塾長です。
いやー、昨日(米国4/6月)の米株は凄かったネ。
個別に見ると上下あるけれど、時間外から上昇して、逃げ切りフィニッシュ。
これまたプロの相場だ。
さて、CANACCORD GENUITY chief market strategist トニー・ドワイヤーの解説を聞いてみよー:
・今日(米国4/6)の上昇は、コロナが予想よりも早く収まるのでは?という期待によるもの。
しかし、我々の見方は変わっていない。
2月に12%下落。S&Pが最高値から10%以上下落した中で、史上最速。
そうなると、人間性のイベントが起こる。
まずパニック・フェーズ。これは通過した。
そして、複数週にわたる安心感からくるラリーのフェーズ。これの中央値は17%。今が、これ。
残念ながら、人間性のイベントの中にいる場合、再度底を試す。
それを示す指標もたくさんある。
・先週金曜日(米国4/3)には市場がクラッシュするかと思い、今日は永遠に上昇するように思えるだろう。
それならば、データを見てみよう。
RSI(relative strength index)は売られ過ぎ、買われ過ぎを見るオシレータ指標。
その後、再度底を試すのに要する期間は、中央値で28日後。
半分は、底を大きく割った。2008年は最悪の例外として、残りの半分は4%割っただけ。
そんな事を言っていても、10年後に今を振り返ってみたら、底かどうかなんて関係ない。究極的には、経済刺激、金融刺激策が入って、世代の底(generational low)をつける(ん?generational highの間違いでは?)。
しかし、人間性がバスを運転しているときは、再度底を試すものだ。
金融の人は科学的になろうとして、過去のデータをみたがるよネ。
「過去100年で弱気相場入りしたのは、何回。平均、何か月で回復」みたいな。
でも、科学的に判断するには、データが少なすぎるのだ。物理でも、化学でも、数学でも、やっていた人には分かると思うけれど。
そして、毎回状況が違う。氷が溶ける時間を計っているのに、室温が10℃だったり、40℃だったりしているようなもの。そんなデータを使う科学者はいない。
もう少しきちんと言うと、株価、広くは経済学、もっと広くとって人間は、複雑系だから、統計学では解けないのだ。
理系の教養をつけよう!