塾長です。
昨日（米国10/28）の米株市場は、理由もなく上昇。クビを傾げるばかりナリ。
S&P500、3,901（+2.46%）
Nasdaq、11,102（+2.87%）
【米国市況】株は大幅高、ハイテク中心に買い－ドル147円台半ば - Bloomberg
原油、88.38
10年債、4.0100
ドル円、147.4200
Bitcoin、20,612
9月 PCEデフレータ［前月比］、0.3%（予想0.3%）
9月 PCEコアデフレータ［前年比］、5.1%（5.2%）
同［前月比］、0.5%（0.4%）
10月 ミシガン大学消費者信頼感指数、59.9（59.7）
9月 中古住宅販売成約指数［前月比］、-10.2%（-4.1）
同［前年比］、-30.4%（-23.5%）
米ＰＣＥコア価格指数、前年比で伸び加速－大幅利上げの見方補強 - Bloomberg
米雇用コスト指数、依然堅調な伸び－積極利上げ軌道維持に寄与か - Bloomberg
●第３四半期の米雇用コスト指数（季節調整後）は、前期比1.2％上昇
●市場予想の中央値と一致
●前年同期比では５％上昇
日銀が金融緩和継続を決定；
今すぐの利上げ・出口は考えない、ＹＣＣは円安促さず－黒田総裁 - Bloomberg
円が１％超える下落、日銀の緩和的な政策維持でー黒田発言が拍車 - Bloomberg
英国は市場に怒られたので、歳出拡大から縮小へ舵を切るようだ；
スナク英首相、最大500億ポンド規模の支出削減・増税を検討－当局者 - Bloomberg
同じく市場から怒られている日本政府は放漫財政を加速。ナゼ？もちろん理由は分かっていて、政治家が票を買おうとしているだけなのだが、それにしても「何で？」と思ってしまう；
総合経済対策、補正予算一般会計は29.1兆円－岸田首相 - Bloomberg
第一生命経済研究所の星野卓也主任エコノミストは、経済対策自体の必要性を指摘しながらも、「規模に見合う需要に結びつくのかが不透明だ。電気代の削減や子育て世代の給付など、ただお金を出すだけの対策が目立つ」
共和党議員がトップを務める委員会、Senate Committee on Health Education, Labor and Pensionsが「COVID-19は研究施設から流出した可能性が高い」としたレポート（中間報告）を出して、少しばかり話題になっている；
Senate GOP report on COVID origin suggests lab leak is ‘most likely’ | The Hill
本編はこちら；
https://www.help.senate.gov/imo/media/doc/report_an_analysis_of_the_origins_of_covid-19_102722.pdf
マジメに読んでいないが、「他の動物から移ったか、研究施設から出たか、どちらかの可能性がある。他の動物から移った可能性は低そうなので、研究施設から出た可能性が高い」的な内容・・・。う～ん、政治的な臭いしかしない。
コロナと言えば、欧州（EU）ではフォン・デア・ライエンがPfizerとのワクチン契約に不当に関わったのでは？との疑惑が持ち上がっている；
Will EU prosecutor’s COVID vaccine probe ensnare von der Leyen? – POLITICO
日本でも契約に関わって美味しい汁を吸った人がいるんだろうなぁ、と思わずにいられない。東京地検、頑張れ！
イーロン・マスクのTwitter買収が完了。さっそくクビ切りを開始；
マスク氏、ツイッターの人員削減を開始－箱を手にオフィス去る人も - Bloomberg
サンフランシスコの本社からは、ツイッターの従業員だと名乗る人々が所持品などを入れた箱を持って出ていく様子が確認できる。27日の買収完了の直後から人員削減は始まり、最高経営責任者（ＣＥＯ）や最高財務責任者（ＣＦＯ）を含む複数の幹部もそれに含まれているという。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
ReutersがTwitter本社のLive中継を延々と流している。クビを切られた従業員が大量に出てくるのを写したいのかな？；
そして、GMがTwitterへの広告を一時的に取りやめ；
GM temporarily suspends advertising on Twitter following Elon Musk takeover
