塾長です。
第3四半期最終日の昨日(米国9/30)、米国株式市場は値を下げて終了。底が見つかりませんなぁ。
S&P500、3,585(-1.51%)
Nasdaq、10,575(-1.51%)
【米国市況】S&P500が月間で20年3月以来の大幅安-ドル144円後半 - Bloomberg
原油、79.74
10年債、3.8040
ドル円、144.7290
Bitcoin、19,389
8月 個人所得[前月比]、0.3%(予想0.4%)
8月 個人支出[前月比]、0.4%(0.2%)
8月 PCEデフレータ[前年比]、6.2%(6.0%)
8月 PCEコアデフレータ[前月比]、0.6%(0.4%)
同[前年比]、4.9%(4.8%)
9月 シカゴPMI、45.7(51.6)
9月 ミシガン大学消費者信頼感指数、58.6(59.5)
米インフレ指標のPCE価格指数、予想上回る伸び-消費支出増加 - Bloomberg
インフレ調整後の実質PCEは0.1%増。前月は0.1%減(速報値は0.2%増)に下方修正された。
貯蓄率は3.5%と、非常に低い水準にとどまった。
米長期インフレ期待さらに低下、マインド改善-ミシガン大指数 - Bloomberg
ブレイナードさんの発言;
ブレイナード副議長、時期尚早な巻き戻し回避にFRBはコミット - Bloomberg
「金融環境引き締めの完全な効果が様々なセクターを通じて波及し、インフレを押し下げるまでには時間がかかる」
「しばらくの間は景気抑制的な金融政策を維持し、インフレが目標に戻りつつあるという確信を得る必要がある。従って、われわれは時期尚早な政策巻き戻しを避けることにコミットしている」
金利が上昇する中で「国境を越えた波及と跳ね返りがどのような形で金融の脆弱(ぜいじゃく)性と影響し合うかを考慮すべきだ」
なし。
英国新首相、もう辞めちゃうの?;
トラス首相は辞任すべきだ、英国民の過半数が望む-ユーガブ世論調査 - Bloomberg
約5000人の英国籍保有者を対象にしたこの調査で、トラス首相は辞任すべきだとの回答は約51%。クワーテング財務相の辞任を望んだ人は54%に上った。
そう言えば、「英国病」という言葉があったのを思い出した。
中国の不動産バブルが弾けると言われ始めて何年たったことか・・・;
中国、12兆円余りの不動産セクター支援を国有銀行に指示-関係者 - Bloomberg
中国の金融監督当局は大手国有銀行に対し、苦境に陥っている不動産セクター向けファイナンスを今年9-12月に少なくとも純額で6000億元(約12兆2000億円)行うよう命じた。
大手クルーズ船運航会社Carnivalが決算;
UPDATE 3-Carnival Corp plunges on forecast of Q4 loss, delayed return to profitability | ロイター
Carnival’s revenue in the third quarter ended Aug. 31 rose to $4.31 billion from $546 million a year earlier, but missed analysts’ average estimate of $4.90 billion, according to IBES data from Refinitiv. Net loss narrowed to $770 million, or 65 cents per share, from $2.84 billion, or $2.50 per share, a year earlier.
Excluding items, Carnival had a loss of 58 cents per share, well above analyst consensus for a loss of 15 cents per share, according to IBES.
経済再開からの旅行業期待が大きすぎたってことかしら?
