塾長です。
Kynikos Associates創業者、伝説の空売り投資家、ジム・チェイノスのインタビュー、5つ目(最終回):
・1月、2月、クライアントには、19年11月、12月、20年1月の3か月間は、私が40年ウォールストリートで見てきた中で最もクレイジーだと言ってきた。
・一般投資家が市場に殺到、特別な個別株に金をつぎ込んだ。ドットコムバブルの最終機、2000年1月、2月のようだった。
TeslaやVirgin Galacticなど。
E-Trade、オプション、Robinhoodなどの一般投資家売買データを見ていた。
この10年間の強気相場で見過ごされてきたのは、個人投資家の熱狂的な投機行動。少なくともこの1月、2月には確かに見られた。そして株が放物線状(日本語的には、指数関数状と訳した方が正しいかな)に上昇した。
放物線状に上昇するとき、ショート・ポジションはどんどん大きくなる。
テスラのような株の場合、リスク・パラメーターを見て、空売りの一部を買い戻す。そしてまた売って、最大ポジションを取る。
我々はまだTeslaを最大限にショートしている。最良のポジションだと思っている。
Teslaに対する見方は何も変わっていない。車メーカーで、今年も赤字だろう。Bernstainのトニー・サコナギだったと思うが、Teslaの2021年見通しを切り下げた。昨日、EPSを$18から$11に。ちなみこ、それはウィルス関係なしだ。
この車メーカーは利益予想をカットされ、中国とベルリンに2つの巨大工場を建て、間違った時期に生産能力を拡大している。製造業を知っている人だったら分かるはずだが、工場というのはオーバーヘッドがあるため、90%以上稼働しなければ利益がでない。
・我々のファンドには5%ルールがある。5%を超えた時点で、買い戻さなければならない。下がった時にポジションを増やしている。
Valeant Pharmaceuticalsの教訓的がある。
株価が130から260に上昇している時にショートし、180から200で買戻した。
(この動画では切れているけど続けてこう言っている)
その後、下降局面で空売りをした(そして儲かった)。
最後の大切な部分が切られているのは、ヒドイ。
空売りは損失が無限に拡大するから、上昇局面では限度を決めて、ポジションを解消しなければいけない。
Valeant Pharmaceuticalsは、大暴騰時に空売りで一時的な損失を出したけれど、その後大暴落して(多分)大儲けした、という事例。
だからTeslaの暴騰で損切りしても、見方が変わっていないのだから、ショートポジションを維持するよ、と言っている。
Valeantは、今はBausch Health Companies(BHC)になっていて、Yahoo! Financeで株価を確認すると、こんな感じ:
最高値が2015年7月1日、$257.53。その後、2016年3月1日$26.30へ。
もしかしたら、イナゴが焼き殺されるケースは、日本の方が多かったりするのかナ?
近いところでは、サンバイオ(4590)とか。
気を付けよう!