塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

Credit Suisse破綻の噂で株高。イギリス年金基金に続くのはどこだ!?

塾長です。

昨日(米国10/3)の米株市場は、週末にCredit Suisse破綻の噂が流れ、FEDハト派転換するとの思惑から、急騰。超投機的な値動き。

 S&P500、3,678(+2.59%)

 Nasdaq、10,815(+2.27%)

【米国市況】株は7月以来の大幅高、国債利回り急低下-144円台後半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、83.39

 10年債、3.6510

 ドル円、144.4930

 Bitcoin、19,627

 

 

経済指標:

 9月 製造業PMI、52.0(予想51.8)

 9月 ISM製造業景気指数、50.9(52.5)

米ISM製造業景況指数、2年余りの最低水準-受注が再び縮小 - Bloomberg

 9月は新規受注の指数が4ポイント余り低下して47.1。コロナ禍が始まった頃以来の低水準となり、需要の軟化を示唆した。

  雇用と入荷遅延の指数が低下したことも、総合景況指数を押し下げた。雇用の指数は5カ月で4回目の縮小圏。労働市場が依然タイトであることと需要の伸び鈍化が影響した可能性がある。

今週金曜日(10/7)の雇用統計が楽しみです。

 

 

住宅価格が下がっているらしい。記事タイトルが”大幅下落”なので、どんだけ?と思うでしょうが・・・;

米住宅価格、前月比で2009年来の大幅下落-2年余りのブーム反転 - Bloomberg

不動産関連の持ち株会社ブラック・ナイトが3日発表したリポートによると、8月の中央価格は前月比0.98%下落。7月は同1.05%下落だった。この2カ月の値下がりは09年1月以来で最大。

2か月でたったの2%程度でした・・・。

一方、UBSの聞き取り調査では、44%が12か月以内に住宅を購入予定と回答したらしい;

www.youtube.com

本来はレポートそのものに当たるべきだが、ググっても出てこなかったので、動画から数字部分を抜き出してみると・・・

  • 調査は様々な層(demographic)の2,000人超に対して行われた。
  • 44%の回答者が12か月以内に住宅購入意向を示した。2004年の調査開始以来、最高値。
  • 42%が12か月以内に現在の住居を売る意向
  • 70%が「持ち家は良い投資か?」に、強く同意。
  • 80%が「買いやすさ、手の届きやすさ(affordability)が主要な問題」と回答。
  • 90%が「6か月後、住宅の価値は現在より上昇している」と回答。
  • 78%が「手の届く家(affordable home)を見つけるのは、”まぁまぁ(somewhat)~”とても”簡単である」と回答。6月調査では、66%だった。

まず、様々な階層をカバーするために、調査対象2,000人というのは十分なのだろうか?という疑問はある。

このような調査が出る一方、米国消費者はクレジットカード負債を増加させ、その返済期間が延びているという報道もあったりする;
More Americans Are Stuck With Long-Term Credit-Card Debt - BNN Bloomberg

・・・。

多くの米国人は、給料が上がるから大丈夫、と考えているのかも知れない。

リセッションが必要かもネ。

 

 

金融政策:

ウィリアムズさんが引き続きタカ派発言;
FF金利水準は景気抑制的でない、まだ先は長い-NY連銀総裁 - Bloomberg

金融政策は「経済成長を抑制する水準にまだ達していない」と発言。フェデラルファンド(FF)金利が来年末までに4.6%に達するとの見通しが示されている最新のドット・プロット(金利予測分布図)に言及し、「まだ先はかなり長いというのが私の見解だ」と語った。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

英国の政治がヒドイ。日本よりもヒドイ。一連の流れは・・・、

9/23、トラス首相、財政的手当の無い大幅減税を含む景気刺激策を発表し、ポンド安・債券安;
イギリス・トラス新政権、減税政策発表後にポンド急落 「トラスノミクス」に批判続出で前途多難:東京新聞 TOKYO Web

9/28、BlackRockが年金基金に対して「債券の価値が下がったので、追証を払うか、さもなくばLDIを償還します」的な事を通告し、イングランド銀行国債を買い支える介入を実施;
英イングランド銀が市場介入、国債購入へ 現状は英財政の安定に「リスク」 - BBCニュース
ブラックロック、LDI取引巻き戻しと年金顧客に通知-英中銀介入前 - Bloomberg

10/1、トラス首相は大型減税案を擁護;
トラス英首相、有権者の不満噴出でも大型減税計画を堅持へ|会社四季報オンライン

10/2、トラス首相、(自分の政策である)減税案を事前に聞いていなかったと、責任を擦り付け;
英首相、所得税の最高税率引き下げを事前に知らされず | ロイター

10/3、減税案を撤回;
英首相、最高所得税率の引き下げ撤回-財務相への支持は継続 - Bloomberg

岸田首相は「検討史」のあだ名がつくくらい何も決めない人らしいが、逆に、能力の無い人は何もしない方が良いのでは?

