塾長です。
昨日(米国6/29)の米株は上昇。
1Q GDPが高く出た(経済が予想以上に成長している)ので、金利は上昇。それでも株が下がらないのは、ナゼ???(前振り)
S&P500、4,396(+0.45%)
Nasdaq、13,591(-0.00%)
【米国市況】米国債利回り急伸、強い指標で-円は年初来安値また更新 - Bloomberg
全ての年限で国債が売られた。2年債利回りは15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.86%に跳ね上がった。スワップ金利市場は、年内にあと1度でなく2回目の追加利上げが行われる確率を約50%織り込んだ。
原油、69.79
10年債、3.8540
ドル円、144.7360
Bitcoin、30,408
ドル・円は144円台後半、強い米指標受けて昨年11月以来の145円に迫る - Bloomberg
第1四半期 実質GDP[前期比年率]、2.0%(予想1.3%)
第1四半期 個人消費[〃]、4.2%(3.8%)
第1四半期 GDPデフレータ[〃]、4.1%(4.2%)
第1四半期 PCEコアデフレータ[〃]、4.9%(5.0%)
5月 中古住宅販売成約指数[前月比]、-2.7%(-0.3%)
1-3月米GDP、前期比年率2%増に上方修正-個人消費が堅調 - Bloomberg
米中古住宅販売成約指数、5月は年初来低水準-在庫不足が影響 - Bloomberg
米新規失業保険申請、2021年10月以来の大幅減少-祝日が影響か - Bloomberg
より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は25万7500件に増加し、21年終盤以来の高水準となった。
■パウエルがマドリードで遊んでいる一方、部下のボスティックはアイルランドでギネスビールを飲んでいる;
アトランタ連銀総裁、パウエル議長らほど利上げに緊急性感じない - Bloomberg
なし。
なし。
■決算はMcCormic、Nike;
McCormick (MKC) Raises Profit Guidance on Q2 Earnings Beat
Adjusted earnings of 60 cents per share increased 25% from 48 cents in the year-ago quarter. The metric surpassed the Zacks Consensus Estimate of 57 cents per share.
This global leader in flavor generated sales of $1,659.2 million, up 8% year over year. Constant-currency (cc) sales increased 10% on 11% growth from pricing actions, somewhat offset by a 1% decline in volumes. However, the top line missed the Zacks Consensus Estimate of $1,673 million.
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The adjusted operating income is likely to grow 10-12% now, up from the prior guidance of 9-11% growth. Management envisions fiscal adjusted EPS in the band of $2.60-$2.65 compared with the earlier view of $2.56-$2.61. The bottom-line view suggests growth from $2.53 recorded in fiscal 2022.
少し売上が足りなかっただけで、利益、見通しともに上回っている。
が、株価は-5.52%も下げて、86.78ドル。
ナイキ株が時間外で下落、通期見通しが市場の好評価得られず - Bloomberg
3-5月期の世界売上高は5%増の128億ドル(約1兆8500億円)で、アナリスト予想の126億ドルを超えた。収益性の重要な指標である粗利益率も予想より高かったが、1株利益は市場予想平均に1セント届かなかった。
株価は時間外で-4.08%、108.74ドル。
■〆は・・・、著名人は誰もしゃべっていないようなので、Real Vision Daily Briefingによるジョセフ・ワン(”ウヮン”と書いた方が正確かな?)のインタビュー(冒頭&要約)をご紹介;
・今[市場で]起きているのは、過去数か月多くの人は米国が景気後退に陥ると予想していた。過去のplay bookでは、リセッション入りするなら、大big tech株と債券を買い、FEDの利下げを待つ、というものだった。しかし、最新のデータは景気後退入りを否定するものだ。GDPはとてもpositiveだ。GDPデータは数度にわたり修正されるものだが、1Q2023は2%の伸びとなった。
これはいくつかの理由で注目すべきである。1つは、我々は景気後退していない。経済は加速している。予想と反対だ。2つめに、FEDの長期予想を超えている。FEDはインフレ退治のために景気を抑制しようとしている。FEDは米国の潜在成長力を1.8%と見積もっている。パウエルは経済成長をトレンドよりも下にしたいと公に語っている。これ(2%成長)は下ではなく、上なのだ。金利を5%上げても、FEDは成し遂げたかったことを成し遂げていない。それはより多くの利上げ、高金利を意味し、最終的にリスク資産の価格は下落するだろう。
ー経済が再成長しているというのは、利上げが効果を表すのに時間がかかっている(ラグがある)だけだろうか?それとも十分ではないのか?
・引締めが十分ではない。ラグについて言えば、ラグは通過してしまったのではないか。だから経済が再加速しているのだろう(笑)。
住宅が良い例だ。去年、住宅ローンが上昇し、7%を超えた。住宅(販売)は大きく減少した。住宅価格も減少した。1Q(2023)のある時点において、住宅価格は持ち直し、売れ出した。パウエルもpuress conferenceでそれについて言及した。
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この後、彼はこんな事を言っている;
・FEDは短期金利を操作しているが、それが経済に及ぼす効果は限定的。長期金利を上げるべきだ。
・「経済がスローダウンすればFEDが助けにくる」という市場の認識があるので長期金利が上がらない。まずそれを変えるべきだ。
・FEDは金利を上げても金融システムが壊れないような仕組みを持っているので、まだ引き上げる余地はある。
・terminal rateは5.5%あたりと想定しているが、5%が効果を表していないのだから、来年6%になっている可能性もある。
「高金利が流動性を増やしている(インフレの原因になっている)」というのは、(異端の)MMT(modern monetary theory、現代貨幣理論)提唱者 ウォーレン・モズラーも指摘している;
ジョセフ・ワンは元FEDで働いていた人で、伝統的な経済学者と言っても良いでしょう。
その二人が同じ事を言っているというのは・・・。
巷では(日本では?)「MMTは終わった」的な扱われ方をしているように思うが、ところがどっこい、という感じ。
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