塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

Third PointがDisneyを売り、BlackRockは住宅を買っている。アパートREITを確認してみたが、まだ買えない。

塾長です。

昨日(米国5/16)の米株市場は下落。金曜日の上昇が大きかっただけに、もっと下げると身構えていたがそれ程でも無かった。

 S&P500、4,008(-0.39%)

 Nasdaq、11,662(-1.20%)

【米国市況】S&P500種が反落、終盤に売り強まる-ドル129円台前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、114.08

 10年債、2.8770

 ドル円、129.0200

 Bitcoin、30,007

 

 

経済指標:

 5月 NY連銀製造業景気指数、-11.6(予想17.0)

NY連銀製造業景況指数、予想外のマイナス圏-3カ月で2度目 - Bloomberg

それにしても、予想が外れ過ぎじゃない?

 

 

金融政策:

ウィリアムズさんの発言;
NY連銀総裁、市場の流動性悪化は重大視せず-金融政策引き締めの中 - Bloomberg

「世界的に不確実性が強く、イベントも多く発生しているという環境だ。われわれの行動も金融政策をより正常な金利へと非常に力強い方向に動かしている」「米国債などで見られるボラティリティーは、市場がそうした情報を消化していることを示している」

「最優先の課題はインフレを押し下げることだ」とし、「私が最も注意しているリスクは、インフレが想定より高い水準にとどまった場合に何が起きるかだ」

記事タイトルにある「流動性悪化は重大視せず」がどこから来たのか分からない・・・。国債・株の下落は仕方がないとは言っているが、金融当局者が発言した場合、それを”流動性悪化”とくくるのはおかしいネ。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

Bloombergによるウクライナ情勢まとめ;
【ウクライナ】プーチン大統領、NATO拡大に「対応策」を警告 - Bloomberg

 

 

個別株:

Disneyに”もっとストリーミングに力を入れろ”と迫っていたThird Point(以前Sonyに会社分割を迫ったことで、日本株投資家にもお馴染み)が、持ち株の一部を売却;
Third Point's Loeb turns back on Disney, cools on Amazon in first quarter

The firm's billionaire founder, Daniel Loeb, wrote to investors in early May that the firm had taken a more defensive posture during the first quarter and exited a number of equity positions. He did not say which positions were liquidated.

市況が悪いので一部ポジションを手じまいしたみたい。Disneyの他にも、高級家具RH、デパートBurlington Stores、発送電会社AES、Amazonを売却。

買ったのはカナダの総合電力会社Suncor Energy。ここは(同じくactivistの)Elliottも買っているそうです(経営者側に弱みがあるのかな?)。

Disney株価に大きな変化なし。下落トレンドが続いている・・・。

 

 

2021年から不動産を買い漁っているBlackstone。そのBlackstoneのChief Investment Strategistジョー・ザイドルがCNBCに出演し、まだ住宅市場には強気だぜ、と言っていた;

www.youtube.com

・Blackstoneは(米国の)住宅市場に強気。米国経済は成長が続く、リセッションにはならない。FEDが利上げを続け、何かが壊れるとしても、それは住宅市場ではない。家計は健全。2007ー2009年とは状況が違う。リスクは小さい。

・住宅価格は、労働市場に左右される。住宅金利より関連性が高い。金利が上がって、住宅売買は沈静化するかも知れないが、労働市場が保たれている間は、住宅価格も高いまま。FED労働市場を冷やそうとしているが、失業率上昇は6ー12か月の間には起こらない。

・市場はFEDが来年まで利上げ継続し(FFレートが)3%になると予想している。私は利上げがさらに続くと考えている。株式市場にはチャレンジだ。株価は下がるだろう。しかし、家計は複数のソースから富を得ている~貯蓄、株、年金基金など。1999-2000年テックバブルと、2007-08年住宅バブルとの違いは、前者が浅く短期間のリセッションだったこと。株を持っている人の数が、住宅所有者よりも少なかったからだ。なので株の低迷は、住宅市場にあまり影響しない。

・住宅市場に過剰感は無い。無茶な貸し付けをしていない。金融恐慌時のように、自宅をATMにしている人はいない。
HELOC(Home Equiity Line of Credit;持ち家を担保にした借入)は、2007年に比べて、60%も低いレベル。しかし、Home Equity(家の価格から借入を引いた額)は最も高い状態。住宅価格はフラットになるかも知れない、一部地域では下がるかも知れないが、経済が悪くなっても、住宅価格が長期に下がる可能性は低い。

現在起こっているのは「テック株に代表されるような高評価株から割安株やコモディティー等への資金の移動」。Blackstoneは、その行先としての住宅に賭けているように思えます。

日本から米国の住宅を買うのは難しいので、買うとしたらアパートREITsでしょうか(戸建てに特化したREITは無いと認識していますが、間違っていたら教えて下さい)。

例えばEquity Residentialはこんな感じ(5年チャート);

Equity Residential 5Y 2022/5/16 - Yahoo Finance

PER 20.80、Forward Yiedl 3.34%。

Q1決算をミスって、直近大きく下げた。

 

住宅を多めに含むREITsのETFであるREZはこんな感じ(同じく5年チャート)。住宅の他の医療、個人向け倉庫を含んでいる。個別要素を排除して、大きな方向性を確認できる;

iShares Residential and Multisector Real Estate ETF (REZ) 5Y 2022/5/16 - Yahoo Finance

Yield 1.77%。

コロナバブル前の水準に戻っているのが分かります。利回りは良くないですネ。

利回りを追うなら、個別株を。大手アパートAvalonBay(AVB)もQ1決算をミスって株価が下落し、Forward Yieldは3.07%。もう1四半期待ちますか。

 

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