塾長です。
昨日(米国10/11)は(CPIとは異なり)PPIが低く出てインフレ懸念減少、銀行決算が良く、株高。
S&P500、5,815(+0.61%)
Nasdaq、18,342(+0.33%)
【米国市況】銀行株に買い、S&P500は再び最高値-ドル149円台 - Bloomberg
S&P500種は週間ベースでは5週連騰と、5月以来の長期上昇局面となった。
原油、75.49
10年債、4.0730
ドル円、149.0900
Bitcoin、62,521
9月 PPI[前月比]、0.0%(予想0.1%)
同[前年同月比]、1.8%(1.7%)
9月 PPIコア[前月比]、0.2%(0.2%)
同[前年同月比]、2.8%(2.7%)
10月 ミシガン大学消費者信頼感指数、68.9(70.9)
米PPI、9月は前月比横ばい-ガソリン価格が下落 - Bloomberg
米消費者マインド、予想外に低下-1年先インフレ期待が上昇 - Bloomberg
インフレは過去1年で鈍化傾向にあるが、家計は依然として物価高に悩まされている。また消費者は今後1年のインフレ率が所得の伸びを上回るとみている。現在の家計状況に対する見方を示す指標は2022年末以来の低さに落ち込んだ。
■ローガン;
ダラス連銀総裁、「緩やかな」ペースでの利下げをあらためて呼びかけ - Bloomberg
■中国が刺激策発表?内容によってはまた中国株が上がるかも知れません;
中国、最大42兆円規模の財政刺激策を発表か-投資家の期待高まる - Bloomberg
なし。
■BLK、JPM、WFCが決算;
ブラックロック、運用資産11.5兆ドルと過去最高-非公開市場に注力 - Bloomberg
11日発表によれば、上場投資信託(ETF)へは970億ドルが流入。債券は630億ドルを呼び込んだ。年初来の純流入は3600億ドルと、2022年および23年の通年の規模を既に上回った。
:
キャッシュ・マネジメント・ファンドおよびマネー・マーケット・ファンド(MMF)への資金は610億ドルの純流入だった。
MMFの額がスゴイ。債券と同じくらい増えている。
+3.63%
Wファーゴ、投資銀行収入が伸びる-貸し出し収益の落ち込み相殺 - Bloomberg
米銀ウェルズ・ファーゴが11日発表した7-9月(第3四半期)決算は、利益が市場予想を上回った。投資銀行関連の手数料収入が大きく伸び、金利低下に伴う貸し出し収益の落ち込みを補った。
+5.61%
JPモルガン、第2四半期は過去最高益 投資銀行部門が好調 | ロイター
米金融大手JPモルガン・チェース(JPM.N), opens new tabが12日に発表した第2・四半期決算(6月30日まで)は過去最高益を更新し、市場予想も上回った。投資銀行部門がディールメイキングの回復と資本市場の活発化の恩恵を享受した。
:
ただ、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は慎重な姿勢を崩していない。・・・第2・四半期の貸倒引当金繰入額は31億ドルと第1・四半期から62%増加した
+4.44%
■期待のTeslaロボタクシーイベントがどうだったかというと・・・?
