塾長です。
昨日(米国11/30)は11月最終取引日。パウエル議長が利上げ減速を示唆し、激アゲ。投機的。
S&P500、4,080(+3.09%)
Nasdaq、11,468(+4.41%)
【米国市況】株は大幅反発、パウエル議長講演で幅広い銘柄に買い - Bloomberg
楽観ムードが広がる中、S&P500種は2カ月ぶりの高値で引けた。月間ベースでは2021年8月以来の長期上昇局面を記録。200日移動平均を上抜けたことで、一部のアナリストは一段高を予想している。ナスダック100指数の上昇率は4.5%を上回り、ダウ平均は9月安値から約20%値を戻した。
原油、80.45
10年債、3.7030
ドル円、137.8330
Bitcoin、17,153
11月 ADP雇用統計[前月比]、12.7万人(予想19.7万人)
10月 中古住宅販売成約指数[前月比]、-4.6%(-5.1%)
同[前年比]、-36.7%(-35.2%)
米民間雇用者ほぼ2年ぶりの低い伸び、賃金も上昇鈍化-ADP - Bloomberg
雇用者数の増加は娯楽・ホスピタリティーで最も顕著だった。一方で製造業では10万人減少した。
米求人件数減少、労働市場の冷え込み示唆-FRBには明るい兆し - Bloomberg
失業者1人に対する求人件数は1.7件と、前月の約1.9件から減少。過去1年で最も低い水準となった。
パウエルさんの発言;
パウエルFRB議長、12月の利上げ減速を示唆-引き締めは継続 - Bloomberg
「利上げペースを落とす時期は早ければ12月の会合になる可能性がある」
「政策引き締めにおけるわれわれの進展を踏まえれば、インフレ抑制に向けあとどの程度金利を引き上げる必要があるのか、また政策を景気抑制的な水準でいつまで維持する必要があるかという問題に比べ、こうしたペースを落とすタイミングは重要性がかなり低い」
これまで多くのFED高官が利上げ幅を縮小すると言ってきた。パウエル議長も追随。
ベージュブック;
米経済は「小幅」成長、金利上昇で見通し不透明に-地区連銀報告 - Bloomberg
「経済活動は前回報告時から総体的に横ばいないし小幅拡大し、緩やかな成長からペースを落とした」
「金利とインフレが引き続き活動への重しとなっており、見通しを巡る不確実性の増大や悲観の強まりが多く示された」
なし。
中国ゼロコロナ政策見直しについて、ここまで踏み込んだ発言は初めてでは?;
中国、コロナ対策は「新たな段階」と表明-オミクロン病原性弱い - Bloomberg
孫副首相は30日に北京で国家衛生健康委員会および専門家らと会合を開き、「オミクロン株の病原性は比較的弱く、ワクチン接種も進み、新型コロナに対する政府の知見も蓄積されている。このため新型コロナとのわれわれの闘いは新たな段階にあり、新たな課題に向き合っている」と語った。
■ 昨日決算を発表したのは、Salesforce、Nutanix、OKTA、Snowflakeなど。
◆ Salesforceの決算は良かったみたい(市場予想を超えた)。でも、見通しが悪いのと、Co-CEOの退任で株は下落;
セールスフォース、テイラー共同CEO退任へ-見通しも軟調で株下落 - Bloomberg
辞めたCo-CEO(ブレット・テイラー)は元々Twitter、Facebookにいた人で、SalesforceではSlack買収に関わった。そもそもSalesforceとSlackの組合せってどうなのよ?と;
Bret Taylor steps down as co-CEO of Salesforce, leaving Marc Benioff alone at the helm
CEO(マーク・ベニオフ)が信用できないので、業績等に関わらず、株は買いません。
株価は日中+5.65%、160.25ドル。決算後のafter hoursで-6.43%、149.94ドル。
一応5年チャートも載せておきますか;
コロナ前最高値(2020年2月17日、189.50)を下回って推移。
■ このニュース(↓)、オモシロイ。Airbnbが複数のアパート所有・運営企業と連携し、賃貸人がAirbnbで又貸しできるアパート(”Airbnb-friendly”)を提供し始めた;
Airbnb launches platform allowing renters to host apartments, partnering with major landlords
・開始したばかりで、まだテストモードである。
・賃貸人は本人が住む前提。最大貸出日数が設定される(80~120日/年)
・アパートオーナーにも手数料が入る仕組みになっている(最大20%)
・今回提携したのはREITであるEquity Residential、UDRと、管理大手Grayscale。
てな事が書かれている。
部屋を丸ごと貸すことしか書かれていないが、余っている部屋を貸す(最初からAirbnbで貸し出す前提で、1部屋多めのアパートを借りる)という手もありますネ。
コロナ前、東京では残業して帰れない人がビジネスホテルに泊まって、翌日そのまま出社するなのて事は普通にありました。安いホテルから満室になっていき、残っているのは高いところだけなんて事もざらにあった。今はどうなっているか知りませんが、この需要が戻ってくるなら、東京の駅近にアパート借りて、Airbnbで一晩寝る場所を貸すなんてこともできそう(注:今回の対象地域は今のところ米国のみ)。
社名「Airbnb」の由来は、air-bed(空気を入れて使う簡易マットレス)とbed and breakfast(民宿、ペンション)の掛け合わせ。初心に戻って、ホテルが取り逃している需要を拾えるとイイ。
最近、日本では住居系REITの価格が下がっているので、よろしくお願いします(ポジショントーク)。
という(半分)冗談は置いておいて、こういった「物価、賃料上昇に苦しんでも、ただでは起き上がらないぜ」的なビジネスが好き。逆に「AIを使ったからうまく行く」的な、手段と目的を履き違えているビジネス(株)は避けます。
Airbnb株価は+7.09%、102.14ドル。After hours +0.25%、102.40ドル。ニュースのせいで上がったというより、パウエル発言の影響?
■ 最後はほぼシリーズ化している米国の左傾化について。
American Enterprise Institute社長/ハーバード大学教授 アーサー・ブルックス(Arthur Brooks)がこんな事を言っていた;
- 従業員の3%がアクティビストである。彼らは働くのではなく、Slackを使って会社を文化的戦争(Culture War)に巻き込み、政治的なstatementを出させようとしている。そんな事をすべきではない。(アクティビストではない)その他の従業員はこれをイジメと感じている。CEOは「私は文化的戦争に扇動されない。良い製品を通じて人々を助け、世の中を良くする」と言うべきだ。
だ、そうです。
右に行こうが、左に行こうが、それは米国人が決める事。横から口出すつもりはありません。
ただ、左に行くと企業は儲からなくなるなぁ、と思います。
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