塾長です。
米国での新型肺炎への恐怖&株暴落。The Partner Group チャールズ・ダラーラに意見を聞いたヨ:
・コロナウィルスの前から色々な資産にインフレが見られた。
それらはファンダメンタルズの裏付けがなかった。
ある意味修正は不可避だったと言える。
・考えなければいけないのは、市場の自信を安定化させること、サプライチェーンの問題の解決。
・各国の中央銀行と政府が協調して行動する必要がある。
WHOへの信頼は無くなった。
例えば、CDCの横、アトランタに米国・欧州・日本・中国の公衆衛生当局者を集め、リアルタイムでの情報交換と、協調政策を取らせるのはどうだろう?
米国と中国のリーダーが、貿易戦争で引き上げた関税を取り除くのはどうだろう?
これでサプライチェーンの問題が解決するわけではないが、2大経済大国が力強いメッセージを送る事が、市場のプレッシャーを取り除くのに有効だ。
・協調的な財政政策の力を見くびってはならない。
中国と共に財政出動すべきなのはドイツ。8%の経常黒字がある。
欧州は自身にサプライチェーンの問題を抱えている。Lombardy地域は、欧州で6番目に大きい地域。
協調して財政を出すべきだ。
多分、金融政策もあった方が良いだろうが、欧州の追加利下げには副作用がある。バランスシートから劣化したローンを取り除くなどの特別プログラムがあっても良い。
・2009年4月を思い出して欲しい。G20で様々な行動を取った。
プラザ合意の時も同様。
・これは、様々な形で壊れかけている関係性を修復する機会かも知れない。
米国はコロナウィルスに単独では勝てない。明らかだ。
様々なテンションがあるだろうが、米国・中国は欧州・日本と協力しあえる場所を見つける事ができるはず。
・FOMCは3週間後。まだ先だ。
FEDに全ての重荷を背負わせるべきではない。
既に弾は切れかけている。
まずは各国の中央銀行が、協調して、必要に応じて流動性を供給するとでも言えば良い。
ここにもマトモな事を言う人がいたネ。
ようやくドイツも重い腰を上げたみたい:
しかし、日本では全然マトモな事を言う人がいない。
既に利下げ余地はない。財政も効かない(コロナの前にやり尽くした)。
あとできる事は減税くらいだろう。
消費増税にともなう5%還元の拡大・延長、介護保険料アップの中止・延期、とか。
香港は大人一人あたり14万円支給するらしい。これもある意味同じこと。