塾長です。
明けましておめでとうございます。
2021年最終取引日である、昨日(米国12/31)の米株市場は下げて終了。クローズ直前に売られた形。
S&P500、4,766(-0.26%)
Nasdaq、15,644(-0.61%)
【米国市況】S&P500種が年間で27%高-国債はマイナスリターン - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、75.45
10年債、1.5120
ドル円、115.0690
Bitcoin、46,443
経済指標の発表なし。
個別株の話題も無いので、2021年の振り返りを少々。
今年は誰も予想しなかった程の株高でした。再度、Bloomberg記事を引用:
年間ベースでは両指数(S&P500、Nasdaq100)とも約27%高と大幅上昇し、年初時点で最も強気だった予想すら上回った。
12月FOMCでFRBがタカ派転換を果たしたにも関わらず(予想通りだったとは言え)、株式市場は持ちこたえたどころか引き続き上昇したのは、個人的にビックリ。まさにサンタクロース・ラリー。できることなら、子供の頃の自分に「サンタクロースは本当にいるぞ」と教えてあげたい。子供の頃、自分はマセているという自覚があった。しかし、何にも分かっていなかったのだ。今も何もわかっていないのかも知れない。
近年はNasdaqがS&Pを上回り続けてきたのに、ほぼ同じ程度の上昇だったというのも、特筆すべき事の一つでしょう。
Nasdaqが超絶好調でなかった理由は、割高株の見直し。象徴的なのは、キャシー・ウッドARKの旗艦ETFであるARKKがマイナス21%。
Ark Innovation ETF drops more than 20% year-to-date as tech valuations surge - YouTube
株が好調な半面、米国債が不調の年でもありました。
米国債、初の2年連続マイナスリターンか-21年の挽回かなわぬ見通し - Bloomberg
株と債券を60:40の割合で持つ「60:40ポートフォリオ」は、その配分を調整しなければならなくなるかも知れません。
「60/40」ポートフォリオが盤石でなくなる日、最大の脅威はインフレ - Bloomberg
レイ・ダリオは「現金はゴミ」と言い切っていますが、今や債権もゴミ?そうだとしたら、債券を売ったカネの行き先はどこになるでしょうか?株を買い支えてくれることに期待しています。
上記を2021年通期チャートで比較するとこんな感じ。
橙色:S&P、水色:Nasdaq、紫:BND、桃色:ARK。
煩くなるのでチャートに入れなかった日経225は、27,258から、28,791へ5%上昇。現金よりマシでした。やったネ!
地政学的には、米中対立が沈静化状態継続。中国は国内問題を先に片づけたい様子を見せている。5年程度はかかるだろうか?その後、台湾問題がどうなるか。いや、彼らにとっては台湾も国内問題か・・・。
西側では、欧州エネルギー危機に乗じてロシアが強気に。せっかくトランプが「ロシアから天然ガス買うな。米国から買え」と忠告していたのに、と思わずにはいられない。
2022年は、コロナ収束するか?、金融引締め、インフレ、エネルギー、米中間選挙あたりが注目点と言われている。予期していなかった事が起こる方が影響力大きいので注意を。伝統的に紛争の火種である中東が(石油生産、難民問題を除き)注目度下がっているだけに怖い感じ。
それでは、本年が皆さまにとって良い年になりますように。Stay Safe。