5年チャートを見ると、泣けてくる。ホルダーではないので、本当には泣きませんが;
クルーズ船もやっているDisneyが連れ安。-3.20%、94.33ドル。コロナショック後の最安値を更新。こちら5年チャート;
ホルダーなので、スクリーンが涙で霞んでる。
見たくないモノは見ないようにしよう。
旅行業つながりで・・・ジム・クレイマーがVail Resortsを勧めていた;
Vailと言えば、先日(超金持ち投資家)ロン・バロンが投資していると言っていましたネ;
【ロン・バロン】政府は計画的に高インフレを引き起こす。それを上回る成長企業を買え【Tesla、SpaceX】 - 塾長の資産運用
クレイマーがバロンからカネをもらっているとは言わないが、番組に出てくれたお礼かも?全てはポジション・トークですから。
JP Morgan Chase マルコ・コラノヴィックが株強気予想を後ろ倒し/撤回の伏線;
ウォール街屈指の強気派コラノビッチ氏、市場リスクの高まりに警鐘 - Bloomberg
従来の前向きな見通しは「中央銀行が重大な政策ミスを犯さないこと、欧州での戦争が落ち着くであろうことを前提にしていた」と説明。しかし、現在の状況については「懸念を強めている」という。
中銀のタカ派姿勢が強まる中、同行が設定する目標株価は危険にさらされている。同氏は「当行はコンセンサスを上回るポジティブな見方を維持しているが、こうした目標は2023年まで、もしくは市場のリスクが緩和されるまで実現しないかもしれない」と記した。
今年残すところ3か月。そろそろ年末株価予想を引下げないといけませんからネ。
こちら、強気派トム・リーはまだ強気を貫いている;
要約すると・・・
・株が安いのはインフレのせい。それは第4四半期に反転する可能性が高い。
・現在の市場は、1982年に似ている。当時は全ての注目はインフレに集まっていた。インフレが収まった(broke)時点で、FEDの転換を待たずに、失業率が上昇する前に、株は上昇した。
・CarnivalやNIKEの値下げはインフレプレッシャーを取り除く。企業利益は下落するかも知れないが、1982年から1990年の株ブームでは、企業利益は9%程度しか伸びなかったのに、株は223%上昇した。
〆はジェレミー・シーゲル教授;
ーまずはこれらのデータ(多分、PCEのこと)について、あなたの考えを聞きたい。
・これらは8月の数字である。明日から10月だ。まだ細かい数字は見ていないが、以前から言っているように、住居コストは遅れて出てくる。住宅価格は下がっているが、これからしばらく統計の中の住居コストは上昇し続けるだろう。FEDは現在の市場で何が起きているかを見て、何が起こりそうかを考えるべきだ。
ーあなたは今は株を買う時だと言っているが、ケイティー・ストックトンや多くの人はまだ下がると言っている。
・長期投資家であれば、今が買い時である。素晴らしい長期的価値を持っている。もっと下がるかも知れないって?短期的にはその通り。しかし、利益の16倍というのは・・・、それはリセッションによって悪くなるかも知れないが、あなたは長期的な企業利益を見るべきであり、株の一時的な下落(dip)の先を見れば、とても魅力的である。
短期的には何が起きてもおかしくない。
ー多くの人にとって10年というのはとても長い。スタンリー・ドラッケンミラーは先日のDelivering Alphaイベントで「メジャーなavarages(注:S&P500、DOWなど)は10年間フラットかも知れない」と言った。
・私はそれに同意しない。パンデミック以後、2020年3月以降、マネーサプライは40%増加した。企業業績はそのマネーサプライによるインフレで株が上がった。その意味で、株はパンデミック前より40%高くなければならない。一時的に55%高くなり、今は20%高いくらい。私の予想では、これからの10年間、株式市場はインフレ調整後、年率6%のリターンとなる。それは長期的な平均より少し低い。しかし、債券よりよっぽど良い。フラットなんてことはない。
ーある人は70年代を引き合いに出して、(株が回復するのに)10年間待つ必要があった、と言っている。
・あなたは70年代を(株の)ピークの例として出したが、2000年もピークだった。25%下がった。Nasdaqはもっと下がった。しかも、(直近高値は)経済環境を考えれば、私にとって高すぎ(overvalue)ではなかった。そこからの下落である。
今日もブレずに、長期的に強気でした。
一応言い添えておきますと、口の悪い人達は、シーゲル教授を「株式市場のチア・リーダー」と呼んだりする。何を信じるかはあなた次第。投資は自己責任で。
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