塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【訂正あり※】対中制裁で半導体株が下落。UBSがF、GMをダウングレードして株価下落。マクロには・・・

※:10/11、PC出荷台数とSOXXのCAGRが間違っていたので訂正。

 

塾長です。

昨日(米国10/10)の米株市場は続落。ロシアがウクライナ首都キーウを爆撃、原油高など、何も良いニュースはありませんでした。

 S&P500、3,612(-0.75%)

 Nasdaq、10,542(-1.04%)

【米国市況】株4日続落、成長懸念と戦争激化で-ドル一時145円80銭 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、90.72

 10年債、3.8880

 ドル円、145.6400

 Bitcoin、19,178

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

ブレイナードさんの発言。予定調和。聞く価値無し;
ブレイナード副議長、積極利上げにおける慎重姿勢の重要性主張 - Bloomberg

 

 

エバンズさんは、労働市場の弛緩が急激に物価を押し下げるという仮説を持っているそうだ;
FRBは休止できる水準まで早急に利上げを-シカゴ連銀総裁 - Bloomberg

 同総裁は失業とインフレの関係を示すフィリップス曲線に言及。新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)に陥る前は何年にもわたり、その関係性が弱かったが、サプライチェーンの問題で強まっている可能性があると指摘した。

  「失業率が2019年に現在と同じ低水準にあった時、サプライチェーンの障害は問題ではなかった。そのため、当時はタイトな労働市場からのインフレへの影響はそれほどでもなかった」と発言。「この通常よりもスティープ化したフィリップス曲線が現在の高インフレの大部分を生み出しているのであれば、曲線のスティープ化が失業をわずかに押し上げるだけで、インフレ率を比較的早急に押し下げるのに役立つとも予想すべきだ」と語った。 

 

 

FRB議長バーナンキさんがノーベル賞をもらってスピーチ。特に意味のある事は言っていないのでスルー;
バーナンキ元FRB議長、危機リスクに注視を-戦争やドル高で - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

ロシアがウクライナ首都キーウを含む都市を爆撃。これでは株は上がらない;
プーチン氏報復宣言「クリミア橋爆破はテロ」 首都キーウ含むウクライナ全土にミサイル攻撃、10人死亡、約60人負傷:東京新聞 TOKYO Web

 

 

個別株:

UBSがFordをNeutral→Sell、GMをBuy→Neutralにダウングレード;
GM and Ford shares fall after UBS downgrades on expectations for weakening demand

UBS analyst Patrick Hummel wrote in notes to investors Monday that he expects the U.S. automotive industry to be challenging for the foreseeable future following record profit amid low supplies and high demand during the coronavirus pandemic.

He predicted “it will take three to six months for the auto industry to end up in oversupply, which will put an abrupt end to a 3-year phase of unprecedented” pricing power and profit margins for the automakers.

UBSアナリスト パトリック・ハメルは月曜日、投資家向けノートにて、記録的な利益を生み出したコロナパンデミック時期に続き、今後見通せる未来において米国自動車産業は厳しい状況が続く、と述べた。

彼は次のように予測した:今後3~6か月かけて自動車産業は供給過剰に陥るだろう。それは3年間続いたかつてない自動車会社の価格決定力と利幅に対し終止符を打つ。

まぁ、当たり前のことを言っているだけですネ。

3つの逆風が吹いている/これから吹こうとしている;

(1)不景気になれば可処分所得が減る

(2)金利が上がり総支払額が増える

(3)パンデミック中に売れた(売れ過ぎた?)車が中古車として出回る。

GM(ピンク)、Ford(水色)、Toyota(紫)、S&P500(オレンジ)の株価を5年チャートで見るとこんな感じ(注:株価のみで、配当は含まれていない);

GM, Ford, Toyota 5Y 2022/10/10 - Yahoo Finance

3社間で比べると、GMが飛びぬけて悪い、トヨタはマシな方、と言えなくもないが、S&P500が+41.5%なので、どれも負け組(バッサリ)。

 

 

 

Bloombergが「バイデン政権の対中規制でSOXが下落!」と書いていた;
半導体株指数、2020年11月以来の安値-新たな対中規制で懸念強まる - Bloomberg

ふ~ん。

ついでに昨日(10/10)、IDCが「2022年3Q、PC出荷台数がまた15%減少した(前年同期比)」と発表;
Worldwide PC Shipments Decline Another 15.0% in the Third Quarter of 2022, According to IDC Tracker

 Declines continued for the traditional PC market as global shipments totaled 74.3 million units during the third quarter of 2022 (3Q22)

 :
However, shipment volumes remain well above pre-pandemic levels when PC volumes were largely driven by commercial refreshes due to the looming end of support for Windows 7.

「また(another)」とあるのは、2Qも15%下落していたから;
Worldwide PC Shipments Fall 15.3% in the Second Quarter of 2022 as Supply and Demand Both Waver, According to IDC

いや~、半導体不況、PC不況って言われているから大変だなぁとページを閉じようとしたら、「販売台数はパンデミック前を大きく上回っている」と書いてあるので、2019年3Qの出荷台数を調べてみると・・・、
Gartner Says Worldwide PC Shipments Grew 1.1% in Third Quarter of 2019

Shipments totaled 68 million units in the third quarter of 2019, up from 67 million units in the third quarter of 2018.

6千8百万台でした。

年率にすると、4~5%約2.5%伸びている計算になる(※10/11訂正)。

「米GDPが2期連続マイナス」といった経済状況の中、この数字は悪くない。

実際、半導体株で構成されるiShares Semiconductor ETF (SOXX)もコロナ前よりまだ高い(5年チャート);

SOXX 5Y 2022/10/10 - Yahoo Finance

コロナ直前高値は265.50なので、年率約9%5.5%で上昇している計算になる。(※10/11訂正)

対中政策とか関係なくて、マクロに見て妥当な値動き、もしくはもう少し下げてもおかしくなさそう。

底を拾いたいなら、もう少し待つべきかもネ(誰にも底なんて当てられないのだから、さっさと買っておけと言う考え方もある。反転上昇してから買うべきという考え方もある)。

 

 

今日は面白いインタビューが無かったので、目先のニュースに踊らされずに株価を見てみよう、というお話でした。

 

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