塾長です。
昨日(米国4/22)の米株市場は、気持ちよく一直線にサゲ。ボラが高いなぁ。
S%P500、4,271(-2.77%)
Nasdaq、12,839(-2.55%)
【米国市況】株が3週続落、決算失望と利上げ警戒-ドル128円台半ば - Bloomberg
原油、101.75
10年債、2.9060
ドル円、128.4250
Bitcoin、39,747
4月 製造業PMI速報値、59.7(予想58.2)
4月 サービス部門PMI速報値、54.7(58.0)
4月 総合PMI速報値、55.1(57.9)
米総合PMI、4月は価格指数が記録的な高水準-インフレ圧力強まる - Bloomberg
メスターさん、ややハト派的発言;
メスター総裁「整然とした」利上げ支持-0.75ポイントの行動必要ない - Bloomberg
記事の元になったインタビューはこちら;
ー今日も株が急激に下げた。これはFEDの計画の一部か?
・そうだ。しかし、全てが一度に起こる必要は無い。FEDはインフレ制御にコミットしている。物価の安定と雇用最大化。議長をはじめ多くのFED高官が発言し、市場に対して経済の行先、FEDが金融緩和をやめようとしているのかを説明している。今は調整のフェーズだ。パンデミックの期間に必要だった緊急的な金融緩和を取り去ろうとしている。インフレを制御するためだ。同時に、労働市場をヘルシーに保つ必要がある。
ーソフトランディングをしようとしているのですね。パウエル議長が昨日0.5%利上げに言及したりして、市場はより多く、急激な利上げを織り込んでいる。5月から0.5%利上げが連続すると。
・我々は同じ経済データを読んでいる。それぞれが独自の判断をしている。FFレートを、緩和し過ぎでもない、引締め過ぎでもない、中立金利と呼ばれるところにまで引き上げようとしている。私個人の意見では、中立金利は約2.5%であり、今年の終わりまでに達したい。そうすれば、我々は金融政策が経済に及ぼす影響を精査したり、その他のインフレをもたらす原因~サプライチェーンの混乱やウクライナでの戦争、中国ゼロコロナ政策を見ることができる。このように、インフレには金融政策以外の要因があるのだ。しかし、我々は我々がやるべき事をやる。ツールを使って、余分な需要を取り去る。需要が、制限を受けている供給とsyncできるように。我々はそのプロセスにいる。
ー0.75%利上げをどう思いますか?
・FEDは常に全ての可能性を排除しない。が、私の見解としては、今の時点で0.75%をやる必要はない。私としては、より計画的で意図を持ったやり方を好む。経済状況を考えれば、5月0.5%、年末までに(FFレート)2.5%のレベルに達する方を支持する。一度に大きく利上げするの正しいように思えない。一旦中立金利に達した後は、政策が経済に与えた影響やインフレ次第だ。我々は、財政の影響が弱くなると認識している。
忘れてならないのは、金融政策は期待を通じて経済に伝達される、金融市場を動かす、という事だ。それが、私が急激な利上げよりも、秩序だった利上げを望む理由だ。0.75%利上げのショック療法は必要ない。
う~ん、ハト派とは言えない内容でした。CNBCには、利上げとセットで、バランスシートについても聞いて欲しい(要望)!
ちなみに、ジム・ビアンコは、メスターさんが0.75%利上げ排除している事に対して「市場がFEDをリードしているので、そのうち0.75%を支持するようになる(意訳)」とコメント;
ようやく対中関税引下げを検討。
「検討の価値あり」イエレン長官、対中関税下げにオープンな姿勢示唆 - Bloomberg
「中国に関する通商戦略を慎重に見直しているところだ」「検討する価値はある。インフレに対応するためにできることをしたいのは確かで、一定の望ましい効果はあるだろう。検討している事柄だ」
インフレ抑制のため(民主党が中間選挙で勝つため)には、もっと早くやるべきでしたネ。総合的、最終的に良い事かどうか分かりませんが。
Bloombergによるウクライナ情勢まとめ;
【ウクライナ】南部制圧狙うとロシア軍幹部-国連事務総長モスクワへ - Bloomberg
Verizonが決算。売上高ミス。AT&Tと対照的な結果;
ベライゾンが通期の売上高予想を下方修正、高インフレ影響-株価下落 - Bloomberg
ベライゾンの市場シェアはAT&TとTモバイルに徐々に奪われつつある。ベライゾンでは1-3月(第1四半期)、電話顧客が3万6000人の純減となった。
株価は-5.64%、51.91。コロナ暴落時51.80だったので、ほぼ並んだ感じ。おかげで配当利回り 4.71%に上昇。美味しそう。
AT&T、Verizon、T-Mobile全て持っておくのが正解かも。まず、米国人が携帯電話を使わなくなるとは思えない。寡占市場なのだから「いや~、競争が厳しいですよ~」と弱音をはいていても(そう言わないと独禁法で叩かれる)、価格は高止まりで、実はどこもそれなりに儲かるはず、と考えるならばネ。
State Streetの分類では、電話会社は「Communication Services Select Sector SPDR Fund(XLC)」に入っていて、XLCにはMeta、Google、Activision Blizzardなんかも入っている。今は成長株が嫌われているので(電話会社は割安株なのに)セクターごとまとめて売られているんじゃないか?という疑いもあったりなかったり。
GAPの決算も散々だったようで。アナリストから散々に言われている;
・Old Navyの商品がミスマッチ。人々は外出着を探しているのに、それが無かった。家計はインフレの影響を受けている。春に気温が低かったが、それに向けた服がなかった。これは今年1年引きずるだろう。CEOを失って、新たな人を迎える※。2024年まで回復しないかも。
・ここから利益がどうなるか。第一四半期に赤字。年間通して赤字かも知れない。Athletaはもっと価値があるかも知れない。以前Athleta、Old Navyを切り離そうとしたが、うまく行かなかった。一言で言うと、GAPへの投資は死にガネだ。他のブランドの方が良い。これはGAP独自の問題だ。ラルフローレン、エステーローダー、ULTAの方が良い
※:今回決算でOld Navy CEOの辞任も発表された。
ということで、GAPの株価をチェック。5年チャート。
直近高値(21年5月10日、35.44)からすると67%オフの大セール中。
配当利回り4.18%に急上昇。が、いつ減配してもおかしくないの。電話会社と違って、潰れるまで売上・利益が低下する可能性がある。
もしも、万が一手を出すとしても、買収期待でしょうネ。KKRなんかが買ってくれるかも?と。