塾長です。
米国4/24(金)株式市場は途中からドンドン上げて、どこに行っちゃうの?と思ったヨ。
原油マイナス価格ショックで、週間では下げたが、金曜日に上げて終わるのは気持ちイイ。
ついこの間まで、土日に悪材料が出るかも知れないので、金曜日は下げて終わっていたのとは大違い。
コロナとの闘いも長引けば長引く程、将来への影響が大きくなる。
たんに企業倒産が増える、国の負債が増える、というだけでなく、今の状態が固定化していく。
さてさて、O'Shares Investiments ケビン・オリーリーがコロナで変わる未来について、彼の考えを教えてくれたヨ:
・経済には根本的な変化が起こる。
あるセクターでは機能低下が永続する。上向くセクターもある。
いくつか例をあげよう。
私は50超の会社に投資をしている。
そこでPPP(Payroll Protection Program)など、様々な政府支援策を処理してきた。
政府は企業に対して、労働者のサラリーをを維持して欲しいと持っているのは間違いない。
また、地主の出費が求められる。我々は90日間家賃支払いを延期するよう言われた。
・それ以外の機能不全も起こっている。これは長期的なものだ。
我々の会社では、社員が2か月以上リモートで働いている。
テクノロジーのアップグレードなどをした後は、非常に効率的だ。
そこで、今後我々は、オフィス・スペース、小売りのスペースを30%削減する。
7~11%キャッシュフロー改善効果になりそうだ。
年老いた親を持つ従業員、子供を育てている従業員がいる。単に通勤に時間を使いたくない従業員もいる。まったくもって構わない。
家賃費用を削減するチャンスだ。
今まで大規模に在宅勤務をテストする機会がなかった。それを強制的にさせられた。
巨額の費用を削減できると気づいた。
これが新しいアメリカとなる。とてつもなく大きな生産性の向上だ。
・これは、残念ながら不動産業にとっては良くない話。
不動産は永続的なダメージを受けるだろう。
ニューヨークやボストンにあるAAAオフィスタワーの資本収益率は上昇する。(←逆では???)
なぜなら、コロナ対策でエア・システムの更新や、キュービクルを置いたりしなければならない。
誰が100人一緒にエレベーターに乗りたいと思う?
誰もがHowie Mandelになるのだ(潔癖症で知られる有名人)。
全ての種類の不動産にダメージがある。
私はREITを長期間コアとして持っていたが、全て売り払った。
・今私が注視しているのはNew York州知事クオモだ。Cuomo Indexと呼ぼう。
それは毎日昼から午後3時まで開催される。全ての人がNYに注目している。
NYは巨大クルーズ船と化している。
中東にいる国債トレーダーでさえCuomo Indexを見ている。
世界中の指標がクオモ州知事の楽観、悲観に左右される。
クオモを見れば、いつNYのレストランが開くか分かる。スポーツ・アリーナが再開するかが分かる。なんでも分かる。
Cuomo Indexを見ておけよ。
まとめると、ポイントは三つ。
1.在宅勤務が大規模に一般化、恒久化する。
それはコスト削減となる。
ひいては(アウトプットが低下しない前提で)生産性向上となる。
2.オフィスなどの不動産にとっては逆風。
REITに投資している人は気を付けろ。
3.全てはニューヨークとクオモ州知事にかかっている。
市場センチメントはクオモの情報発信次第。
ニューヨークが巨大クルーズ船だというのは、素晴らしい例えだネ。
ダイヤモンド・プリンセスが「今日は何人患者が出た」「下船はいつから」・・・、と報道され続けていたのと、状況がとても良く似ている。
しかも、クオモ知事はしゃべりが上手い。説得力がある。(トランプは下手クソ。対照的。)
これからは、クオモの会見も見るようにしよう!