塾長です。
昨日(米国6/27)の米株市場は、落ち着いたサゲ。
S&P500、3,900(-0.30%)
Nasdaq、11,524(-0.72%)
【米国市況】株反落、国債利回り上昇でハイテク安い-ドル135円半ば - Bloomberg
原油、109.89
10年債、3.1940
ドル円、135.3780
Bitcoin、20,845
5月 耐久財受注[前月比]、0.7%(予想0.2%)
5月 耐久財受注・輸送機除く[前月比]、0.7%(0.4%)
5月 中古住宅販売製薬指数[前月比]、0.7%(-3.8%)
同[前年比]、-12%
米耐久財受注、幅広く伸びて予想上回る-企業設備投資の堅調示唆 - Bloomberg
米中古住宅販売成約指数、予想外のプラス-厳しい環境は継続 - Bloomberg
「飛び出すな、車は急に止まれない」ではないですが、利上げしても経済はすぐに止まりません。駆け込み需要もあったかも知れないし、急激に住宅ローンが上がる前に申し込んだ人達が成約しているのかも。
こちらのYoutuberは「ラスベガス郊外で車の差し押さえ業者が、今後の取り扱い高増加を見込んで、敷地を買い込んでいる」などと報告している(注意:一人のyoutuberが一つの地域の話をしているだけなので、これを基に何かの決断をするのは相応しくない)。
日本と同様、米国では車をローンで買うのが普通。ローンを払い終えるまで、車の所有者はローン会社。もしローンが払えないと、車を差し押さえられる(reposition)。日本と違うのは、差し押さえ件数が多い所。あまりに当たり前の事になってしまい、「REPO」と略して呼ばれている。また、その専門業者があり、彼らを「REPO man(men)」と呼ぶ。
差し押さえは、借金を踏み倒してやろうと考えるヤンチャな人達から無理やり車を奪うので、結構大変みたい。Youtubeで「car reposition」「repo men」等で検索すると色々出てくる。
この題材はTVシリーズや、映画にもなっている。
代表的なのは「Repo Man」(1984)。エミリオ・エステベス主演。作成年からも分かるように、古くから存在する事象であり、業界。
「REPO MEN」(2010)という映画もあった。ジュード・ロー主演。臓器移植が当たり前になった近未来において、ローンで臓器移植をした人達がローンを払えなくなり、REPO MENが臓器を差し押さえる、というお話。
どちらも、一見の価値あり。エンタメとしても、米国文化を理解する上でも。
話が(いつものように)逸れてしまったが、差し押さえられた車は中古車市場にまわるので、高騰した中古車市場が落ち着く要因になるかも?というお話でした。
中古車大手CarMaxの株価チャートも貼っておきましょう;
中古車価格が上昇するのに伴って株価も上げていましたが、中古車価格低下を見越して、コロナ前の株価に戻ってしまいました。
CarMaxに車を売った事があります。買取価格が高く、手続きがとても素早く(←米国ではめったに無い)、好印象でした。ただ、自動車業界自体に下目線なので、株は買いません。
なし。
なし。
なし。
決算ニュースが2つ。銀行と嗜好品。「これからリセッションが来るぞ」と言われている中、買いづらい業界です。
まず、Jefferies Financial Groupの決算が期待外れ;
ジェフリーズ、3-5月期は減収-市場の混乱でディール冷え込む - Bloomberg
債券・株式引き受け業務の収入は前年同期に比べて減り、「業界全般のディール活動の減少に沿う」ペースだった。
ということで、他銀行の業績見通しにも影響するかも。大手銀行の最初は、7/14 JP Morgan Chase。
NIKEは好決算;
Nike (NKE) earnings Q4 2022 earnings
- NIKEは第一四半期(6ー8月)の業績を前年並みか、若干上回ると期待している。年度を通しては、低い一桁台に留まる。
- 今回発表した前四半期(3-5月)の売上、最大市場である北米は5%減少。中華圏はロックダウンの影響で19%減少。
と書いてある。北米、中国の売上が減っているのに、どうやって前年並み or 売上増を確保するのだろう?景気が悪くなると言われているのだから、控えめな予想を出しておけば良いのに、と思うのだが。
さて、不景気になるなら何の株を買うべきか?CNBCの常連コメンテーターたちは大手製薬企業を勧めていた;
製薬企業はリセッションに強い、大手は強いバランスシートを持っている、などと理由を付けている。
この人達、ついこの間まで「エネルギーは長期的強気相場に入った」なんて言っていませんでしたっけ?エネルギーセクターETFであるXLEは6月8日、92.28を付けてから20%下げていますけど?(これから上昇する可能性はある)
トレーダーの話を聞いても仕方がないか・・・。
さて、雇用統計は通常毎月第一金曜日に出ますが、次回は(7/1ではなく)7/8。市場関係者は、今週から7/6、7にかけて夏休みを取る人が多いかも知れません。その期間の重要経済指数は6/30、5月PCEくらい。その間は凪状態・・・だと良いナ。