塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ウォーレン・パイズ】テクニカル的な確証が取れていないが、市場は底を打った可能性がある。1週間以内に4,982を割るかどうかが判断の分かれ目。

塾長です。

昨日(米国4/10)は良いCPIが出ましたが、関税問題が残っている&FED高官が「利下げしない」と言っており、市場は無視。むしろ一昨日の株高を使いポートフォリオの整理をしている様子。生活必需品のみ上昇。

 S&P500、5,268(‐3.46%)

 Nasdaq、16,387(‐4.31%)

SPDR sector ETF 2025/4/10 - Yahoo Finance

【米国市況】株は大幅反落、米中貿易摩擦が激化-円は一時144円02銭 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、59.89

 10年債、4.3940

 ドル円143.95

 Bitcoin、79,427

 

 

経済指標:

 3月 CPI[前月比]、‐0.1%(予想0.1%)

 同[前年同月比]、2.4%(2.6%)

 3月 CPIコア[前月比]、0.1%(0.3%)

 同[前年同月比]、2.8%(3.0%)

米コアCPI、予想外に伸び鈍化-総合指数は5年ぶりの低下 - Bloomberg

 

 

金融政策:

■ローガンとシュミッドは消費者のインフレ期待を警戒。ハト派グールズビーも利下げできないと言っている;

ダラス連銀総裁、関税が持続的なインフレ招かないようしっかり対応を - Bloomberg

カンザスシティー連銀総裁、インフレ抑制重視-物価高の記憶新しい - Bloomberg

米関税の影響警戒、金利調整のハードル高まる-シカゴ連銀総裁 - Bloomberg

ボストン連銀総裁、関税でインフレ再燃なら追加利下げ遅れる可能性 - Bloomberg

 

 

財政政策:

米下院が予算決議案可決、減税や債務上限引き上げに道-上院案を承認 - Bloomberg

・予算決議案は216対214で可決、財政タカ派の強硬派グループを説得

・10年で最大5.3兆ドルの減税と5兆ドルの債務上限引き上げに道

 

 

地政学

■トランプとその仲間たち;

トランプ関税、対中国は合計で145%-ホワイトハウスが発表 - Bloomberg

米と関税で複数の国が協議進展、合意近いものも-NEC委員長 - Bloomberg

ベッセント氏、円高ドル安懸念せず-円安是正介入や日銀利上げ支持示唆 - Bloomberg

 

 

個別株:

■CarMaxが決算;

CarMax Pulls Financial Target Timelines on Trade Volatility

CarMax is “seeing a lot of interest” in used cars right now given the expected impacts of tariffs, Nash said. The company’s average selling price of a used car rose for the first time in more than two years.

However, the cost of parts that it buys to recondition its vehicles will also rise, Nash said. “We’re looking at mitigation plans from a parts standpoint.”

 :

The company on Thursday reported fiscal fourth-quarter earnings per share of 58 cents, missing the 65-cent average of analyst estimates compiled by Bloomberg.

中古車販売価格は上がっているが、(中古車を売り出す前の整備時に使う)パーツの値段も上がっているので、利益が予想に届かなったそうで。

-17.00%

 

 

■〆は・・・シーゲル教授やトム・リーのインタビューもありましたが、面白い内容ではなかった(強気派も未だ警戒している、という気づきにはなったくらい)ので、投資アドバイザー 3Fourteens Research ウォーレン・パイズを取り上げてみました;

www.youtube.com

ーアップグレードするほど十分なダメージがあったでしょうか?

・我々は公式には未だ株をアップグレードしていませんが、de-riskingは終了した。我々は株にアグレッシブになれるサインを探している。公式なアップグレードではないが、2つの指標がボトムを示している。depressed sentimentが点灯した。全ての個人投資家のメトリック、インバースETFのボリューム、機関投資家モデリングするために見ているボラタリティーをターゲットとするファンド、全てが落ち込んでいる(depressed)。これらはセンチメントを表しているものだ。VIXは45で、全てがボトムを示している。我々が(底打ちを宣言するために)見たいのはテクニカル分析による確証だ。哲学的観点から、我々は多分(底打ちを)遅く宣言することになるだろう。我々は買いの機会を探しているが、顧客向けにはまだその引き金を引いてない、という事だ。

 

