塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【リー・マンソン】Splunkは×、Foxも×、Robloxは投機的に〇。【ジェイソン・ファーマン】Core CPIは21年6月から下落基調。

塾長です。

昨日(米国10/17)の米株市場は爆上げ。ナゼ?NY製造業指数が悪かった(bad news is good news)だから?VIXは31くらい。

 S&P500、3,677(+2.65%)

 Nasdaq、10,675(+3.43%)

【米国市況】円が149円台に下落、32年ぶり安値更新-米株は大幅反発 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、85.70

 10年債、4.0150

 ドル円、148.8060

 Bitcoin、19,584

 

 

経済指標:

 10月 NY連銀製造業景気指数、-9.1(予想-4.2)

NY連銀製造業指数、3カ月連続で縮小-先行きへの悲観強まる - Bloomberg

 

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

英国は規律のある財政政策に舞い戻り。英国同様、市場から「No」を突き付けられている日本はどうする?;
ハント英財務相、減税計画を撤回-光熱費支援策は期間短縮 - Bloomberg

 

日本はどうするかというと、増税・・・;
金融所得課税、市場動向も勘案し年末に向けて議論-宮沢税調会長 - Bloomberg

国民年金「納付45年に延長」案でSNSに集まるブーイング「ほんとにどう生きていいのかわからん」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

なんだかねぇ。

短期的には、支出を見直さないと円安は止まらない、日本株も買われない。

長期的には、人口減少を食い止めなければ、通貨も株も買われない。

 

 

地政学

イラン製のドローン?イランには禁輸措置がかかっていなかったっけ?;
キーウ中心部に無人機攻撃 4人死亡、イラン製か(共同通信) - Yahoo!ニュース

イラン産原油が市場に出回るのが遅くなりそう。

 

 

個別株:

そういえば、先週こんなニュースもありました。Nikola創業者トレバー・ミルトン(Trevor Milton)が投資家を騙したとして有罪判決。;
Nikola founder Trevor Milton found guilty of fraud over statements he made while CEO of the EV company

Twitterでは「同じような事をしても捕まっていない人がいるネ」的な書き込みが散見される。完全自動運転、ロボ・タクシーがすぐにも実現すると言っているイーロン・マスクのこと。

Teslaと言えば、ようやくメッキが剥がれてきた。こちら1か月株価チャート;

Tesla 1M 2022/10/17 - Yahoo Finance

1か月前に比べて約3割引き。

 

 

Bank of Americaが決算。コマーシャル部門の比重が大きくて(結果的に)良かった、ってことかしら?;
BofA、7-9月純金利収入が予想上回る-金利上昇が寄与 - Bloomberg

BofAをお勧めしていたマイク・メイヨーのコメント;

www.youtube.com

要約すると、こんな感じ;

  • 金利が業績に寄与。過去テクノロジーに投資したおかげで、過去3か月で$2B売上を伸ばしたのに、expencesの増加はゼロ。1、2年後、リセッション後には、株価は2倍になるだろう。
  • リセッション、ハードランディングはリスク。結局は、リスク・リワードの問題。しかし、銀行規制が強化されていたため、景気後退に強い体質になっている。実際、モナハンCEOは次の4四半期、マイナス成長を見込んでいる。しかし、利益は増加する(利益率が増加?)ガイダンスを出した。これは前回の金融危機との大きな違い。
  • 多くの人が間違っているのは、リセッションが毎度金融危機を引き起こすわけではない、という点。前回がそうだった、というだけ。今回は銀行の外で爆発が起こるだろう。

 

 

 

Charles Schwabも決算;
Schwab (SCHW) Up as Q3 Earnings Top Estimates, Revenues Jump - October 17, 2022 - Zacks.com

Results benefited from higher rates, which led to a rise in net interest income (NII).

ん?証券会社なのに「高金利に助けられた」と書いてある。良く分かっていないので、コメントする(知ったかぶりする)のはやめておこう。

 

 

 

リー・マンソンがCNBCに出ていた。値動きの大きかった3銘柄(Splunk、Fox、Roblox)を解説;

www.youtube.com

ー今日のThree Stock Lunch(←コーナーのタイトル)は値動きの大きかった3つ取り上げたい。

SplunkはアクティビストStarbordが5%株を取得。株価は6%上昇;
Activist Investor Starboard Has 5% Stake In Splunk, Likely To Discuss Its Prospects In Tuesday Meeting

FoxはマードックがNews Ccorpとの再統合を計画していると伝えられ、-8%;
米大手メディアが再統合検討 ニューズとフォックス(共同通信) - Yahoo!ニュース

Robloxはbooking(売掛)増加を示し、+21%;
Roblox Rallies on Surge in Video-Game Platform's Bookings - BNN Bloomberg

まずSplunkはどうですか?

