塾長です。
昨日(米国7/20)の米国株式市場は上昇。特にNasdaqがエライことになっている。
S&P500、3,251(+0.84%)
Nasdaq、10,767(+2.51%)
S&Pは年初(1/2)3,257まであと一歩。
VIXが24まで落ちて、ドル円は107円台前半。
重要指標の発表は無し。
株価上昇の原因は、ワクチン治験結果が良かったから。
こちら、Bloombergのまとめ記事。
ゴールド、シルバーも上がっているらしい。
原油は上昇するも、上昇幅はイマイチ。40ドル台回復。
EU復興基金がまとまらないのが”重し”などとの報道を見かけるが、これは多分大丈夫。既にドイツが方向転換しているから。あとは政治ショー。国民に「こんなに頑張って議論したぜ」と見せたいだけ。
ジム・ビアンコは、株価上昇にワクチンは関係ないと言っている。最後に常連がコメント。:
・[市場を押し上げる]聖杯は刺激策だ。財政、FED、どちらでも良い。
それが今まで市場を押し上げてきた。ワクチンがあれば素晴らしい。しかし、それが最近1、2か月の市場をドライブしていたのではない。特に6月初めの高値以降は。
・どのように刺激策が動くか思い出そう。議会休会と債務上限の争い(debt ceilling fight)は見てきたものだ。失業手当の上乗せは、7月31日に期限切れ。8月1日の午前1時頃に、[民主党と共和党の]会話が開始する。午前4、5時頃にディール。少なくとも、こが過去の経験だ。[失業保険のギャップに対して]橋がかかるのは、期限切れのあと12時間あたり。なので、市場は穏やかなままだろう。
刺激策が$2Tであれば理想的。それ以上なら素晴らしい。刺激策がまとまらないという事はないと予想している。そうなれば市場関係者はとても驚く。
・FEDのバランスシートが縮小しているのは、ドルスワップなどの影響。細かく見てみると、社債、ETF、国債、住宅債券は買っている。そのほか、株でないもの(non-equity)の買入額が減っている。
「FEDと戦うな」に関して言うと、第2四半期、ETFに流入した70~80%は、FEDが買っているモノだった。社債ETF、ハイイールドETF、Aggregate Bond ETF。株ではない。このように、ETFに流れるマネーの大部分が債券であるという状況は非常に珍しい。そして、その債権は、FEDが買っているものだ。FEDと共に投資する流れ(co-investing with FED)が巨大なんだ。Non-securityのスワップによってFEDのバランスシートがピークを付けたからと言って、これは止まるものではない。
<キャレン>
・「FEDと共に」という意味では、私もそうしている。銀行株を持っている。FEDが企業クレジット市場を癒してくれる。
しかし、HYGをショートしている。
<BK>
・ジムが言っているのは、ワクチンが市場にとって悪い話なのかも。ワクチンができたら、刺激策が不要になる。それを織り込みに行かなければならない。私にとってはそれがリスク。但し、それまではFEDがマネーを刷っているのだから、そこに擦り寄るのは当然だ。
<ダン>
・ワクチンは2020年のうちに利用可能にならない。もしFEDが大型株を買うようになったら、俺は退場する。
いやー、社債、買いそびれました。これがLQDの6か月チャート。
しかし、今でも利回りは3.03%。まだ遅くないかな・・・。