金利が高い間は、株式市場は問題を抱えている。債券市場を見ながら、株により大きな問題があるのでは?と心配する日々を送りたくないものです。

・その通りです。私を止めるものの一つは・・・、債券市場の動きに少しばかり当惑している。強制的な売りがあったとか。外国政府が米国債を売ったとか。それは貿易戦争の結果として予想されていたものの一つである。結局のところ、「高関税が長期間続く(stay in place)のか?」という疑問に行きつく。我々が4月2日に提案された関税について思ったのは「これは長期間続くには馬鹿げたほど高すぎる」というものだった。この関税は長期間続かないだろう。協議のためのツール以外の何物でもないだろう。最終的には金利は落ち着き(settle down)、過去1週間のような値動きではなく、経済のファンダメンタルを反映するものになるだろう。

 

ーそれを市場が信じるようになるのはいつでしょうか?ほとんどの人がディール(交渉成立)を期待している。対中関税が145から下がるような何かだ。いつ市場は理解し始めるだろうか(suss it out)?

・私はそれが昨日から始まったと思う。昨日、市場は自由落下していて、トランプが記者会見を開いた。100ポイント上昇したのはいつか?というと、トランプが「中国とのディールを望んでいる」と言った時だ。全てのエコノミストがTVに出て、関税がいかに破壊的かについて語っているが、我々の誰もがそれを知っている。もしこの税率の関税をかければ、世界のサプライチェーンを破壊し、リセッション入りする。我々の誰も知っている事だ。市場はそれを理解し始めた。この税率は続かない、協議されるという事を、だ。私の考えでは、一つ一つのディールが潜在的な市場のカタリストとなり、上に押し上げる。

 私はテクニカル的な確証を待っているが、今の状況において、ホワイトハウスを襲っているネガティブなフィードバックループが影響を与えるようには思えない。確かに今日、株価は昨日のgainを吐き出しているが、(昨日の上げ幅は)近代において3番目に大きいものだ。今日少しばかり売られたとしても、そこから多くを読み取ろうとは思わない。

 

ーこのような値動きに慣れてしまったというのはcrazyだ。あなたが「少しばかり売られた」と表現したものは、S&P500のー4%である。私の言いたい事が分かりますよね。ボラタリティーのある世界にようこそ、という事だ。

 あなたは昨日の値上がりが続かなかったことに驚いていますか?

・そうでもない。誰もが「これは強気相場の値動きではない。強気相場ではこのようなラリーは見られない」というので、過去、7%以上値上がりした日を見てみたら、それは完全な真実とは言えなかった。7%上昇した日は8回あった。4回は弱気相場の中の重要な底値付近で起きた。そこから大きなラリーが起きたという事だ。(残りの)4回は弱気相場が続く中で起きた。そのうちの3回が2008年で、1回は2020年3月初旬だ。それら弱気相場の中のラリーは消え去ってしまった。今はまだ弱気相場である。もし1週間以内に過去の安値を割れば、このラリーは消え去るだろう。なので、注目しておくべきは、(S&P500が)4,982を割るかどうか、だ。ラリーの後に戻すのは普通のことだ。潜在的に底固めの動きかも知れない。しかし、4982を割れば、弱気相場はさらに下落する余地がある、という事だ。

まとめると・・・、

・まだ底を宣言するにはテクニカル的な確証ができていないのだが、センチメント的、VIX的には底を打ったと思う。今は(顧客のために)買う株を探していて、それを(客に)「買え」と言っていない段階だ。

・債券市場の動きには当惑している。貿易戦争の悪影響の一つとして考えられていたように、外国政府が米国債を売ったのかも知れない。

・しかし、究極的には「この高関税が実施され、居座るのか?」である。TVに出演した全てのエコノミストが「この関税は破壊的だ」と言っている。我々の全てがそれを知っている。この高関税が長居することはないだろう。

・今後は、貿易相手国とディールが結ばれるたびに株価が上がっていく。

・昨日のように大きな株価上昇は弱気相場の中でしか起きないと言われているが、それはまったくの真実ではない。過去8回起きた7%以上の値上がりを調べたら、そのうち4回が弱気相場の底付近で起きている。残りの4回は弱気相場の中で起き、アゲは消えてしまった。今回で言えば、1週間以内に直近安値4,982を割るかどうかに注目している。割れば、弱気相場継続でさらに下げる。割らなければ、この辺りが底となる。

と言っているようです。

 

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