塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

M&A祭りだ!わっしょい、わっしょい

塾長です。

昨日(米国3/21)の米株市場は、ヨコ。SQ通過後の月曜、キツイ下げを予想していたのに、意外。

 S&P500、4,461(-0.04%)

 Nasdaq、13,838(-0.40%)

【米国市況】国債が大幅安、パウエル議長発言重し-株も下げる - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、113.32

 10年債、2.3150

 ドル円、119.5600

 Bitcoin、41,089

 

円安が進行中。いつまで経っても利上げしない日銀に対する市場からの圧力/いいかげん日本も利上げするよね?という観測があるのかな。黒田後任が決まって「どんなに日本が貧しくなっても金融緩和を継続するぞ!」と力強く宣言しないと収まらないのかもネ。なんちゃって。

 

米2年債利回り上昇、2019年以来の2%台-利上げペース加速観測 - Bloomberg

そろそろ米国債を買っても良いかな?今みたら、SBI証券ではこんな感じ(↓)

f:id:alibertarian:20220322085322p:plain

米国国債ストリップス債) 2022/3/22 - SBI証券

 

 

経済指標:

 なし。

 

 

金融政策:

パウエルさんが発言。
パウエルFRB議長、必要なら5月に0.5ポイント利上げ支持の用意 - Bloomberg

講演後の質疑応答では、5月FOMC会合での0.5ポイント利上げを妨げる要素はあるかとの質問に対し、「妨げるものなどあるだろうか。何もない」

同僚と私は、より迅速に行動する必要があるとの結論に達する可能性が十分あり、その場合はそう行動するだろう」

(バランスシート)縮小は「5月の次回会合にも起こり得るが、まだ決定は下していない」と述べ、先週の記者会見で示した見解を繰り返した。

ふむ。5月FOMCで0.5%利上げするか、0.25%利上げ+バランスシート縮小を発表するのか、の2択でしょうか。


パウエルFRB議長は短期の利回り曲線に注目、景気後退リスク見極め - Bloomberg

「率直に言って、イールドカーブの短期の部分である最初の18カ月を注目するよう指摘したFRBスタッフの優れた調査がある」「それがイールドカーブを100%説明する力を持つ。その部分で長短金利の逆転が起これば、当局は利下げし、経済が弱いという意味になる」

こちらは債券に詳しい人の解説待ち。

 

ボスティックさんの発言。
アトランタ連銀総裁、今年6回の利上げ予想-「25bpに固執せず」 - Bloomberg

「2022年に6回、23年に2回の利上げを予想する」
「同僚たちに比べれば私の予想が低い軌道にあることは承知だが、目の前の不確実性が高まっていることに留意し、極めて積極的な金利軌道が今や適切なのか確信が弱まった」
「事態は急速に変化しており、総需要などの主要な側面が著しく変わる可能性がある。そうなれば政策軌道を速やかに調整することが正当化されるだろう」
中立水準を超える利上げへの用意は調うと思うが、「それは現時点で私の基本シナリオではない」と記者団に述べた。
「データとエビデンスが適切だと示唆するならば、より積極的な行動への抵抗感はない」「従って25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に固執しているのではない。毎回の会合での金利変更にこだわっていない。私のアプローチは極めてオープンなものになる」

「僕は0.25%派なんだけど、皆がどうしても(次回FOMCで)0.5%利上げしたいと言うなら、反対はしないよ」と言っているのかな?

 

 

こちらはラガルドさん(ECB)。
ラガルド総裁、スタグフレーションの兆候まだない-米国とは状況違う - Bloomberg

記事タイトルを見て「欧州は米国のようにスタグフレーションになってない」と発言したと思いましたが、違いました。「欧州はスタグフレーションにならない。米国は景気拡大期に入っているので利上げしたが、欧州はまだなので金融緩和継続が必要」と言っている。いくら金融緩和しても景気回復しない、いわゆる日本化。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

ロシアのウクライナ侵攻ニュースまとめ。
【ウクライナ】中国は戦争「望まず」、習氏がバイデン氏に説明 - Bloomberg

 

 

 

個別株:

