塾長です。
昨日(米国7/27)の米株市場は、サゲ。さすがにアゲ過ぎ。小休止。しかし、市場クローズ後に出た大手企業決算が良かったので、明日は反発するかも(但し、現時点で、先物は下げている)。
S&P500、4,401(+0.47%)
Nasdaq、14,660(-1.21%)
【米国市況】株反落、決算控え大型ハイテクに売り-ドル110円割れ - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、71.98
10年債、1.2340
ドル円、109.7890
Bitcoin、39,152
経済指標:
6月 耐久消費財受注[前月比]、0.8%(予想2.1%)
6月 耐久消費財受注・輸送機除く[前月比]、0.3%(0.8%)
5月 ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比]、17.0%(16.4%)
7月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、129.1(123.9)
7月 リッチモンド連銀製造業指数、27(20)
米耐久財受注、6月は予想ほど増加せず-前月は大幅な上方修正 - Bloomberg
米消費者信頼感指数、パンデミック入り後の最高-6カ月連続高 - Bloomberg
6カ月以内に自動車や住宅、大型家電製品の購入を予定するとの回答比率は上昇。中でも家電品購入を予定する人の割合は2017年末以来の高水準となった。
インフレ懸念が消費を後押ししているのかも知れませんネ。「今買わなければ、来月は値上がりしているかも!」って。
金融政策:
今日からFOMCですね。日本時間だと明日寝ているあいだ(深夜3時半)に、パウエルさん会見。起きていられるかが課題。
財政政策:
まだプロレス中。
米インフラ法案巡る上院協議、一部の相違点で溝埋めるも合意に至らず - Bloomberg
米中:
米上場の中国株、3営業日の下落率が過去最大-当局の締め付けで - Bloomberg
中国恒大の株価急落を予見したUBSアナリスト、さらに40%安見込む - Bloomberg
テンセント、微信の新規ユーザー登録を一時停止-不透明性で株価急落 - Bloomberg
個別株:
大手企業が続々決算発表。大手なので、日本でも各種メディアが取り上げるでしょうから、ここでは割愛(特にオモシロイ話も無いので)。
マイクロソフト4-6月業績は予想上回る-アジュール懸念で株価下落 - Bloomberg
グーグル親会社、4-6月売上高は予想上回る-デジタル広告回復 - Bloomberg
AMDの7-9月売上高見通し、市場予想上回る-需要旺盛で - Bloomberg
UPS株が大幅安、4-6月は取扱量が減少-コロナ特需に減速の兆し - Bloomberg
とは言え、決算シーズンで決算を取り上げないわけにもいかないので、Raytheon Technologies CEO グレッグ・ヘイズのインタビュー:
ーRaytheonは(2019年に)United Technologiesと合併した。市場期待を上回り、2021年予想を引上げた。
Raytheonは素晴らしい航空領域のビジネス(aerospace business)を持っている。まるで航空機企業のようだ。航空会社は多くのカネを使っているようだ。政府のカネだろうか。パーツを買っている。
・リセッションからの回復期において珍しい(odd)な動きだ。典型的には飛行機が多く飛ぶようになって、6か月後にパーツの需要が来る。今回は航空需要とともに、もしくは、それに先立って、アフターパーツのオーダーがある。少し驚いた。嬉しい驚きだ。世界中で、政府か航空会社を支援して、カネを使えるようにしている。経済回復が続き、2Hも良いだろう。
ーRaytheonは防衛も持っている。昨日Lockheed Martinの決算は良かったが、グレートではなかった。中国とのcold warはどのようなものになるか?
・21世紀の戦争は、最初にサイバースペース、次に宇宙だ。アジアで陸上戦闘は無い。戦車や陸上の兵隊は使わない。サイバースペース、宇宙、海、空の順だ。我々のポジションはユニークだ。プラットフォームに依存しない。我々は最高のセンサーシステム、defectoers(?)、ミサイル、通信システムを持っている。それらは海軍、陸軍、空軍で使えるものだ。全ては兵隊を守り、海上の船を守るものだ。ユニークな能力を持っている。しかし、それらは変化するものだ。過去30年、ステルス技術が話題の中心だった。ステルスは興味深いが、今は超音速(hypersonic)が切り札だ。我々は、超音速をどうやって打ち負かすかにフォーカスしている。宇宙でも陸上でも。音速の5倍で飛んでくるモノを撃ち落すのは難しい。我々の技術は本土防衛だけでなく、海上船舶を守るのに役立つ。我々はポートフォリオに満足しており、多くの投資をしている。
ー陸上戦闘は無いと言っていたが、陸上の防衛にも言及した。もう少しその点について教えて欲しい。
・卓越した防衛システムを持つことは、他の国や組織が攻撃しようと思わなくする。我々は米国本土、米国大陸に対するミサイル、超音速攻撃の防衛も考えている。陸上戦闘の事ではなく、陸軍の責任である前線の空域防衛、新しい武器システムに対する防衛、宇宙防衛である。戦争の最初の数分のゴールは、相手国の衛星を撃ち落す事だろう。どうすれば防衛できるのか。我々はそのような所にフォーカスしている。
ー戦争の心配から戻って、ビジネストラベル需要の話に戻りたい。先ほど、GEのラリー・コルプスから話を聞いた。あなた達のライバル企業だ。彼は(航空需要の)戻りを確信しているようだった。あなたはどうか?個人需要は戻るとして、ビジネスはどうか?
・レジャーの需要は戻った。誰もが期待する以上にだ。レジャー向け旅行は、我々の飛行距離から得られる売上(revenue passanger miles)の70%を作り出す。ビジネスは30%となる。ビジネス需要がかつての大きさに戻るのは24年、もしくは25年になるだろう。リモートワークや効率的な働き方によるものだ。ビジネストラベルの蓋になる。一部のビジネス旅行は必要不可欠だ。顧客に会ったり、モノを届けたり。なので、ビジネス旅行の半分は素早く戻るだろう。残りの半分はゆっくりだ。全体の回復を考えた時、それがチャレンジである。良いニュースは、商用需要は年率5%で伸びている。ゆえに、レジャー向けが75%、80%となるかも知れない。航空機、飛行機エンジン、航空機システムの需要は多い。我々は良いポジションにいる。
株価はというと、こちら今年の値動き:
どうでしょう?(投資は自己責任でお願いします)