塾長です。
昨日(米国1/21)の米株市場は、ヨコ。
S&P500、3,853(+0.03%)
Nasdaq、13,530(+0.55%)
Russell2000、2,141(-0.89%)
【米国市況】S&P500最高値、刺激策への期待継続-ユーロ上昇 - Bloomberg
債券、為替、
10年債、1.1090
ドル円、103.500
Bitcoinが落ちている。31,366。
経済指標:
新規失業保険申請件数、90.0万件(予想91.0万件)
失業保険継続受給者数、505.4万人(540.0万人)
12月 住宅着工件数[年率換算]、166.9万件(156.0万件)
同[前月比]、5.8%(0.8%)
12月 建築許可件数[年率換算]、170.9万件(160.4万件)
同[前月比]、4.5%(-1.8%)
1月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数、26.5(11.5)
米新規失業保険申請件数、前週比2.6万件減-なお100万件近く - Bloomberg
米住宅着工件数、12月は4カ月連続で増加-2006年以来の高水準 - Bloomberg
フィラデルフィア連銀製造業指数、1月は26.5に上昇-予想上回る - Bloomberg
住宅が凄い事になっているネ。
個別株は、永遠の不発弾IBM。
IBMの10ー12月期、売上高が市場予想に届かず-時間外で株価下落 - Bloomberg
・IBM CEOアービン・クリシュナが丁度決算発表を始めたところ。彼は、ハイブリッドクラウド、AIを再び強調し、その結果が21年に出ると言った。しかし、競争環境は引き続き激しいと、ヘッジ。
前四半期の売上をミス。投資家は、またか、と売り。
実際、IBMの売上は、過去9年間のうち、8年で売上減少。21年度は成長できると言った。昨年4月以来、はじめてのガイダンスと言えるものが出た。
IBMの株価は、この5年間、市場と比べて出遅れている。
<ダン・ネイサン>
・全ての悪いトレンドがIBMに向かっている。クラウドに賭けているようだが、それでも10%の成長でしかない。私にとって、(IBMへの投資は)死にガネ(dead money)だ。
<ガイ・アダミ>
・ハイブリッドクラウド、AIは良いけれど、ダンが言うように、10%の成長と聞くとwowと思うかも知れないが、Salesforce、AWS、Microsoftなんかと比べたら10%はジョークだ。
IBMは元Goldmanのゲイリー・コーン(Gary Cohn)をvice chairに指名した。※1彼がなんとかしてくれるかも知れない。
過去1.5年、IBM株価は115~135のあいだ。high teenに近づくと、跳ね返る。もしかしたら、これが最悪期かもしれない。
: (以下、省略)
※1
Ex-Trump adviser Cohn joins IBM as vice chairman | ロイター
その一方で、Morgan Stanleyのアナリスト、アダム・ジョーナスがGMに関してこんな風に解説している:
・Tesla以外の自動車会社について語るために、CNBCに呼んでくれありがとう。
(GM CEO)メアリー・バーラと彼女のチームは、まだやる事はたくさんあるが、彼女たちがやろうとしている事は、自動車業界に限らず、ビジネス界で最も深遠で、戦略的な転換(turnaround)になると思う。
メアリーのCEOとしてやったことを見て欲しい。2014年以来。欧州から撤退。企業文化の変換となるCruise買収。ICE、乗用車からの撤退。Microsoft、Hondaとの提携。LGとバッテリー会社を設立。このリストはまだまだ続く。
エキサイティングなのは、我々の顧客(=投資家)が、まだこれを信じていないということだ。GMは人々を驚かし、再評価されるだろう。それをするのは、自動車業界の投資家ではないかも知れない。ESG、テック投資家かも知れない。
皮肉な事に、メアリーや自動車業界はイーロン・マスクに感謝しているだろう。彼らを揺り覚まし、緊急事態だと悟らせてくれたことに。GMの幹部は良い意味で(テスラを)恐れていると同時に祝福している。これがストーリーだ。企業幹部とリーダーシップ。
:(以下、省略)
IBMもGMも昔はある業界でトップに君臨した超大企業、超優良企業。それがイノベーションでボロボロになっている。IBMはいつまでたってもメインフレーム依存/文化から抜け出せない。GMも同じく、米国向け大型高級車依存/文化。ず~っと、厳しい競争環境にさらされ、シェアを失っていったのに、カネが潤沢なうちに対処すれば良かったのに、(少なくとも結果的に)不十分な対応しか取れなかった。
CEOを変える、M&Aをやって企業文化を変える・・・。本当にturnaroundできるだろうか?
成功例は少ない。
もちろん成功例が無いわけではない(Appleなんてのは、大大大大成功例)。
ただ、数は非常に少ない。
経営学(の実践)としては非常に興味深い。
投資家としては、パス。