塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

ジム・ビアンコは相場をこう見る。

塾長です。

ようやくジム・ビアンコの動画アップされた。

彼は「弱気相場のラリー」派。

早速何を言ったか聞いてみよう:

www.youtube.com

・コロナ患者数がピークを迎えたのは良いことだ。

 市場は、弱気相場の典型。50%~2/3戻す。

 2007、2008年には3回あった。

 そして、皆が、底をつけた、弱気相場から脱したと言い出す。

 これは弱気相場のラリー以外の何ものでもない。

・ウィルスは去りつつあるかも知れないが、重要な事に触れていない。

 長期的な影響だ。

 経済活動を再開するとき、「さぁ、22,000死んだのを忘れて、元に戻ろうぜ」となるか?

 それとも、ビジネスの行動が変わるのか。こちらの方がありそうだ。

 そうだとすると、全て元通りとなるのは難しい。

 ビジネスの不具合も見つかるだろう。

 そして、市場はこのラリーのあと、停滞する。

・リセッションに見舞われるだけで済まない。

 コンセンサスが正しいとすれば、第2四半期だけで、2008年金融危機より悪い。第1四半期、第3四半期を含んでいない。

 これは大恐慌以来最悪の出来事。

 2千万の仕事が失われた。それが意味する事を理解するのさえ難しい。

・このコンセンサスから2つの事が得られる。

 一つは、シャットダウン、隔離の反動がある。

 人々は怒っている。数百万人が仕事を失った。人びとの生活に大きな混乱をもたらした。

 通常、危機の途中でそのような事は起こらない。

 そしてその怒りを中国に向ける。

 先週末に驚いたのは、ラリー・カドロー、自由市場資本主義の男が、「繁栄への最良の道筋は、米国政府が企業に金を払って(中国から)仕事を取り戻すことだ」と言った。

 軍事的ではなく、経済的に、中国を責めるだろう。

 これは非グローバリゼーションであり、経済の足をひっぱる。

 大恐慌を起こすというわけではないが、2020年1月のピークに戻るのは、難しい注文だ。

・アナリストは喜んで決算数値[予想]を誤る。

 今朝のJPMorganの決算をみてみろ。

 アナリストは予想の引き下げが遅い。

 第2四半期の数字は今よりとてつもなく悪い。

 市場はそのとき過大評価されている。

 アナリストはこのような環境では対応が遅い。それを自慢さえする。

・もう一つ気になることがある。このラリーを支えているのは「FEDは出来る事は何でもやる」だ。

 FEDは市場を国有化している。それに際限がない。

 市場がずっこけたら、FEDはどうするか?

 全てやり尽くしているので、追加で出来る事が無いだろう。

 今は「弱気相場のラリー」。2007年終盤、2000年春、1973-1974に3回あったのと同じ。

 

 

アナリスト予想には気を付けろって事ね。実際はもっと悪いだろう、と。

しかし、それ自体が予想の範囲内では?

GDPの7割を占める個人消費がどこまで伸びるか、だよ。

コロナが明けて、「政府から金ももらったし、さぁ車を買いに行くか」となるか。

ビアンコはそうはならないと言っている。

アメリカ人は底抜け楽天家である事を信じたい。