塾長です。
昨日(米国9/27)の米株市場は、行ったり来たりで、最後はサゲ。
S&P500、4,443(-0.28%)
Nasdaq、14,969(-0.52%)
【米国市況】利回り上昇、ハイテク株安い-ブレント80ドルに接近 - Bloomberg
債券、為替、コモ:
昨日は一挙に動いた感じ。原油が値上がり、10年債利回りが一時的に1.5%超、円が111円台に乗りました。
原油、75.35
10年債、1.4840
ドル円、110.99
Bitcoin、43,139
中国規制当局による仮想通貨関連取引禁止、今回は本気か - Bloomberg
経済指標:
8月 耐久財受注[前月比]、1.8%(予想0.6%)
8月 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比]、0.2%(0.5%)
米耐久財受注、コア資本財が6カ月連続増-設備投資の堅調示唆 - Bloomberg
民間航空機の受注は78%近く増加した。米ボーイングは8月に53機の受注を発表。前月の31機を上回った。ただ、前月比ベースの耐久財受注は直接これが反映されるとは限らない。
金融政策:
FRB議長、インフレ圧力は今後数カ月強いーボトルネック長期化 - Bloomberg
ブレイナード理事、労働市場はテーパリングの基準を「近く」達成し得る - Bloomberg
シカゴ連銀総裁、一段と力強いインフレのオーバーシュートが必要 - Bloomberg
こちらは金融政策というより、金融当局者によるスキャンダル。
ダラス連銀のカプラン総裁が辞任表明ーボストン連銀総裁に続き - Bloomberg
2人の米地区連銀総裁が相次いで辞任を発表した。連邦準備制度が新型コロナウイルス禍への対応に追われていた昨年、両総裁が株式取引を行っていたことが発覚していた。こうした事態は100年を超える連邦準備制度の歴史で前例がない。
地政学:
中国恒大、資金繰り難の余波は富裕な投資家に-融資細り影の銀行頼み - Bloomberg
中国恒大の危機波及、トレーダーのための警戒すべき世界の銘柄リスト - Bloomberg
中国恒大集団の債務危機は中国の「リーマン・モーメント」ではないかもしれないが、その影響は同社や中国に関連した株式に波及している。
そうした銘柄リストの筆頭に挙がっているのは恒大の債権者と株主、サプライヤー、同業他社だ。
ということで「同業の不動産開発会社」「銀行と投資家」「アジアのサプライヤー」「米工業株」「欧州鉱業株」が影響を受けそうだと記事にある。
個人的には、日本の不動産に影響しないかを注視している。下がったら買いたい。
個別株:
上がる上がると言われて数か月。秋の訪れとともにエネルギー価格が上昇。ようやく関連銘柄も株価も反応。
こちらVanEck Ventors Oil Services ETF(OIH)の5日間の株価:
中国、イギリスでは大変な事になっている様子。イギリス人が凍えても株価には影響ないですが、iPhoneやTeslaが作れないとなると話が違ってくる:
中国でエネルギー供給ひっ迫、iPhone組立生産は省エネモードで継続 - Bloomberg
BloombergにてEnergy Aspects アムリタ・センが解説してくれている:
ー天然ガスから聞きたい。供給がはなぜ反応しないのか?
・供給を増やすのは、時間がかかるものだ。短期的には、ロシアの供給は多くない、中国の需要は良い、すぐには供給を増やせない。価格がクレイジーなままでいることはないだろう。ノード・ストリーム2が稼働する。しかし、構造的に価格は上昇する。再生エネルギーの転換を進めているからだ。石炭発電所を引退させ、天然ガスが発電のためのベースロードとなった。それが原油にも影響する。1970年代に戻ったように聞こえるかも知れないが。
ー他のエネルギー資産の価格についてはどうか?天然ガスは上昇した。原油もだ。現時点のブレントは49.46だ。どれくらいガスが他のエネルギーに波及するだろうか?
・数週間前までブレント原油と関連製品は、世界で最も安いエネルギー製品だった。カーボンを考慮した場合だが。以前から言っていたように、原油価格は上昇した。問題は、どの時点で経済成長を窒息させるか?だ。政治家は、エネルギー転換を進め、どの程度まで我慢できるか。寒い冬が来て、家に閉じこもっても、青い空が良いと言えるかどうか。
ー原油が80ドルになったらどうなるだろう。バイデン大統領はもっと石油を掘れと言えるだろうか。OPECも80ドルが良いとは思わないだろう。
・OPECにとってトリッキーだ。前回のミーティングでは、70ドル台で、(算出量を)400,000(バレル/日)に戻すとした。来週月曜日が次回ミーティングだ。400,0000と予想される。しかし、これは大きな量ではない。寒い冬ではすぐに消費される。問題は、80ドルでの需要の構造。非OECD加盟国である中国とインド。両国ともSPR(国家石油備蓄)を放出している。石油について特に言いたいのは、在庫が非常に低い、世界中で。価格が高くなり過ぎれば、OPECは再交渉して、400/月を決定するだろう。すぐに起こるとは思わないが、ここ数か月のうちに起きるかも知れない。
ーロシアについて聞きたい。ロシアへの圧力は高まっているが、国内需要もある。いつロシアの供給は増えるだろうか?ノード・ストリーム2の認証の後だろうか。
・そうだと思う。彼らにとって国内需要は重要だ。政治的に、ノード・ストリーム2を待つだろう。
なんで、この人、ノースリーブなんだろう???という疑問は置いておいて、エネルギーは政治ですネ。
ロシアに依存してしまって、欧州、特にドイツは何も言えない。原発再稼働しかないのではないか。
バイデンはシェール掘れと言えるだろうか?ガソリン価格高騰を我慢すべきだと国民を説得できるだろうか(無理だろう)。