塾長です。
昨日(米国2/15)の米株市場は、プーチン PUTで暴騰。一息つけました。やれやれ。
S&P500、4,471(+1.58%)
Nasdaq、14,139(+2.53%)
【米国市況】株が大幅反発、ユーロ上昇-逃避需要後退しリスクオン - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、92.34
10年債、2.0450
ドル円、115.6180
Bitcoin、44,216
経済指標:
1月 PPI[前月比]、1.0%(予想0.5%)
同[前年同月比]、9.7%(9.1%)
1月 PPIコア[前月比]、0.8%(0.5%)
同[前年同月比]、8.3%(7.9%)
2月 NY連銀製造業景気指数、3.1(12.2)
米PPI、1月は予想上回る上昇-FRBの利上げ見通しを後押し - Bloomberg
NY連銀製造業景況指数、2月はやや改善-販売価格は過去最高 - Bloomberg
地政学:
プーチンは仏大統領、独首相を呼びつけて、個別会談を終え、なんらかの密約が出来たでしょうか?
プーチン大統領、外交による解決望むと表明-部隊の一部撤収発表 - Bloomberg
軍隊を引いたのは、駐留させておくカネが無いだけかも知れません。
終わった気になって次の動きを考えてみると、エネルギー政策=安全保障であると改めて理解され、欧州のグリーンエネルギー移行政策が緩くなるかどうか?(既に仏は原発回帰に向っている、原爆持っている英国もいずれ)。
米国はシェールオイル増産し、2019年の最盛期に近い生産量に戻った模様。FTの記事からチャートを引用:
チャートはシェールオイルが取れる地区(Anadarko、Bakken、Eagle Ford、Niobrara、Permian)別に線が引いてあり、一番上の青線がPermian地区。
こういう油田に、HalliburtonやSchlumbegerが機械を売っている。これが投資機会になるはず(駄洒落じゃないヨ!)。
個別株:
Robloxが期待外れ決算(時間外)。注目していたのに残念(株は持っていない)。after hoursで△15%の62ドル付近。ほぼ1年前の20213月10日にdirect listingで上場した時の株価が$69.5(Roblox (RBLX) trades for first time after direct listing)。
一時期、約2倍の126ドルまで上がり、元に戻った格好。お帰りなさい。これくらい安くなると買収ターゲットになるでしょうか?市場価値$42B(≒4.7兆円)なので、難しいか。Microsoftが買収したActivision Blizzard約7.8兆円よりは、お安い。
その他、Airbnb、Wynn Resort、Restaurant Brands、Arista Networksが好決算の模様(まだ中身を見ていない)。
最後は弱気派、JP Morga マイク・ウィルソンのお話でも聞いておきましょう:
ー経済成長に不安があると言っているそうですね。その一方でFEDが利上げをする。
・我々は6か月前、FEDに注目した。債券市場、債券投資家は、FEDが(金融引締めのタイミングに)出遅れていると考えていた。利上げを予見した。しかし、株式投資家は、関係ないと考えていた。もちろん、関係する。特に高いPERを持つ株にとっては。今、それらが修正されている。良いことだ。これは我々が今年あると想定しているもの。株価が金利に合わせて調整される(de-rating process)。最も高い株が大きな影響を受ける。我々は、まだde-rating processは完了していないと考えている。企業利益の伸びが、金利上昇の影響を打ち消せるだろうか?我々は、そうなるとは思っていない。経済の減速を予見しているからだ。FEDの利上げなどで。これは世界の終わりではないが、行き詰まっている状態。企業収益は、特に今年1Q、2Qが苦しい。pent-up需要が無くなる。サプライチェーンは改善するかも知れない。デフレ方向に作用する。今後4~6か月、株式市場は騒がしくなる(messy)だろう。
ー成長が鈍化する時、どこに投資すべきか?過去の経験では、テクノロジーだった。しかし、テクノロジーセクターはde-ratingされている。
・その通り。通常だったら、FAANG株を買え、と言うところだ。しかし多くの継続的成長株(secular growth)はリセッションを経験したことがない。今年は、買う株を選ぶ(stock picking)年になる。テクノロジー vs. 銀行やエネルギー、成長株 vs 割安株という対比ではない。それぞれのグループの中で、どの株を買うべきか?が問題となる。この難しい環境で、成長を達成し、利益を確保できる企業はどこか?我々の見立てでは、S&P500インデックスは持ちこたえているが、実際は弱気相場に入っていて、そのうちS&P500がそれに追い付くと考えている(訳注:S&P500が高値から△20%)。我々は今、それぞれのグループで買う株を選んでいる。
相変わらず弱気ですネ。
”stock picking(=インデックスETFを買うのではなく、勝つ個別株を買え)”と言っている。「SPYやVOOを買うのではなく、私たちに運用を任せて下さい、手数料下さい」と聞こえるのは私だけ?まぁ、それが仕事だから仕方がないか。