塾長です。
昨日(米国4/9)はトランプが追加関税を一時停止したので株高。
S&P500、5,456(+9.52%)
Nasdaq、17,124(+12.16%)
【米国市況】2008年来の株急伸、関税一時停止で懸念緩和-一時148円台 - Bloomberg
米国債相場は20年債と30年債以外が下落。長期債利回りは一時、2020年の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以来の大幅上昇となったが、相場は大幅に下げ渋った。米国債は金融市場の混乱期において世界で最も安全な資産とされるが、資金が引き揚げられている。
原油、63.10
10年債、4.4000
ドル円、147.54
Bitcoin、82,858
2月 卸売在庫[前月比]、0.3%(予想0.4%)
2月 卸売売上高[前月比]、2.4%(0.8%)
■FOMC議事要旨;
FOMC議事要旨、当局者はスタグフレーションのリスクを指摘 - Bloomberg
・ほぼ全員がインフレリスクは上向きで、雇用リスクは下向きと認識
・一部の当局者、バランスシートの圧縮ペース減速決定に反対
■いつも適当なカシュカリ;
ミネアポリス連銀総裁、利下げのハードルは高くなった-関税が影響 - Bloomberg
なし。
■トランプとその仲間たち;
トランプ氏「今は買いの好機」、関税発動で冷静保つよう呼びかけ - Bloomberg
トランプ氏、米株急騰直前に「買いの好機」発言-ルール違反の指摘も - Bloomberg
トランプ氏、日本など相互関税「90日間停止」-対中125%に引き上げ - Bloomberg
関税の決定に際し債券市場を見ていたとするトランプ氏は「債券市場は非常に厄介だ」と述べた上で、「今見てみると今の債券市場は美しい。しかし、昨夜は人々が少し不安になっている様子が見られた」と話した。
米国は同盟国と貿易協定結び、集団で中国に臨む-ベッセント財務長官 - Bloomberg
■Deltaなどが決算;
Delta Air Lines pulls financial forecast, saying Trump tariffs hit demand
Summary
・Delta sees sharp volatility in Q2 revenue
・Bookings for domestic travel have softened
・Company slashes capacity growth plans
・CEO says airline will defer aircraft deliveries to avoid tariffs
+23.38%
■〆は強気派エド・ヤーディーニ;
ー債券市場がこれ(トランプの相互関税延期)をさせたのか?
・間違いない。債券自警団が大統領の注意をひいた。大統領は債券市場の動向を見ていたと、イーモンが言った通りだ。もう少しでクレジット・イベントが起きるところだった。それはリセッションへの階段である。全てが当てはまる。通常は金融引締めがクレジット・イベントを引起すのだが、今回は関税政策がリセッションの恐れを招き、債券市場が本物の危機を予想したのだ。
ー今はどうですか?
・明らかに、まだ関税の問題は存在する。10%の関税が交渉可能なのか、不明確だ。10%が交渉可能でないのなら、(関税額は)約$300Bとなり、それは大きな増税だ。多くの米国企業、消費者に影響するだろう。それは問題だ。私はスタグフレーション/リセッションの確率を45%に引き上げていて、それをさらに上げる事を考えていたが、金融市場が大統領に影響を与えるのを待っていた。債券自警団だけでなく、株自警団が存在する。「金持ちが全ての株を持っているのだから、株価が下がっても問題ない」という言説は馬鹿げている。シェアは小さいかもしれないが、多くの人が401Kで株に関わっている。私は先日髪を切りに行ったとき、人々は先週いくら失ったかについて話をしていた。これは経済にとって良い進展だと思う。
ー(関税延期を)先延ばしにしていたら、市場はさらにひどい事になっていただろうか?この先待っているのは決算シーズンだ。
・数週間、数か月待っていたら、より多くのダメージがあっただろう。しかし、芽は早めに摘み取られた。ブラッドが良い事を言っていた。私は決算シーズンにおいて、CEOが「何をして良いか分からない」と言うのを恐れていた。
ーまだその可能性はありますよ。
・そうだね。中国に関しては。中国との問題は明らかに終わっていない。これは大きな問題だ。
ー今日の出来事は、あなたが人々に「(株を)買え」と言うのに十分ですか?
・私は誰にも「(株を)売れ」とは言っていなかった。私が言っていたのは「パニックになるには遅すぎる」だ。あなたが安心できるなら、買いの機会だろう。しかし、あなたは大統領の心を読めるようにならなければならない。これは間違いなく大統領が始めたことだ。彼はTVを見て、アドバイザーから話を聞き、最終的に彼が「さぁ、こうしよう」と決断する。青天の霹靂だ。そして我々全てが影響を受ける。
ージェイミー・ダイモンのような人が影響力を行使した。彼はリセッションの可能性が上がったと言っていた。
・そうだ。彼に感謝している。
ーしかし、明らかにしておきたいのは・・・、あなたを含む投資業界トップや銀行トップが債券市場を心配していた。それが制御不能になる可能性があった?
・そうだ。それはまったく正しい。クレジット危機、クレジット・クランチがあったかも知れない。その可能性は減った。まったく不可能と言うわけではないが。輸入に頼る多くの小企業が壊滅する目前だった。
ーあなたはまだ金利を心配していますか?ベーシス・トレードがどうだ、とか言う話があったわけだが※、あなたが安心するためには、さらに大きく金利が下がる必要がありますか?
・(金利が下がれば)住宅ローン金利が下がり、住宅市場を助けることになる。我々が考えていたのは、債券市場が金融危機前に戻るということだ。10年債は(4.5±0.25)%で取引されるべきだと思う。それを少しばかり下回り、33/4%まで一時的に下がったわけだが、経済は回復力がある(resilient)と思う。過去3年間、金融引締めにも耐えられると示してきた。驚きがあるだろう。人々は関税前に自動車を買おうとしたので、自動車セールスが伸びる。スティーブが言ったように、我々はまだ関税の森の中から抜けていない。自動車価格は上がるだろう。それに関してトランプは考えを変えていない。
まとめると・・・、
・トランプは金利上昇に耐えられず、相互関税実施を延期した。そうしていなければ、クレジット・イベント(景気後退を恐れて金融機関が借手/企業にカネを貸さず、企業が倒産するような事態)が起きていただろう。JPMジェイミー・ダイモンも景気後退の可能性が上がったと言っていた。影響力を行使した彼に感謝だ。
株安もトランプの決断を促しただろう。「金持ちしか株を持っていない」という言説は誤りだ。一般人も401Kで株を持っている。
もし関税延期がないまま決算シーズンに入り、CEOが「どうして良いか分からない」と言ったら株がさらに下がっていただろう。
・関税問題は終わっていない。対中国、10%、自動車。
対中国では進展がない。
追加関税10%でも大きな増税となる。
トランプは自動車工場を米国に持ってくることには本気のようだ。
・関税前の駆け込み需要で自動車が売れた。経済は復元力がある、弾性があることを示すだろう。
・株を買うべきかは誰にも分からない。最終的には大統領次第なのだから。
と言っているようです。
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