塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

株暴落するかも知れないので、代替資産を比較する。

塾長です。

2021年も残すところ僅かとなりました。今年は米国株大好調だったと記憶されそうな雰囲気(knock on wood)。そして2022年はインフレ&金融引締めが主要課題となり(その他にも、ロシア・ウクライナ情勢、エネルギー危機、中国景気後退懸念等、心配がいっぱい)、株だけでなくリスク資産全般にとって厳しくなりそうです。

とは言え、債券利回りは非常に低いし、インフレ時にキャッシュを持つわけにはいかない。

いったい何に投資すれば良いやら。

 

ということで、長期的視点でみるため、2003年辺りから現在(2021/12/23)までの、S&P500(水色)、不動産(IYR、iShares Real Estate ETF、緑色)、ゴールド(金先物価格、橙色)値動きを重ねてチャートにしてみました:

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S&P500 IYR Gold - Yahoo Finance

字が小さくて読みにくいですネ・・・。横軸が年で、一番左が2003年、一番右が現在(2021/12/23)。

 

S&P500(水色)は、2003年ドットコムバブル後の底を付け回復、2007年終わり頃から金融危機(リーマン破綻が2008年9月)、2009年2月に底打ち・・・、という流れ。

 

IYR(iShares US Real Estate ETF、緑色)は、2003年から2007年(チャートの左から1/4辺り)までS&P500を上回る勢いで上昇し、2007年バブルが弾け、(S&Pとほぼ同時の)2009年2月に底打ち。その後回復し続けるも、S&Pよりも常に成績は良くない。上昇余地があるという見方もできる。

住宅バブル以降、不動産は(IYR)は株(S&P500)と値動き方向が一致/値幅は小さく動いているのが良く分かる。なので、株暴落へのヘッジとして使えるかは、疑問。配当も1%台後半と、高配当とは言い難い。どうせ価格が下落するなら(そして持ち続けるなら)、より高配当な公益株、通信株を買った方が、マシかも知れない。

 

金先物価格(橙色)は、住宅バブルとともに(S&Pを上回る勢いで)上昇。面白いことに、住宅バブルが弾けたあとにも上昇トレンドを継続。2011年9月に一旦天井を打ち、低迷。コロナショック後の金融緩和でその天井を超えたが、直近15,6か月は下落基調。株価との連動は小さいので、株価下落へのヘッジとしては有力。

金融危機にも耐えた実績から、(2022年、利上げなどをきっかけにした)株価下落がゴールド上昇のきっかけになると考える人もいる。ゴールドそのものは利益を生まないので、金鉱脈株(ゴールド採掘業者)を勧める人もいる。また、ゴールドの地位はBitcoinに代わられた(一部代わられた)、という人もいる。

 

ゴールド積立始めようかな、と思い始めています。

 

(よく言われているように)個人によって最適な資産ポートフォリオは違う(資産運用年数やリスク許容度によってポートフォリオを変える)ので、ご注意を。

若くて資産もあまり無い人(親からの巨額遺産は期待できず、今後20年以上資産を積み上げ続ける人)は、S&P500(に連動するETF投資信託)積立だけでもOKではないでしょうか。暴落しても、戻りますよ。核戦争でもない限り。株価が長期低迷しているあいだ、ずっと買い続けられるので、逆に有利。

お金持ちではなく引退を控えている人は、株ならS&P500だけだとつらくなるので、高配当株(or 高配当ETF)を厚めにし、不動産、ゴールド、仮想通貨をアクセントにするのが良いのでは?と。どれくらい高配当株を厚くするかは、生活費にあてるために配当金にいくら期待するか?から逆算すると良さそう。実家暮らし・持ち家・借家か?などでも大きく変わりますネ。さらに言うと、既に家をお持ちなら、不動産へのエクスポージャーは十分大きいと言えるかも知れません。

お金持ちであれば、S&P500だけでもOK。VOOの配当は1.4%くらいなので、10億円ぶんのVOOを持っていれば、1千4百万円の配当が毎年もらえます(税引き前)。

誰か10億円くれないかなー。