塾長です。
昨日(米国2/15)も米株市場は強気相場。Everything is a good news。
S&P500、4,147(+0.28%)
Nasdaq、12,070(+0.92%)
【米国市況】株上昇、「ゴルディロックス」ムードが支え-134円台 - Bloomberg
原油、78.46
10年債、3.8090
ドル円、133.9320
Bitcoin、24,289
1月 NY連銀製造業景気指数、-5.8(予想-18.2)
1月 小売売上高[前月比]、3.0%(1.7%)
1月 小売売上高・コア[前月比]、2.3%(0.9%)
1月 設備稼働率、78.3%(79.0%)
1月 鉱工業生産指数[前月比]、0.0%(0.4%)
米小売売上高、1月はほぼ2年ぶりの大幅増-全分野で堅調な消費 - Bloomberg
米小売売上高で唯一のサービス分野である飲食店は7.2%増。21年3月以来の大幅な伸びを示した。
米NAHB住宅市場指数、2月は42に上昇-市場予想は37 - Bloomberg
なし。
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■ 決算は、Cisco、Roku、Shopify、Twilio、Zillowなど。今日は時間が無いので決算報道を拾うのはやめておきます(サボり)
シスコ株が急伸、好調な売上高見通しで-堅調な需要示唆 - Bloomberg
■ 定点観測しているアナリスト、ファンドマネージャのコメント紹介。
◆ 銀行アナリスト マイク・メイヨーから;
ーGoldman Sachsは自社ブランドのクレジットカードを発行するなど消費者向けビジネスに力を入れてきたが、撤退する模様。
・Goldman Sachsは投資家向け説明会を2週間後に開く。我々はいくつかの疑問に対して答えが欲しい。
4Q業績はひどかった。去年のfinancial targetをミスったし、今年もそうなるだろう。
2つ目が消費者向けビジネスだ。なぜここまでカネをかけ、ここまで引っ張ったのか。年々も人員を拡大し続けた。
3つめは、文化(culture)。モラールはどうなっているのか。幹部の辞任が相次いでいる。
4つめは、記事(press)に関する事。なぜGoldmanはnarrativeに先んじられなかったのか?
大局的に見れば、Goldmanの70%は素晴らしい。154年続く投資銀行部門のことだ。競合の2倍で成長している。その一方で、他の30%は良くない。特に消費者向け事業は全体の3%でしかないのに、惨憺たる結果。
ーあなたはどのような説明を望みますか?彼らは既に誤りを認めている。それを繰り返すだけで良いでしょうか?
・Financial discipline 財務規律について聞きたい。この小宇宙(消費者向け部門)を創ると決めた経緯だ。数Bドル失う前に、誰かが「もうこれで十分だ」と言えなかったのか?最初はロイド・ブランクファイン(元CEO)が始めたことだ。そして現CEOソロモンがコストカットをしている。財務コントロールはどうなっているのか?
ー株は戻しています。371ドルあたり。どのような価値があると思いますか?
・来年には最高値近辺、420まで戻すだろう。投資家説明会で何を言うのかでも違いが出る。重要な問題は、去年出した11%リターンから目標である15%に改善できるかにかかっている。なので、彼らには人員削減や消費者向け部門撤退から得られるベネフィットについて語って欲しい。さらに、大銀行の中で最も高いonerous capital requirementについてどうするのか、肩って欲しい。
ー今、銀行株を1社だけ持つとしたら、どこですか?
・Bank of Americaだ。Goldmanがなろうとしてなれなかった。
ーGoldmanはBofAになろうとしていたと思いますか?街角に支店を出すと?
