塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ステイシー・ラスガン】Intelはbook value 1倍で底打ち。

塾長です。

昨日(米国6/23)の米株は弱弱しく反発。

英国中銀の利上げ幅が予想以上だったのが一応のニュース。ただ、英国のインフレ率が高止まりしているのは以前から分かっていた事実。そして、円安。

 S&P500、4,381(+0.37%)

 Nasdaq、13,630(+0.95%)

【米国市況】国債利回り上昇、主要中銀がタカ派姿勢-ドル143円台 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、69.56

 10年債、3.7990

 ドル円143.0630

 Bitcoin、29,929

ドル・円は143円台前半、世界的な金利高で政策格差鮮明-円全面安 - Bloomberg

 

 

経済指標:

 5月 中古住宅販売件数、430.0万件(予想420.0万件)

 同[前年同月比]、0.2%(-0.7%)

 

米新規失業保険申請、21年10月以来の高水準続く-予想も上回る - Bloomberg

より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は25万5750件に増加し、21年11月以来の高水準となった。

 

 

金融政策:

■英国が利上げ。0.5%はサプライズ;
英中銀が利上げ加速、予想外の0.5ポイント-政策金利5%に - Bloomberg

 金融政策委員会(MPC)は7対2で5%への利上げを決定。

 :

  ベイリー総裁率いるMPCは、金利がさらに高水準へ向かうとの従来のガイダンスを維持。金利が来年序盤に6%前後でピークを付けるとの市場予想を否定しなかった。

 :

英国のインフレは主要7カ国(G7)の中で際立って根強く、5月も8.7%と中銀目標の4倍以上、米国の2倍以上にとどまった。

 

 

■パウエル議会証言とボウマン;
パエウルFRB議長、インフレ抑制に追加利上げ必要と再表明 - Bloomberg

ボウマンFRB理事、追加利上げ必要と主張-インフレ押し下げで - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■昨日決算を出したのはAccenture
アクセンチュアが決算受け下落 ブッキングが予想下回る=米国株個別 - 2023年06月22日23:32|為替ニュース|みんかぶ FX/為替

取引開始前に3-5月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益と売上高が予想を上回ったものの、ブッキングは予想を下回った。ガイダンスも公表し、1株利益およびフリーキャッシュフロー(FCF)の見通しを上方修正した一方、売上高見通しのレンジ上限は下方修正された。

株価は-1.90%、307.25ドル。

こちら(↓、紫)が株価5年間推移。水色はS&P500。

Accenture & S&P500 5Y 2023/6/22 - Yahoo Finance

5年間でS&Pが+60%なのに対して、ACNは+93%。圧勝。

人月商売っぽいので買いませんが。

 

 

■最後はBernsteinの半導体アナリスト、ステイシー・ラスガン。

www.youtube.com

Intel株が底を打ったのですか?もっと聞かせて下さい。

・そうなんです。戦略的な面と、構造的な面がある。

 戦略的には、今年後半値上がりを期待している。これはしばらく無かったことだ。我々は数か月前にupgrade(見通し引上げ)している。PC向け半導体が正常化してきた。2週間前のカンファレンスがあり、値上がりした。短期的に見ると、Intelは最悪期に到達したように思える。既に減配している。人々はgross marginが40%台に戻り、興奮している。

 長期的にはまだやる事がある。彼らは昨日のイベント※で、内部にも外部にもより製造コスト面で透明性を高め、それが当該ビジネスユニットのインセンティブになると言った。彼らは効率的な製造者ではない。イベントでは、ファウンドリーの顧客が発表されると期待されていたが、そうならかった。しかし、問題解決の最初のステップは問題を認めることであり、コスト削減に関してより具体的な数字を示した。それには勇気づけられた。

ーCEOは謝罪ツアーをしているようだ。彼は半導体リーダーの地位を取り戻したいと願っている。それが可能かは別の問題だが。

 ファンドリー顧客を発表しなかったのは、オオゴトに聞こえるが?

・そうでもないかな。私自身は発表されると思っていなかった。彼らはとても率直に、PDKが未熟であると認めている。Process developmnet kitとは、顧客が半導体設計時に使うもの。ロードマップなどがはっきりしないうちに、契約をまとめるのは難しい。Intelは今年後半に発表すると言っていたので、まだ少し時間がある。

 新鮮だったのは、パット(Intel CEO)が机を叩き、問題はすべて過去のもの、全力で前進するぜ、と言うのではなく、問題を認め、問題解決の道筋を示したことだ。

 既に感じているとは思うが、私はIntelに強気ではない。Intelが問題を認め、数字を示したのが、少しばかり新鮮だったと言っているだけ。

ー まるで少しだけ強気でいる事に対して謝罪しているようですね。

 約32ドルにあるIntel株価について聞きたいのですが、これには何が織り込まれているのでしょう?これは保守的ですか?

・株価は25、26ドルで底をつけた。それはほぼbook valueに等しい。32ドルというのは、book valueの1.2倍、1.3倍といったところ。彼らは大きなmobilized stake(?)を持っている。彼らはmobilized stakeの88%を所有していると思う。それを取り除くと、aggressiveなvaluationとは言えないだろう。

ーForward PEは1.12でしたっけ?(←EPS?)

・いや、そうではない。彼らは数セントしか儲けていない。たしか、1,2年前にピークを付け、その時90、95セントだったと思う。会計的な変更があった。それを適用していたら、ゼロ以下だったかもしれない。なので過去と比べるのは難しい。normalized run rateはまだ議論中である。市場予測を正確に覚えていないが、20セントくらいだったはず。とても低い。いくらかは景気循環のせいであり、いくらかは内部的な問題だ。内部の問題をどのように解決するかが見モノである。

※:昨日のIntelイベントとは何でしょう?ニュースサイトでは見つけられませんでした。

最近のIntel関連ニュースと言えば・・・;

Intel、ドイツの最先端半導体工場新設に300億ユーロ超投資へ(EE Times Japan) - Yahoo!ニュース

Intelがファウンドリー事業の強化策を連打、日本に工場も | 日経クロステック(xTECH)

といったところ?

Intel製外付けGPU ARCは性能が悪いと評判だし(対nVidia)、Ryzenの内蔵GPUは性能が良いと評判だし(対AMD)、強気になれる要素を見いだせない。

一方、欧米日で半導体中国依存を減らすという大きな流れの中で、Intelがこのままず~っと右肩下がりというのも考えにくいので、どこかで反発するでしょう。

そのとき、半導体製造といったすぐに廃れる巨額設備を持っている業界において、”book valueの1倍”と言った指標が適切かは疑問デス。

こちら(↓)はIntel株価を最長期間で表示したもの;

Intel MAX 2023/6/22 - Yahoo Finance

今の値段(約32ドル)は、2001年、2003年の高値と同じくらい。

近年は高配当株として買われていたが、減配してしまった;
米インテル、大幅減配で16年ぶり低配当に 設備投資も縮小 | ロイター(2023/2/23付け記事)

昔は輝いていたのにねぇ。

 

ーー

ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村


米国株ランキング