塾長です。
昨日(米国6/2)は、米株、引けにかけて上昇。S&Pは+0.82%、3080。
先週まで「底堅い」と表現していたけれど、今は「天井知らず」と呼びたい。
中国からカウンターパンチが飛んできている。
フェーズ1ディールは実質無効化?
中国が米国からの一部農産物輸入を停止、貿易協定に暗雲-関係者 - Bloomberg
全米での抗議デモも収まらず。
しかし、株式市場は反応せず。
Morgan Stanleyマイク・ウィルソンと、CNBC常連の解説を聞いてみよー:
<マイク>
・直近期待される大きなイベントは、追加の財政刺激策。
形はどうあれ、失業保険の延長があるだろう。
リスクは、それがなされない事。
もちろん、経済再開によってコロナ患者が増える可能性がある。
今後2週間程度において、この2つが一番のリスクだ。
・抗議デモで人が密集するのはリスクであるが、試験でもある。
第二派がくるかどうか、これで分かる。
抗議集会のあと、患者が増えなければ、良いサインだ。
多くの人が思っていた以上に、経済再開は早かった。世界中で。正しい方向だ。
その事と、これ以上患者が増えなければ、市場は前向きに受け取る。
・強気の理由は、いくつかある。
まずは、急激なリセッションの後には、回復が期待できる。
健康危機への対応として、多くの刺激策が期待できる。
経済の急激な落ち込み、思っていたより早い経済再開、財政・金融政策、ちなみにまだ量は拡大している、それらが年後半の力強い回復を期待させる。それが市場の望み。
あとは、持続できるかどうかだ。
・今のラリーは、経済再開による。
多くの人が、市場は先を行っていると言うが、市場は先を行くものだ。
さらに上昇するためには、再開だけでなく、第二波が来ない、第二波が来たとしてもロックダウンには戻らないが重要だ。
ウィルスがあっても経済が回って、信頼感が戻ってくれば、そこに刺激策が加われば、市場の一部は上昇する。
<ガイ・アダミ>
・ある程度はマイクに賛成する。
市場は高価だが、バリュエーションは意味をなさなくなっている。市場に金が注入されているので。
今日ジム・クレイマーが言っていた。「市場に感情は無い」って。
正しいと思うよ。
4千万人が失業しているのに、市場は最高値がどうの囁かれている。
株は上昇する。実体経済との乖離も広がる。
「市場に感情がない」はきれいごと。
「金持ちは貧乏人に同情しない」が正しいのでは?
株は絶好調だけれど、債券市場、CLOに関して、イヤーなニュースが2件。
欧州CLOを80%値引きし売却、ヘッジファンドCQS-関係者 - Bloomberg
日銀と金融庁、CLO投資などで慎重姿勢呼びかけー二番底リスク警戒 - Bloomberg
基本的に、「あぶない、あぶない」と言われているものは、準備ができているので、大丈夫。しかし、居心地は良くない。