塾長です。
昨日(米国10/8)の米株は大幅上昇。一昨日のサゲを完全に打ち消し(S&P500の終値が10/4(金)のそれと同じ)。理由は特に無し。強い・・・。
S&P500、5,751+0.97%)
Nasdaq、18,182(+1.45%)
【米国市況】株反発、エヌビディア5営業日続伸-ドル148円台前半 - Bloomberg
原油、74.01
10年債、4.0330
ドル円、148.1900
Bitcoin、62,187
■農林中金が社債発行;
農林中央金庫、米ドル建て債の発行条件が決定-損失計上公表後初 - Bloomberg
起債したのは年限5年のグリーンボンド(環境債)で、事情に詳しい関係者によると、米国債に対するスプレッド(上乗せ金利)は123ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)になった。
昨日時点の米5年債利回りは3.848%。+123すると、5.078%。
SBI証券で償還が5年に近い日本企業の債券利回りをみると・・・、
・三井住友フィナンシャルグループ(TLAC債)4.325% 約5.3年
があり、75bptも下回っている。
日本の一般個人向けに売れば(ドル建てでも)需要はありそうな気がしますが、どうなのでしょう?
なし。
■ボスティック;
アトランタ連銀総裁、インフレと雇用両面でリスクのバランス目指す - Bloomberg
なし。
なし。
■Hindenburg ResearchがRobloxを空売り;
米ロブロックスの株価急落、空売り投資家ヒンデンブルグの標的に - Bloomberg
空売り投資家のヒンデンブルグはリポートで、ロブロックスが主要な指標を誇張していると指摘。また、同社は小児性愛者がプラットフォームを利用するのを防ぐ十分な安全策を講じていないと主張した。
・Robloxは利益の出ていない公開企業なので、企業価値をユーザー数や利用時間で示しているが・・・、
・Daily Active Users数を偽っている。一人のユーザがRoblox上でモノ(”goods”)を採集するために複数アカウント作っているが、それらも1ユーザとしてカウントしている。Botもユーザにカウントしている。
・利用時間も偽っている。Botの利用時間も含めている。
・ソーシャル・メディア機能が小児性愛者に利用されている。2024年、The National Center on Sexual ExploitationはRobloxを”性搾取者のためのツール、子供の安全の脅威”であるとした(記事)。
等と書いてある。
株価は一時的に大きく下げたが、その後戻して-2.13%で終了。
■〆はBernsteinテックアナリスト(Tesla弱気派)トニー・サコナギ;
ー多くの人が期待している10月10日のTeslaイベントで何が聞けると思いますか?
・コンセンサスとしては、TeslaがRobotaxiの専用モデルを発表する。それは将来利用可能になる、例えば、2027年、2028年辺りに。呼び出し(ride-hailing)アプリのデモもある。Robotaxiのトライアルの発表もあるかもしれない。米国内の1、2の町でトライアルを始めると言うものだ。投資家の間では、TeslaがOptimusロボットに関する新情報を出すか?来年と予想されている既存モデルのアップデートや2027年と予想されている安価モデルの情報を出すか?と問われているが、究極的に、焦点はRobotaxiと、それに随伴する呼び出しアプリに当たるだろう。
ーTesla株価は現在242.90ドルである。このイベントで会社の評価はどう変わるか?
・投資家はRobotaxiに関して異なる確率とディスカウントレートを適用する。Robotaxiは広く期待されているが、あなたもご存じの通り、多くの疑問がある。カメラしかないのに十分な性能を確保できるか?他社はLIDARを持っているのに、といった技術的なものや、規制の疑問、タイミングの疑問、競争が激しくなって価格が下がった時どれくらいのバリューがあるのか?といった疑問だ。投資家は異なる確率を適用しているのだ。
ーあなたがTeslaを評価するとき、どのような確率を適用しているのですか?
・私はこのように考えている。Teslaが他者を跳躍して大きな差をつける(leapfrog)のは難しい。UberやWaymoはLevel 4のrobotaxiを今日時点で複数の町で展開している。例えTeslaがleapfrogできたとしても、その時間的な差は限定的だ。例えばTeslaがLevel 5の自動運転でrobotaxiを実現したとしても、他社はすぐに追いつくだろう。Teslaがrobotaxiで持続的に巨大な利益を得る(sustained outsized profit)という考えがあるが、技術的ハードル、規制のハードルを越えたとしても、私はそれが難しいと思う。Uberの時価総額は$150Bである。米国分の評価額はその半分として、$75Bといったところだろう。我々の計算では、Teslaのコアビジネス以外として、$600Bが載っている。その多くがrobotaxiによるものだ。我々はその差に苦慮している。
ー競争の部分について聞きたい。あなたはUberやWaymoがLiDARなどを持っていてTeslaよりも進んでいると言った。しかし、Teslaは数万台が道路を走っていて、それらにはカメラが搭載され、データを収集している。自動運転に関しても最も進んでいる、という議論がある。Teslaは既に他者をleapfrogしていると言えないでしょうか?
・強気のケースではTeslaがleapfrogするだろうと言えるが、既にleapfrogしていると言うのは難しい。Waymoは既に毎月数十万の客を乗せている。それは、複数の町で、ほぼ完ぺきに安全な記録を保っている。Teslaはそれにはまったく近づけていない。
分かりやすく補足しつつ書くと・・・、
・10月10日のTeslaイベントでは、Robotaxiとそれを呼び出すアプリに焦点が当たる。Robotaxiを一部地域で試験運用するという発表もなされるかも知れない。もしかしたら、投資家が気にしているOptimus、既存モデルのアップデート、安価な新モデルに関する情報も出るかも知れないが、それらに関しては多くを期待するな。
・無人タクシーに関してはUber、Waymoが先行している。彼らの無人運転車にはLiDARが付いており、Teslaのカメラのみの自動運転技術よりも安全性が高いだろう。
また無人タクシーを全国展開するためには規制当局の許可が必要になり、それがいつになるか分からない。いつになるか分からないので、いつTeslaに有意な利益をもたらすか分からない。
例え、Teslaが完全自動運転車(level5)を実現し、規制も何とかなったとしても、競合に1年程度で追いつかれるだろう。そうなれば、「TeslaはRobotaxiから持続的で巨額の利益が出る」との期待は崩れてしまう。
・10月10日のTeslaイベントで企業の評価は変わらない。Teslaは本業(=EV製造・販売)以外の評価額として$600Bあると試算している。そのほとんどがRobotaxiだ。それはUberの時価総額$150Bを大きく超えているため、我々はTeslaが過大評価されていると考える。
だ、そうです。
先日、Tesla強気派ジーン・マンスターのコメントも紹介しているので、興味のある方はどうぞ;
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