塾長です。
昨日(米国10/10)の米株市場、せっかく上り調子だったのに、イングランド銀行総裁が正直に言い過ぎて、急落。引けにかけて若干戻したものの、残念過ぎる。
S&P500、3,588(-0.65%)
Nasdaq、10,426(-1.10%)
原油、88.68
10年債、3.9390
ドル円、145.8310
Bitcoin、19,034
NY FEDが実施した9月の消費者サーベイによると・・・;
Inflation expectations ease, while spending outlook tumbles, Fed consumer survey shows
- 1年後のインフレ率を5.4%と期待。8月は5.75%だった。7月に6.8%のピークを付けてから徐々に下がっている。
- 1年後の家計支出の伸びは6%と期待。8月に付けた7.8%から大きく下落した。これは1月以来の低い数値であり、1か月の下落幅としては2013年7月の調査開始以来最大。
喜ぶべきニュースではあるが、直近ガソリン価格が上昇しているらしいので、どうなることやら。
昨日の暴落を誘ったベイリーさんの発言;
英中銀総裁「残された時間は3日」と警告-国債介入を週末に停止 - Bloomberg
ベイリー総裁の発言に先立ち、英中銀は11日、金融の安定を脅かす「処分売り」を防ぐため、14日まで毎営業日実施する長期国債の買い入れについて、対象範囲をインデックス連動国債(インフレ連動国債)に拡大すると発表した。中銀は市場介入が14日で終了すると表明してきたが、英年金基金を代表するロビー団体は少なくとも月末まで延長するよう求めていた
イングランド銀行は「あと3日」と言い、年金基金は「あと20日待ってくれ」と言っている。
こういう交渉って裏でこっそりやるものでは?
表だってやるもんだから、英国債が叩き売られている。
祭りは続きそう。
ちなみにUK Finance(英国金融機関の業界団体?)によると、
How the Bank Rate affects mortgage rates | Insights | UK Finance
Currently, 74 per cent of homeowner mortgages are on a fixed rate contract, with 96 per cent of new borrowers choosing this option since 2019 (as shown in Chart 2). Therefore, a sizeable majority of borrowers will see no immediate increase in their monthly repayments.
残存する住宅ローンのうち74%が固定金利。2019年以降に借りられた住宅ローンのうち96%が固定金利を選んでいる。よってほとんどの借手は(金利上昇による)月々の支払いが増えることはない。
らしいので、住宅バブルが(すぐに)弾けるという事は無さそう。
メスターさんの発言;
メスター総裁、一段と景気抑制的な政策必要-自己満足戒め - Bloomberg
政策当局者は脆弱(ぜいじゃく)性の兆候や、米経済への波及が見られないか市場を注視しているが自分には警戒すべきリスクが見当たらないと発言。「現在、無秩序な市場の働きが続いていることを示す証拠はない」ものの、「利上げ局面にあって、住宅ローン金利がここまで上がり、金融市場の間に相関が見られる中では留意する必要がある」
バイデン政権・FED金融政策を容認する発言しかしないイエレンさんですが、英国に対しては(一応)まともな事を言った;
ドルの強さはさまざまな政策の論理的な結果-イエレン米財務長官 - Bloomberg
英政府が成長てこ入れを目指し財源の裏付けのない大型減税を発表した後の市場の波乱について問われると長官は、「金融政策が引き締められている時期には財政政策はそれを補完するスタンスにすべきだというのが私の一般的見解であり、米国についてはそう感じる」と答えた。
バイデン政権がサウジアラビアに対して「$75/バレルで原油を買うので、減産するのを(中間選挙が終わる)1か月間待って欲しい」と要請したとスクープされている;
We had heard same last week but I wasn't confident enough to run with it .. but WSJ now reporting we made offer to buy oil if OPEC+ delayed cut by one monthhttps://t.co/tZid8EoOOB pic.twitter.com/YBZZrFGfk3
— Brian Sullivan (@SullyCNBC) 2022年10月11日
EU議会COVIDパネルでPfizer代表が「コロナワクチン暫定認定前に、感染効果を確認していない」と証言;
Watch as Pfizer executive Janine Small admits to EU parliament that Pfizer did not test the vaccine for preventing transmission of Covid prior to it being made available to the public.