・そうだ。Fintechになろうとしていた。消費者向けのデジタル銀行になろうとした。Goldmanの強みはrelantionshipである。それを消費者向けにやろうとした。預金商品、貸付商品を使った。大手銀行でそれをやっている所があるだろうか?ゼロだ。JPMorganがUKで少し拡大しているくらいのもの。
言っている事は正しいと思うが、それを1年前に言わないと(正統的な意味において)アナリストとして失格。
結局、業界のチアリーダーにしかなっていない。
◆ そしてSatori Fund ダン・ナイルズ。
・我々はサンタクロース・ラリーを予想していた。定義としては、年末5日間と年初2日間のこと。我々を超ビックリさせたのは、決算が悪くても、その上昇が続いたこと。今年に入って、利益の出ていないテック、ミーム株が17~27%上昇している。去年それらの株は52~64%ダウンしていた。今年は、何を買っても儲かった、ということだ。1月効果(January effect)、ダウの犬理論だ。去年最も売られた株を買う。規模はデカイが、ある程度予想できたこと。しかし、忘れてはならないのは、去年6月~8月、S&P500は17%上昇し、人々は底打ちだと思ったが、さらに深い底があった。
ファンダメンタルズで究極的に重要なのは2つ。EaningsとMultiple。大手の減少しているearningsに対して、大きいmultipleを掛けている。今年後半、さらにearningsが減少すれば、multipleも下がってくるだろう。そして、FEDは金利を下げないし、インフレは期待通りにならないと気づく。
ーこのラリーが年末まで続くと考えていないのですね。利益を出していないテックよりも広い話を聞きたい。半導体ETFは22%上昇。MegaCapも上昇している。債券利回りも上がっている。
・債券利回りは、今年初めに大きく下落した。人々がとても楽観的になったからだ。これまで楽観が市場を押し上げた。今年後半になるまでは、それが誤りだと証明する事はできない。何が言いたいかと言うと・・・。Fed Funds Futureは今年半ばに利下げが始まると想定している。その時期に近づくにつれ、人々は、家賃を除いたサービス物価は高いままだと気づくだろう。500万の職が必要なのだから。テック企業でレイオフはあるが、経済全体への影響は小さい。75%の職は中小企業が担っている。消費者にはまだ$1.5Tの余剰資金がある。$2.5Tがピークだった。それが今年半ばには無くなる。市場を保持してきたものが、無くなっていく。そしたら何が起きるだろうか?また、FEDは6%近くまで利上げをしているだろう。
ー高校自体のパーティーを思い出す。誰が来るかによって、真夜中のパーティーの盛り上がりが決まるようなもの。この場合、真夜中はいつになるでしょう?タイミングを間違って、ショートしたり、長くキャッシュを持ち続けてはいけない。あなたが言うのように、今年中旬まで待つべきか?今のラリーをショートすべきか?
・今のラリーはどうなっているだろう?先ほど述べたように、利益の出ていないテックが上げている。Coinbaseがどうとか。Affirmも上昇した。それらがなぜ上昇しているかは、あなた方で考えて欲しい。
私が先導者(bellwether)として見ているのは、AppleやGoogle。株価は上昇しているが、ファンダメンタルズ(この場合は企業利益)は安定していない。それゆえ、私はこのラリーが長続きしないと確信を持つ。インフレは、昨日の数字は良く言って”OK”だ。私のポートフォリオでは、年初ほぼゼロだったショートが、今は50~60%を占めている。
投資家が持つべきと思う領域もある。中国re-openingによるコモディティーなど。原油、銅、アルミ、天然ガスなど年初に値を下げたものを我々はロングしている。中国は3年続いたロックダウンが開けるのだ。また、攻めとしてFacebookも持っている。ファンダメンタルズは良好。良好なポートフォリオを作っている。ヘルスケアも加えた。トラベル関連も、UnitedAir、Expedia、MakeMyTrip。
彼は短期的に株を売買しているので、「今年半ばに株安が・・・」みたいな話は聞き流して良いと思います。
以前、企業向けソフトウェアをショートしていると言っていたので、それがどうなったか気になるところ。踏み上げられたかも知れませんネ(そうだったとして、トータルリターンはプラスかも知れないが)。
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