塾長です。
昨日(米国3/26)の米株は続落。
S&P500、5,203(-0.28%)
Nasdaq、16,315(-0.42%)
【米国市況】株は終盤に急落、エヌビディアなどテク売り-151円台半ば - Bloomberg
この日の取引は四半期末を控えてのポジショニングに大きく影響された。モルガン・スタンレーが先に示した推計によれば、最近の株高を受け、年金は従来の資産配分レベルに戻すために世界の株式を約220億ドル(約3兆3300億円)売り、債券を170億ドル買う必要がある。
こちら(↓)がセクター別;
ヘルスケアは影響を受けていない。
エネルギー、公益は朝から低調。
終盤突然下げたのはコミュニケーション、工業、不動産、テクノロジー。生活必需品も若干。
原油、81.23
10年債、4.2340
ドル円、151.5510
Bitcoin、70,246
2月 耐久財受注[前月比]、1.4%(予想0.8%)
2月 耐久財受注コア[前月比]、0.5%(0.4%)
1月 ケースシラー住宅価格(20都市)[前年比]、6.59%(6.5%)
3月 リッチモンド連銀製造業指数、-11.0(-4.0)
3月 コンファレンスボード消費者信頼感指数、104.7(106.9)
米耐久財受注3カ月ぶりに増加、予想上回る-企業が景気を幾分楽観か - Bloomberg
米消費者信頼感、期待指数が昨年10月以来の低水準-現状は楽観 - Bloomberg
労働市場に対してはなお明るい見方を示している。雇用は「十分にある」との回答比率は昨年7月以来の高水準に上昇。「職を得るのは困難」との回答は約1年ぶり水準に低下した。
「雇用が十分」との回答と「職を得るのは困難」との回答の差は8カ月ぶり高水準に上昇。エコノミストは労働市場の強さを判断する指標として、この差に注目している。
米住宅価格、1月は都市全般で「健全な」値上がり-伸びが加速 - Bloomberg
S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズのコモディティ、不動産、デジタル資産の責任者、ブライアン・ルーク氏は発表文で「どの都市であろうと、高所得層あるいは低所得層の居住地域であろうと、昨年は住宅価格が健全に上昇した」と指摘。
なし。
なし。
なし。
■GameStopは「まだ上場を維持していたの?」という感じですが、決算;
GameStop (GME) Q4 Earnings and Revenues Lag Estimates
時間外 -15.35%、13.12ドル。
■〆はジェレミー・シーゲル教授;
ー1日だけの事だが、今日は株が終盤下げた。5か月連続で上昇している。下落(pull back)を予想しているか?
・下落しても驚かないが、まだモーメンタムがある。この強気の動きは強いし、まだ先があるだろう。ヘッドフェイクのように修正があっても、ニュースは強いし、インフレ率は下がるだろうし、耐久財受注統計が出たあとのAtlanta FEDのGDP予測は2.1%で、FEDの予想と合っている。経済の弱いサインは出ていない。驚くべき事に、12か月先の企業利益予想が上昇している。通常は高めに予想され、日が経つにつれ下げて行くのに。5%下落があるかも知れないが、この強気相場は終わっていない。
ーインフレについて聞きたい。金利や市場に関係する。金曜日にはPCEが出る。今朝、ジェームズ・ゴーマン(Morgan Stanley会長)は「今年前半、FEDが金利を動かさなくても驚かない。今年何もしなくても驚かない」と言っていた。利下げが無い可能性は?それが市場にどう影響する?
・可能ではある。その可能性は低いだろう。正直に言うと、FEDが6月、7月、9月に利下げするか?よりも重要なのは経済の状態と、将来の企業利益である。オッズ的には利下げの可能性が高いが、人々は企業利益の伸びで株を買っている。FEDがいつ利下げするか?で買ってない。
ー短期的に言うと、今年にはいって、利下げ予想回数が減ったのに、S&P500は10%上昇している。長期的に、金利は意味をなさない(株式市場に影響を及ぼさない)ということか?マルチプルも?
・マルチプルは意味をなす。S&P500のforward earningsに対するマルチプルは21倍で、私は平衡状態と呼んでいる20倍より少し高い。magnificent 7を除けば17倍で、リーズナブルと言える。この市場は二極化している。悪いことではない。それらの企業は利益成長の多くを担っているのだから。市場全体を見ると、安いとは言えないが、長期投資家が避けるべき水準ではない。中期だとしても、だ。
ーゴールドについて聞きたい。最近高値を更新した。Bitcoinも急上昇した。
・長期におけるゴールド投資のリターンは、インフレ調整後0.9%である。それは200年以上をみた場合である。短期的な上昇はあっても、長期的には色あせる。貯蔵価値のあるモノだ。
インフレが急騰したとき、ゴールドに期待したが、大きく動かなかった。若者、ミレニアル世代はゴールドよりもBitcoinなのだろうと言われた。インフレ初期に出遅れたゴールドがキャッチアップしている。しかし、長期投資としてゴールドのファンではない。
ということで、
・株価が毎日高値更新して「上がり過ぎか?」と心配になるかも知れないが、中長期的には高すぎるとは言えない。5%程度の下落があっても、長期的には誤差。買って良し。
・株高の原因は利下げ期待から企業利益の成長期待に移っている。
・短期的にゴールドが上がっているのは、インフレ初期の出遅れを取り戻しているだけ。200年間のデータをみると、インフレ調整後ゴールド価格は0.9%/年しか上昇していない。投資には向いていない。ゴールドの役割は、インフレに対する資産の保護である(store value)。
だ、とおっしゃっています。
ついこの間まで「マルチプル(PE ration)は25倍だから株は高すぎる」とか言っていませんでしたっけ?と思ったので調べてみると、シーゲル教授の言うように約21倍に落ちしていました;
株価は上がっているのにPERが下がっているのだから、利益予想が(それ以上に)上がっているという事。
そろそろ3月も終わり、4月2週目からは決算シーズン。時が経つのが速い。
ーー
ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m