラリーに乗れなかったでしょう。
日本株もっと上がらないかな・・・(ボソ)。
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