塾長です。
CNBCではいくつかアナリスト、ファンドマネージャの解説が出ているけれど、ほとんど「ボトムは分からない。いつ収束するか分からない。まだ買うな/いや、買え」くらいしか言っていない。
Bryn Mawr Trustジェフ・ミルズの解説は一味違って、(いつも通り)ちょっと難しい:
・こんな相場で、いつか底かは分からない。
2007年も、”ここが底だ”なんてベルは鳴らなかった。
当時の投資家で、底を付けたあと、数年もキャッシュを持ったままの人もいた。
「安く買って、高く売れ」の安く買うというのは、実際の所、安く買って、さらに安く買って、となるのが普通。
まだ下がると理解しつつも、買いを入れるという事。
・市場は今、イベントキャンセルや、渡航禁止措置、リセッションの可能性などを織り込んでいる。
市場は、企業の利益がどうなるのか、適切な株価がいくらかを探っている。
例えば、クレジット市場を見てみると、投資適格債の利回り格差(credit spread)とS&P500PEレシオの間に乖離がある。
現在credit spreadは300 basis point。それはS&P PEが約12.5倍を意味する。S&P500が2100辺りということ。
市場に大きなストレスがかかっているとき、今がその時だが、BBBのcredit spreadは350 basis pointsあたりになる。それはS&P500のPEが11.5倍、S&P500が1950と一致.
これは正確な科学ではないが、今どこにいるのかが大体分かる。
・FEDが介入したので、債券市場が機能しだした。
昨日、一昨日見たものは、大きなリスク・オフの瞬間。
まだ利率が上昇し続けているので、誰かが債券を売っているが、買い手がない状態。
FEDは初めての3か月REPOオペレーション行った。$500Bの流動性を供給。しかし、市場は$75Bしか利用しなかった。
どうやら十分な流動性があるようだ。
この最も安全な資産の市場は、引き続き見ておく必要がある。
BBB Spread、ここを見ると:
US Corporate BBB Bond Risk Premium
3月11日時点で2.49.
ミルズが言っている3とか、3.5といった数ではないのだけれど・・・。