塾長です。
昨日(米国7/12)の米株市場は、サゲ。ドル高・ユーロ安進行による輸出企業収益懸念と、嘘のCPI情報が出回ったなんて話もある;
米消費者物価統計の偽バージョンがオンラインで拡散-労働省 - Bloomberg
S&P500、3,818(-0.92%)
Nasdaq、11,264(-0.95%)
【米国市況】株続落、2-10年債の逆イールド進行-ドル136円台後半 - Bloomberg
原油、94.11
10年債、2.9580
ドル円、136.8020
Bitcoin、19,395
米国債の逆イールド、2-10年債の差が10bpに拡大-07年以降で最大 - Bloomberg
なし。
日本時間、今日午後9:30に6月CPIが出る。
バーキンさんの発言。なぜか記事が2つに分かれているが、同じ機会での発言;
リッチモンド連銀総裁、今月の利上げ幅50と75bpの双方に含み - Bloomberg
リッチモンド連銀総裁、インフレ制御への道はある-景気後退はリスク - Bloomberg
金融当局は「景気下降が壊滅的」とならない程度に景気を冷ますという「非常に困難な任務に取り組んでいる」と述べた。
「インフレ抑制とリセッション回避は両立できないので、リセッションになっちゃうヨ」と言っているように聞こえます。
なし。
IMFはまったく信用できませんが、「米利上げ・ドル高→新興国債務危機」は、ある意味公式のようなもの;
IMF専務理事が債務危機警告-コロナや戦争、利上げで「危機重なる」 - Bloomberg
途上国ではディストレスト債が2500億ドル相当に積み上がり、過去に例を見ないような連鎖的なデフォルト(債務不履行)が発生する恐れが出ている。
スリランカは少し特殊な国なので例外かも知れないが、同じような騒動が新興国で広がると・・・。
カーソン・ブロック率いるMuddy Watersが、再エネ会社 Hannon Armstrong(HASI)を空売り;
UPDATE 2-Short-seller Muddy Waters takes short position in renewable energy firm Hannon Armstrong -report | ロイター
CNBCのインタビュー動画がこちら;
不法ではない ネズミ講的な手法で投資家からカネを集めている的な事を言っているが、難しくて良く分からない。MWがレポートを出しているので、詳細はそちらへ(丸投げ);
https://www.muddywatersresearch.com/research/hasi/mw-is-short-hasi/
これによって、HASIの株価は-19.05%、$29.41。
HASI株を持っている人は少ないでしょうし、大きな会社でもない(市場価値$2.6B)。注目すべきは、この空売りによってESG投資を悪用したスキームが暴かれるのか?であり、ESGバブルが萎んでしまうのか?という点かと。
さて、明日から決算シーズン本格化、いつものように先頭を切るのはJPMorgan(と、Morgan Stanley)。Bloombergによると好決算が予想されているらしい;
大手米銀トレーディング収入、増加率2桁台の予想-14日から決算発表 - Bloomberg
が、いつも銀行株に強気のマイク・メイヨーは、2Q決算には”yacky(気分が悪くなる)”だろうと言っている;
- 2Qは貸倒引当金の増加、株価が下がっていて投資銀行部門の前年同期比が悪く見える。
- 2Hからはローン増加と高金利が寄与して、好決算を出す。2008・9年とは状況が違って、ローンの質は良い。
- 基本的にローンを主業にしている地方銀行がお勧めで、投資銀行部門などをかかえる大手銀行は”ho-hum(退屈)”なものになる。
- 大手銀行決算発表で聞くべき点は、貸倒引当金と投資銀行部門などをリストラして利益を確保するかどうか。
だ、そうです。
彼の基本シナリオにリセッションは織込まれていないようなので、注意。
銀行株を持っていない人でも、金融システムは経済の心臓・血管にあたるため、気に留めておきたい!