テスラ発表の無人タクシー、投資家の反応冷ややか-詳細乏しく - Bloomberg
電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は10日、待望のロボタクシー(無人タクシー)「サイバーキャブ」のプロトタイプを発表した。だが、詳細にはほとんど踏み込まず、投資家の間ではテスラが野心的な目標をどう達成するのか懐疑的な見方が広がった。
ウーバー株が最高値、テスラのロボタクシー発表は詳細がないと不評 - Bloomberg
ライドシェア大手のウーバー・テクノロジーズとリフトの株価が大幅高。電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が10日にロボタクシー「サイバーキャブ」に関するプレゼンテーションを行ったが、技術的な詳細が欠けていたため、ライドシェア銘柄が買いを集めた。
関連記事:マスク氏、ロボタクシー発表-早ければ2026年生産開始 (2)
ウーバー株は一時8.8%上昇して最高値を更新。リフトは約10%上昇する場面があった。一方、テスラ株は一時10%余り下落した。
最後に、(Teslaを含む)テック強気派 ジーン・マンスターのインタビュー;
ーあなたがイベントに参加しているときの写真を手に持っている。失望したという感じではないですね。
・私は長期的な視点で感銘を受けた。短期的にはタイミングが全てであった。イーロンはこれ(robotaxi)を見るようになるまで2年かかると言った。それに修正を加えると3年以上先という事だ。より重要な、安価なモデルのModel2について語らなかった。多くの人がそれに期待していた。サプライズであったrobovanは役立たず(nonstarter)だった。以上のことが株価-8%を説明する。このイベントにスコアカードがあったとすると、この面(=短期的)では期待外れだったと言える。
私が感銘を受けたのは、彼らが自動運転車の基礎固めを行った事である。Waymo、Uber、Teslaがどれくらいのシェアを占めるか?という議論があったとしても、自動運転に向かっているのは間違いない。彼らは、Optimusを私が言う所のプロトタイプ版からパイロット版にしてみせた。Teslaがテック企業であることを証明した。Teslaが自動車海外なのか?車会社なのか?という議論は終わった。成長がどれくらい?という議論はあっても、彼らはテック企業であるという声明を出したのだ。
ーあなたのノートには[Teslaが]テック企業なのか、車会社なのか?と疑問が投げかけられているだけで答えは書いていなかったが、テック企業だと言うのですね。
・間違いない。
ーあなたが失望したのはどこですか?
・Cyber Cabのタイミングだ。2年後と言っているが、3年だろう。新たな投資家、もしくは短期的な投資家は、Cyber Cabが2年後と言われたら、それを頼りにすることができない。
二つ目は、Model2に関しての沈黙だ。まだ仕掛中なのだろう。タイミング的には2025年後半だろうか。イーロンは最速で今年後半と言ったが、2025年後半だと思う。彼らがModel2をアナウンスしないのは、それが既存モデルの販売に影響するからだ。それは理解できるが、こららの2つがワン・ツー・パンチとなった。少なくとも短期的なトレーダーは頭を掻くことになった。
ーあなたは何度も話をしているが、イーロンが言ったタイムラインをそのまま信じてはいけない。あなたは長期のTesla投資家だ。Tesla、Tesla以外に関しても、次の大きな波(next big thing)を探している。Teslaは明らかにModel2の時期を遅らせた。4月にrobotaxiにフォーカスするというレポートが出たときだ。そのrobotaxiは2年後だ。ということは、今は車会社だと言えるのではないか?少なくともそのように[株価を]評価すべきではないか?私の質問は、人々は安価モデルを待っている、中国車との価格競争がある、関税がある、クレジットが無くなる可能性もある、と言う中で、マージンのボトムはどこにあるのか?最後に、カリフォルニアではシェアを落としている。
・これは長期投資家にとって重要なダイナミクスである。Teslaは甚だしく評価が低すぎる(grossly underwalued)AI企業である。時がそれを証明する。2025年に関して言えば、そのセットアップはアヤフヤだ。もし私が正しければ、安価版の話題が出て、年前半の需要を凹ませる。もし私が間違っていれば、Model2、廉価版が出ないとすると、EVのスイートスポットに車が無いことになる。いずれにせよ、私はこれを明確にしておきたいのだが、[Teslaの]2025年に関するいくつかの数字がresetされると思う。
Tesla長期投資家を自称する彼としては苦しいところ。
・Tesla robotaxiイベントは具体性に欠け、安価モデルの発表もなく、短期筋の失望を買った。
・長期的には、Optimusと自動運転がTeslaをテック企業として成長させる(=車会社の1桁PEではなく、テック企業のように20、30倍のPEが付く)。
・Wall Streetにおいて、2025年Tesla出荷(納車?)台数は過大に見積もられている。それは見直されなければならない。(=株安?)
と言っているようです。
「テック企業としての売り物(ロボットや完全自動運転)が出るまでは、(マージンの低い、成長率も高くない)車業界の一企業として評価すべきでは?」という問いには、真正面からは答えることができませんでした。
自動運転というと、Waymo、Uber、Teslaの名前しか出てきませんが、日本車はどうなっているのでしょう?トヨタが裾野市に街(woven city)を作り、実証すると言っていましたが、特に新たなニュースは出てきていない模様;
Woven City、ついに入居開始へ!トヨタ関係者から段階的に | 自動運転ラボ
日本も良いですが、主戦場の一つである米国で実証実験をやらないといけないのでは?(「何万マイルを無事故で走った」のような記録を作る必要がある)と思います。
ーー
ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m