彼らに対して「あれを決めろ、これを決めろ、なんとかしろ」と急かさない方が良いかもヨ?

 

 

個別株:

Teslaは9/30、”AI Day”にて人型ロボットのコンセプトモデルを発表するなど、膨れ上がった時価総額を正当化しようと試み;
テスラ、ヒト型ロボットの試作品披露-マスク氏「車より安くする」 - Bloomberg

10/2、予想以下の3Q出荷台数を発表;
テスラ株急落、4カ月ぶり大幅安-S&P500種構成銘柄で下落率最大 - Bloomberg

7-9月期の世界出荷台数は34万3830台と、アナリスト予想平均の約35万8000台を下回った。

今までだったら「ロボット作っちゃうなんて、Teslaすげー」「まぁ、ミスの幅は大したことないね。中国のロックダウンもあったし」となっていたのに、今回は株価下落。しかも、-8.61%(242.40ドル)の大幅安。

市場センチメントが変わっている。

次はAppleか?Appleの次の決算発表は10/27(木)の午後。

 

 

Credit Suisse破綻の噂はこちら;
クレディS巡る市場の動揺深まる、CEOの従業員宛て文書が裏目に - Bloomberg

スイスの銀行、クレディ・スイス・グループ社債を保証するコストは3日に過去最高を付け、株価は一時、上場来安値を更新した。財務健全性について従業員や投資家を安心させようとする取り組みがむしろ市場を動揺させた。

 

(多分、このCSの件、イギリスポンド安・債券安を念頭に)株弱気派マイク・ウィルソンでさえFEDハト派転換に言及;
モルガンS、FRBハト派転換の「可能性高い」が企業収益の痛み続く - Bloomberg

「世界のM2(米ドル建て)の軌道を考慮すると、FRBの姿勢がある時点で転換する可能性は高い」が、その時期は不確実であり、企業収益予想の軌道を変えることはないとの見方を示した。

 

そして、元ダラス連銀総裁リチャード・フィッシャーが聞かれていないのに、CS危機について語っていた(動画2:19~);

www.youtube.com

Credit Suisseについて一言言っておきたい。CDSが2008、9年レベルに達した。注目に値する。金融危機と同じ状況にいるとは考えていないが、これは金融機関にストレスがかかっている指標である。当時、メリルリンチやリーマンなどにも見られた。これはシグナルである。人々はゼロ金利が永遠に続くと考え、レバをかけ過ぎた。金融システムに亀裂が見られるだろう。人々を怖がらせる。とは言え、2008、9年と同じ状況だとは思わない。事件が起こっても、誇張し過ぎないようにしよう。しかし、注意は必要だ。

・イギリスの年金基金はLDI(leveraged driven investment)と呼ばれるメカニズムを使って、レバレッジをかけて投資していた。より良い利回りを求めていた。金利をゼロに固定していると、常にこのような事が起こる。保険会社にも言える。どうやってこれを収めるのか見て見よう。この場合、風変りな金融商品(exotic instrument)が存在し、年金基金を弄んだ。そうすべきではなかったのに。同じ事が他でも起こるかも知れない。しかし、これがFEDの利上げを止めるとは思わない。

 このような事は他にも起こるだろう。その代償がいくらになるか見ることになる。ベン・バーナンキがバランスシートを使って、ゼロ金利を始めた。それを元に戻すには痛みを伴う。

LDIはプロが扱う商品なので、まったく馴染みがありませんが、どうやら年金基金などが所有する国債を担保にreverse repo市場からカネを調達し、運用する商品みたい。

フィッシャーが言っているように、イギリスの年金基金だけがこの手の商品を買っていたとは思えない。保険会社も危ない。

日本の年金基金や、保険会社は大丈夫だろうか?と足元が心配(株は持っていないが)。農林中金とか。

近年、日本の生保は海外生保を買ったりしていましたが、そういう所に地雷が埋め込まれていたりして・・・。

 

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