塾長です。
昨日(8/24)も米株は下落。朝方は一瞬プラス圏だったのが、すぐに水面下へ;
S&P500、4,128(-0.22%)
Nasdaq、12,381(-0.00%)
【米国市況】株が3日続落、10年債利回り3%台-ドルは136円台後半 - Bloomberg
セクター別に大きく差が分かれた;
エネルギー、素材が勝ち組。
ヘルスケア、不動産が負け組。
原油、93.68
10年債、3.0540
ドル円、136.8200
Bitcoin、21,555
8月 製造業PMI、51.3(予想52.0)
8月 サービス業PMI、44.1(50.1)
8月 コンポジットPMI、45.0
8月 リッチモンド連銀製造業指数、-8.0(-2.0)
7月 新築住宅販売件数、51.1万件(58.1万件)
同[前月比]、-12.0%(-1.6%)
米企業活動が2カ月連続で縮小、総合PMIは2020年5月以来の低水準 - Bloomberg
7月の米新築住宅販売、予想以上の減少-16年初め以来の低水準に - Bloomberg
- 7月は前月比12.6%減の51.1万戸、今年に入りマイナスは6回目
- 月末時点で売りに出された物件数は08年以来の高水準、9割未着工
米国は無し。
日本でNISA恒久化が話題になっている;
少額投資非課税制度(NISA):時事ドットコム
そもそもなぜNISAが恒久化されていないのだろう?
「貯蓄から投資へ」は長年言われてきて、米国や英国で制度化され、それなりにうまく機能しているのだから、持ってくるのは簡単。危険性はほとんどないのに。
考えられる理由は、恒久化してしまうと、金融庁、財務省、政治家が証券会社からの陳情(その裏で接待やら天下りやら何やら・・・)を受けられなくなるから、くらい。
とすると、今回も実現しないでしょう。
そう言えば、長年財務大臣をやった大物政治家がいたなぁ。現財務大臣も、彼の派閥に属しているなぁ。利権化しているのかなぁ。芸者遊びなんかしてるのかなぁ。
元舞妓が「芸者の闇」をタブー告発!(1)きっかけは義父からの暴力 (2022年7月16日) - エキサイトニュース
なんちゃって。
またまたウクライナに武器支援;
U.S. to announce $3 billion in new military aid for Ukraine -official | Reuters
ドイツは頑なに原発再稼働を拒んでいる;
独首相、カナダLNG供給に期待表明 ロシア産ガス依然脱却へ | ロイター
カイル・バスがCNBCでこんな解説をしていた;
Having been in Germany recently I can assure you there is no love lost for Mr Schroder. Many I spoke with believed he sold them out to much on the promise of cheap — and friendly — Russian gas. https://t.co/7Tfoz4yJhJ
— Brian Sullivan (@SullyCNBC) 2022年8月23日
ゲルハルト・シュローダーはドイツ首相を1998-2005年、2期務めた。彼は、ロシアに安いLNGがあると言って、原発の廃棄を始めた。
プーチンとシュローダーがやった事を時系列でみると恐ろしくなる。
- 2005年、シュローダーが首相を辞める数週間前、ドイツはノードストリームの費用1Bユーロを負担すると決めた。
- そして首相を辞めて数日後、彼はノードストリーム1のCEOに就任した。
- 2016年ごろだったか、ロシアは彼をロスネフチ(ロシア最大の石油会社)の取締役議長とした。
- 2022年、プーチンがウクライナに侵攻する20日前の2月4日、彼はガスプロムの取締役に加わった。
これを見て何が起きたかが分かるだろう。ゲルハルト・シュローダーはロシアにドイツ、いや欧州を売ったのだ。それはプーチンが何十年も温めてきた計画だ。
ブッシュ大統領はシュローダーに聞いたことがある。「ロシアのガスに依存するのは、国家安全保障に関わるのでは?」と。その時のシュローダーの回答は「いや、グローバリゼーションが未来である。ロシアとは良好な関係がある。無限に安価なガスを買える」であった。
ロシアがシュローダーを買ったということだ。
このblogで時々(度々?)日本政治に対して批判的な事を書きますが、他国に比べて悪いわけではない、というのも(一面の)真実・・・。
デパートメントストア Nordstormが決算;
ノードストロム株急落、通期売上高・利益見通しを下方修正 - Bloomberg
今日の〆は、弱気派の皆さんが大好きなマイク・ウィルソン。彼はほぼ常に弱気派。特にコロナ後はずーーっと弱気。なので2020後半~21年株高を取り逃がしている;
ーあなたが前回番組に出演した時、最大の心配事はリセッションであった。大きなリセッションが来たら、S&P500は3,000まで下落すると言った。最悪のケースとして。
その後、様々なデータが出たが、まだそのように考えているか?
・いまもリセッションに陥る可能性を50%と考えている。それはベースケースではない。そのリスクは高まっている。
過去2か月の我々の主張は、企業利益がリスクである、ということ。S&P500が3,500~3,600であれば、そのリスク、企業利益のリセッションを織り込んだと言って良いだろう。企業利益の変化率で言えば、5~7%の減少。
より厳しいリセッションになれば、企業利益が15~20%減少する。
誰も将来を言い当てることはできないが、これは言える。4,200はリスク・リワードの観点から、見返りは少ない(poor)。前回番組に出た時、株価上昇(rally)はあり得ると言ったが、我々は4,300に行く方に賭けてはいなかった。4,000辺りが典型的なレンジだろう。
しかし、我々はまだ弱気相場の最中にいると考えている。あなたが「今がチャンスだ」とも言えず、「リセッションが規定路線」とも言えないのと同じ。先行きは見通せない。
ーFEDがタカ派となり、金利が上昇したとき、マルチプルも減少すべきだろうか?
・その通り。しかも現在の株価は間違っている(注:株価は高過ぎる)。少なくとも6月の株価は正しかった。15.5倍だった。それは我々がP/Eのターゲットとしているところである。 P/Eの減少は金利上昇から来ている。現在は18倍だ。現在の環境、金利を考えれば、それは正しくない。
私が顧客に言っているのは、リスク・リワードだ。リスクを取った時、上値余地はどれくらい、下値余地はどれくらい、ということ。
多くの人は「株価が上がったので、俺が正しかった」「下がったので、俺が正しかった」と言いたがるが、そうではない。リスクを見積もるのが重要なのだ。
(S&P500が)3,600であれば、リスク・リワード的にupsideに傾くし、4,200であればdownsideへのリスクが大きくなる。
正論だが、言い訳ですネ(ばっさり)。
明日は強気派マルコ・コラノビックがCNBCに出演するらしいので、楽しみです。