バフェットさん、株が割安圏に入ったと判断したのでしょうか、久々の大型買収を発表。なかなか良いシグナルです。
バフェット氏のバークシャー、保険のアリゲニーを116億ドルで買収へ - Bloomberg

・・・バフェット氏がここ数年遠ざかっていた企業買収に戻ってきた
ブルームバーグがまとめたデータによれば、今回はバークシャー2016年に買収した航空・エネルギー関連部品メーカーのプレシジョン・キャストパーツ以来の大型買収となる。

 

買収案件がもう一つ。ソフトウェアを得意とするPEファンドToma BravoがAnaplanを$10.7B(≒1.2兆円)で買収。Anaplanの日本語サイトもありました(Anaplan Japan)。さっと見た感じでは、意思決定支援システム(Decision Support System、DSS)をクラウド/サブスクで提供しているみたい。インタビューに答えているのは、Toma Bravo managing partner ホールデン・スパート(Holden Spaht)さん。

www.youtube.com

・Anaplanは我々が調査している中でも最もユニークなソフトウェア企業だ。全てのチェックボックスに〇が付く、質の高い会社。売上の質が良い、顧客が良い、大きくダイナミックな市場で素早く成長。ここ半年くらいの傾向として、ソフトウェア公開企業で良い成長をしながら利益が少ないところは、バリュエーションが非常に低下している。我々にとってはとても良い機会である。Toma Bravoはユニークなアプローチをとる。(買収先企業の)幹部とコラボレーションし、我々の投資期間において、売上をキャッシュフローに変えて行く。我々はAnaplanに他アクティビストに先駆けてアプローチした。

ーソフトウェア企業のPER倍率が下がっているので、他にも狙っている企業があるのでは?

我々は、今がとても良い時期だと感じている。あなたの言う通り、今はとても忙しい

ー一般的に言ってどうですか?LBOにとって良い環境ですよね。NielsenやCitrixのディールがありました。Junk Bonk市場もありますよね。金融緩和から引締めに転換され、金利が上がる(注:金利が上がるので、Junk Bond市場で資金調達している企業はこれから金利上昇で厳しくなる。そこは狙い目ですか?と聞いている)

・我々は高成長するリーディングカンパニーを買う。我々に資金を提供するところは多い。リカーリングビジネス(サブスクリプションのように長期間継続して繰り返しカネが入ってくるビジネス)は魅力的。Anaplanは、その良い例だ。このディールは主に株式によってなされた。我々は高成長によって売上を伸ばし、利益を増やす。Fiancial Engineeringには頼らない。(注:苦しくなった企業を救済・再生するような買収はしない、というのを遠回しに言っている)

ーこの買収のゴールは?SAPが競合ですか?Saleforce、Oracleも競合。彼らは大手だ。

・我々はこの事業を20年やっている。ソフトウェア企業を買収し、独立企業として大手に立ち向かって経営する。ソフトウェアはその種の中で最高のものが選ばれる。今でも変わらない事実。(我々が買収した)これらの企業のファンダメンタルズはとても良い。我々は市場のリーダーを買う。あなたが言及した企業も、この市場に参入しているが、Anaplanはシェアを伸ばしている、この業界に長くいる、クラウドネイティブである。あなたが言ったような企業は、オンプレから始まっている。Anaplanや、我々が買収してきた会社は、市場シェアを伸ばしているのだ。

ーソフトウェア企業は、コロナで需要の先食いをしてしまった、と言われているが?

・ある程度それはあるだろう。株価が修正された。正直言って、それがこの機会を作ったのだ(注:株価が下がったので買収する事ができた)。Anaplanはコロナ後に達していると思う。前四半期の売掛(bookings)は年率60%上昇。$600Mの売上規模の会社で、これは通常ない伸び率だ。我々にとって良い機会だ。

こちら、Anaplan株価5年チャート。コロナ直前の高値(2020年2月10日、62.87)と同じ水準で買ったみたい。

f:id:alibertarian:20220322093853p:plain

Anaplan 5Y 2022/3/21 - Yahoo Finance

Anaplanについては知見が無いので、個別のコメントはしません(できません)。一般的に、ロシア・ウクライナにエキスポージャが無いソフトウェア企業が叩き売られていたら、買いだろうとは思いマス。なので、M&A祭りが来る!

 

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