記事にはFord、Stellantis、（Waymoを擁する）Alphabetは取材に対して回答しなかった、とある。
Exxon Mobile、Chevronが決算；
エクソンとシェブロン、計310億ドルの利益計上－エネルギー危機の中 - Bloomberg
米石油大手のエクソンモービルとシェブロンは７－９月（第３四半期）に合わせて300億ドル（約４兆4300億円）余りの純利益を計上した。大手石油企業に対しては、消費者がインフレ高進やエネルギー不足に見舞われているときに巨額の利益を上げているとして、政治家から非難の声も出ている。
Exxon CEO ダレン・ウッズがCNBCに出演して、バイデン政権のエネルギー政策を批判；
ーサウジに関する地政学について。バイデン政権はサウジに増産を頼んだが、断られた。サウジは友人だろうか？
・一歩引いて、バイデン政権の政策がどうなっているかというと、彼らは長期的に米国における石油・ガスビジネスを閉鎖するつもりだ。それによってpricing powerをOPECに渡してしまった。OPECがその力を利用したとしても驚くべきではない。我々は長期的なファンダメンタルズに集中すべきだ。これは国家安全保障、経済問題であり、米国において手ごろな価格のエネルギーを持つことは高い優先順位を持っているはずだ。それが政権の仕事だ。
政治家の失政があるにせよ、自国にエネルギーが埋まっているというのが米国の強み。エネルギー危機があっても、（多少時間がかかっても）なんとかなる。
それにひきかえ・・・、なかなか日本に投資する気にさせてもらえませんねぇ（日本に家を持って住んでいるというだけで、大きく日本に賭けている。ポートフォリオの中で日本の割合を増やす気にならない、という意味）。
Bernsteinのトニー・サコナギがApple決算についてコメント；
超要約すると、「Appleの7-9月期決算が良かったのは、信者が新製品を買ったから。10-12月期は減収となるだろう（一般大衆がiPhone14を買うかどうかにかかっている）」と言っている。
以下、全訳；
ーAppleの決算は全般的に良かった。中身を見てみると、iphoneやサービスが少し悪かったりする。これは言い逃れだろうか？
・いや、そんな事は無い。Appleの売上は8%増。Constant Currencyでは14%増。ポートフォリオをみても、良くやったと思う。問題は将来の期待だろう。iPhone14のサイクルがどうなるか。
ーパンデミックで追い風を受けた会社の多くが消えた。まだAppleには追い風が吹いているようだ。その違いは何ででしょう？
・いくつか理由がある。まず、Appleは大量の新製品を出した。iPhone、Watch、Mac。今期もその強さが続くだろう。彼らには信者がいて、常に新製品を買ってくれる。問題は、それを超えて、4QにiPhoneが売れるかどうか、だ。2番目の違いは、AppleはMetaのようにビジネスを転換しようとしていない。費用管理もうまく出来ている。他の会社は売上の問題だけでなく、費用とマージンの問題を抱えているのだ。
ーもし世界経済がスローダウンしたら？欧州なんかは厳しいだろう。次の６か月、Appleへの影響は？
・Appleが影響を受けないはずがない。Appleの売上の90%がtransactionalだ。すなわち、繰り返し（recurring）でもなければ、サブスクリプションでも無い。根本的に、経済が悪化すれば、Appleは間違いなく影響を受ける。Appleは10-12月期のガイダンスを出していない事に注意する必要がある。彼らは単に「今期よりも7、8%低く成長する」と言っただけ。私の解釈では、彼らは成長できるか分からない、と言っている。extra week※を考慮すれば、減収となるだろう。彼らには逆風が吹いている。
※：extra weekの部分、意味が分かりませんでした。12月期は１週間（以上）余計にあるのかな？
そして、昨日のApple株価は+7.56%（！）、155.74。
こちら、5年チャート；
PER 25.74、Forward Yield 0.60%。
コロナ前高値が約78ドルなので、現在ほぼ２倍。
MS、Amazon、Alphabetが今回の決算で売られた様子からすると、Appleが10-12月期決算をミスったら10%くらいは余裕で下落しそう・・・。
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