— True North (@TrueNorthCentre) 2022年10月11日
Small says, “We had to really move at the speed of science..we had to do everything at risk.” pic.twitter.com/FvTn01zv3J
「efficacyが〇%だった」とか言っていたのは、何の数字だったのだろう?
そもそもこのパネルはフォン・デア・ライエンとPfizerの関係を調査するものだったはず。そっちはどうなった?;
Pfizer CEO pulls out of testifying to EU Parliament COVID panel – POLITICO
米労働省がギグワーカーを契約労働者ではなく、従業員として扱う方針を打ち出す計画らしく、Uberなどが叩き売られた;
Biden labor proposal shakes up gig economy that relies on contractors | Reuters
The proposal would require that workers be considered employees, entitled to more benefits and legal protections than contractors, when they are "economically dependent" on a company. It could have wide-ranging impacts on company profits and hiring, household incomes and worker quality of life.
The final rule is expected next year, after a 45-day public comment period that begins Thursday.
カリフォルニア州では州法で対応し、トラック業界が反対してましたけど、どうなったんでしょう?;
Truckers protest California's gig worker law | HRD America
こちら(↓)Uberの年初来株価チャート;
まだ年初安値更新していないし、コロナ暴落安値(2022年3月16日、$21.33)も割っていないので、株式市場全体が売られた流れの中で、個別株を売る言い訳にされた、という感じ?UberやLyftにとって逆風には違いないですが。
Financial Timesによると、サウス・キャロライナ州($200M)、ルイジアナ州($794M)、ユタ州($100M)、アーカンソー州($125M)がBlackRockのESG姿勢に反対し、同社から運用資金をそれぞれ引き上げたのだそうだ。
US Republicans pull $1bn from BlackRock over ESG investing concerns
BlackRock has lost more than $1bn in asset management business in US Republican states upset with the company’s green investing policies, withdrawals that have become a political problem but have not dented the company’s revenues.
CNBCは「UBSがESGのポジションをめぐってBlackRockをBuyからNeutralに格下げした」と伝えたあと、サウス・キャロライナ州財務部長に理由を聞いている;
要約すると「BlackRockに運用させると、左翼のアジェンダに沿った投資行動(議決権行使など)をする。それはサウス・キャロライナ州民の利益にかなっていない」的な説明。
昨日Paypal騒動に絡んで、米国企業のWoke化について懸念する記事を書きました;
Wokeな企業を見分けるのが難しい、と締めたのですが、タイミングの良いことに、あるファンドが反Woke企業を集めたETFを作ったそうです;
Anti-woke ETF adopts progressive cause | ロイター
日本から買えないと思いますが、ご参考まで。
こちら純粋な政治問題ですが、民主党の元議員(ハワイ)タルシ・ギャバードが民主党を批判して脱退;
I can no longer remain in today’s Democratic Party that is now under the complete control of an elitist cabal of warmongers driven by cowardly wokeness・・・
今の民主党は臆病なWokenessによって駆動された好戦主義のエリート排他主義者によって完全にコントロールされている。私はそこに留まる事ができない・・・
だそうですヨ。
様々な思惑が渦巻いている。
来春まで冬眠したい。その頃には戦争、利上げ、選挙も終わっていると期待して。
今日の一曲は80年代を代表するパンクバンド Explotedの「F*ck the USA」;
イギリス人の反体制派(パンクバンド)が米国の拝金主義や核爆弾を使った戦争を批判している。ある意味兄弟喧嘩。外側から見れば、大して変わらないヨ、という感じで皮肉的。
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