塾長です。
世界中で金利が低下、先進国ではほぼゼロ。米国だけがかろうじて1.5%辺りを維持している。
そのあたりを、AONのチーフ・エコノミスト、タパン・ダッタに解説してもらったヨ:
・米国でも金利がマイナスになる可能性はある。
酷いリセッションに見舞われた時、他に手段がなくなれば。
・日本のように金融政策も、財政政策も効かなくなるのを恐れている。
何がなんでも避けなければいけない。
・SARSの頃に比べて、中国はより世界経済に組み込まれている。
新型肺炎の影響は当時より大きい。
・債券市場をみれば、低金利が長期間続くことをマーケットが織り込んでいるのがわかる。市場は、日本化が不可避と言っている。
低金利が続くほど、債券利回りは低下し、抜け出す(金利を上げる)のが難しくなる。
・日本のインフレターゲット2%は見直した方が良いだろう。
FEDも2%を掲げて、達成できていない。
欧州もデフレに近いレベル。
先進国では、これが普通になりつつある。世界中で日本化だ。
米国は、FFレート1.50~1.75%、米10年国債金利約1.5%に対して、インフレ率2%弱なので、実質的にマイナス金利。
この先、株の(キャピタル+インカムの合計)リターンも下がるのでしょう。
リタイヤ後の家計収支を計算する時、「米国株のリターンは7%」と固定的に考えないようにしないと。