塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

CPI漏洩で株高?、FEDの次のターゲットは住宅価格

塾長です。

昨日(米国1/11)の米株は大きく値を上げた。今晩発表される12月 CPIが低く出るらしい(whisper number)。

 S&P500、3,969(+1.28%)

 Nasdaq、10,931(+1.76%)

【米国市況】株続伸、CPIが予想下回るとの期待で-132円台半ば - Bloomberg

11日の米株式相場は続伸。12日に発表される米消費者物価指数(CPI)が一段と鈍化し、米利上げペース減速への論拠が強まるとの見方が続いた。

 :

 22Vリサーチが実施した調査では、回答者の67%がコアCPIはコンセンサスを下回ると予想。63%は同統計が市場にとって「リスクオン」のイベントになるとみていることが示された。

 

前回同様、CPIが漏れちゃっている可能性もある(前回漏れたのなら、今回も漏れると考えるのが普通よね?);
CPI統計の機密保護に市場の信頼揺らぐ、発表直前の米国債取引急増 - Bloomberg

 

今回の物価高の先導役となっていた中古車価格が大幅に下落(12月、約-15%)しているので、CPIは落ち着くと考えるのが普通かも知れないが。こちら(↓)リズ・アン・ソンダースのツイート;

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、77.65

 10年債、3.5540

 ドル円、132.0380

 Bitcoin、17,569

 

 

経済指標:

 11月 卸売在庫[前月比]、1.0%(1.0%)

 

 

金融政策:

コリンズさん;
ボストン連銀総裁、25bp利上げに傾斜-停止水準に「近づいている」 - Bloomberg

「25(ベーシスポイント)ないし50が妥当だろう。私自身は現時点で25に傾いているが、あくまでデータ次第だ」

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

共和党が過半を獲得した下院。さっそく対中国の委員会を設置;
米下院に中国特別委、年金基金投資も調査へ-「最大の地政学的脅威」 - Bloomberg

右/共和党寄りFOXは当然このニュースを歓迎するわけですが、専門家を呼んできて「既にCongressional-Executive Commiission on ChinaU.S.-China Economic and Security Review Commissionがある。我々は全てを知っている。我々に必要なのは行動だ」と語らせている(詳細割愛);

www.youtube.com

 

その一方、中国/習近平は戦狼外交(wolf warrior diplomacy)を修正しようとしているのでは?という観測もある;
コラム:中国「戦狼外交」修正か、西側敵視の強硬派退場 | ロイター

BBCはどちらとも言えないという立場を取っている;
Zhao Lijian: China reassigns combative ‘Wolf Warrior’ diplomat - BBC News

However some observers have cautioned against seeing Mr Zhao's move as signifying that China was moving away from combative diplomacy.

個人的には、共和党が下院を取ったことで、中国のトーンが変わっていく可能性は高いと思っています(トーンが変わるだけで、彼らの狙い、野心は変わらない)。

 

 

個別株:

■ Disney内部がまた荒れそう;
ディズニー、次期会長にナイキ幹部マーク・パーカー氏を指名 - Bloomberg

ディズニーはまた、アクティビスト(物言う投資家)のネルソン・ペルツ氏を取締役会メンバーに起用するというトライアン・パートナーズの提案を拒否した。

CNBCは「proxy fightになるかもね」「ぺルツはアイガー復帰に反対していた」と不安になるような事を言ってくれている・・・(詳細割愛);

www.youtube.com

 

 

■ ガンドラックが「俺の40年以上にわたる経験は、投資家はFEDではなく、(債券)市場の言う事をきくべきだと強く勧告している」とpodcastで語ったそうです;
Gundlach Says Listen to Bond Market Rather Than Fed on Rates - BNN Bloomberg

A number of Fed officials have indicated that they expect to lift their policy target — currently a range of 4.25% to  4.5% — to more than 5% and keep it there for some time. But markets appear much more skeptical. Swaps are currently pricing in a peak of less than 5% and suggest that policy makers will in fact begin cutting again before the year is out as US recessionary pressures bite.

以前誰か(スベン・ヘンリクだったかな?ガンドラックだったかも知れない)が次の点を指摘していました。最近のFEDの大きな2つの主張「我々はdata dependentである」「高い金利を長期間続ける」は矛盾している、と。

data dependentであるというのは、(意思や予断を持たず)物価が下がれば金利を下げる(物価が上昇ければ金利を上げる)という意味であり、高い金利を長期間続けるというのは意思(考え、予想・・・)なのだから、と。

完全に同意しますヨ。

 

 

WSJ ニック・ティミラスがこんな事をつぶやいていた;

「CPI上昇の1/3は、過去2年の住宅価格高騰で説明できる」とFEDが論文を発表したそうだ。

深読みすると、FEDは(株は十分下がったので)次のターゲットに住宅価格を選んだという事かも知れない。

さらに深読みすると、労働市場が緩んだあとも、高金利を続けるための理由作りをしているのかも。

原文はこちら(とても長い&データの多い論文なので、全部は読めていません);
The Fed - House Price Growth and Inflation During COVID-19

 A back-of-the-envelope calculation based on our regression estimates suggests that house price growth could explain about 1/3 of the increase in the consumer price index (CPI) excluding housing services between February 2020 and February 2022.

 

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