・険しい道が待っている。今年はじめ、Ciscoが$21Bで買う意向を示した。今の株価より40%高い値段だ。その後、経営陣が新しくなり、private equity Hellman & Friedmanが7.5%取得。何が起きたかと言うと、PEが入ってコストカットとクラウド化・サブスク化を進めて株価をあげようとしたが、叶わなかった。今回アクティビストが入り、コストカットして、短期的な株価上昇にフォーカスしようとしている。Splunkはとても競争が多い環境の中、大金を稼いでいるとは言えない。今からSplunkに投資しようとする人は、このStarbordに乗るか考えるべきだ。私なら買わない。クラウド・サブスク化は古いモデル。競合が多すぎる。私なら他を買う。

ーそれではFoxはどうか?FoxとNews Corpが統合された姿はどんなものだろう?それらはどれくらい似た会社だろう?

・10年前には似た会社だった。10年前、UKで起きたスキャンダル(注:電話盗聴)を忘れてはならない。数名の悪人が船全体を沈めるところだった。今は買うべきではない。私なら第3イニングまで待つ。コストカットが進み、利益が上昇し、従業員が残る事を確認する。彼らにとって再統合は重要だ。メディア業はとても競争が激しい。ストリーミングにSNS。数年前流行した言葉、Omni Channelを覚えてるだろうか?FoxとNews Corpのコンテンツをクロス・セルする。これは正しい行動だろう。私が恐れるのは、コストカットにより、従業員が辞めて行くこと。私なら待つ。

ーRobloxはどうか?

・買う。私にはbiasがかかっている。子供が欲しがっているからだ。しかし、とても良い投機対象だと思う。全ての基準(check box)を満たしているわけではないが、少しだけ買いたい。SplunkやFoxのように壊れている所がないからだ。問題はvaluation。しかし、9月のメトリックスを見て、全ての子供達(ユーザー)が使い続けているのが分かった。もしMinecraftが独立しか会社であれば買いたいところだ(注:MinecraftMicrosoftに買われてしまった)。Robloxは独立した会社である。子供向け(のMinecraft)。もしあなたが投機がしたくて、この弱気相場から抜け出したいと思っているならば。買うのを躊躇う点は、一般的なこと。(経済)環境が悪化して、親や子供の使えるカネが減っている。

Splunkは赤字と黒字を行ったり来たりしているので、被買収期待でしょうね。またCiscoが声をかけてくれるかも知れないし。

FoxとNews Corp(The Wall Street Journalなど)でコンテンツをクロスセル姿が想像できないので、パス。

Roblox欲しい!・・・が、今買うのは投機。投機はやらないので買いません。

 

 

 

ジェレミー・シーゲル教授が今日も怒っている;

www.youtube.com

前回と同様、「CPIの4割を占める住宅要素はラグ(時間差)のある指標だ、FEDは現在の(時間差の無い)データを見るべきだ」と言っている。

そのロジックを補強するデータとして、こちら(↓)ジェイソン・ファーマンのツイートを引用;

Core CPI推移(青線)と、Core CPIの住宅部分(shelter)を民間不動産仲介会社Zillowが提供する指標(新規賃貸価格)に置き換えたもの(オレンジ)を比較している。

するとCore CPIは21年6月にピークを付け、現在(22年9月)青とオレンジがちょうど交差しているのが分かる。

ファーマンはこのように言っている;「BLSの統計手法は、全ての人がいくら支払っているかを知るには適当だ。これから賃料が将来どのように動くのかを知るためには、Zillow(や、その他の指標)を使う方がより良いだろう。後者の方が金融政策の決定に意味がある。」

 

結局、FEDは不動産価格や住宅賃料の絶対値を下げたいのか、MoMをゼロ近辺に落ち着かせたいのか、どっちなんだい?って話ですかね。

「過去2年で家の値段は40%上昇してしまった。このままでは最初の家を買いたい人(first time home buyers)が家を買えなくなる、富の基盤を作れなくなってしまう」と心配するのであれば前者を考えるべきだし、「物価安定実現」なら後者。

FEDのmandateは物価安定のはずですが、前回FOMC後にパウエルさんが「住宅市場には修正(=大幅な値下がり)が必要」と言ったりしていて、良く分からなくなっている;
Fed's Powell: U.S. housing market headed for 'correction' | Reuters

住宅価格(や株価)を下げて、早期引退した人達を労働市場に戻したいのですか?恐ろしい。

 

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