塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【デイヴィッド・ローセンバーグ】景気後退は12か月のうちに来る!それが自然の摂理だ!(怒)

塾長です。

昨日(米国7/6)の米株は下落。10年債利回りが上昇しており、潮目の変化を感じる。

 S&P500、4,411(-0.79%)

 Nasdaq、13,679(-0.82%)

【米国市況】株が続落、強い経済統計で金利急上昇-一時143円56銭 - Bloomberg

国債    直近値    前営業日比(BP)    変化率
米30年債利回り    4.00%    6.6    1.69%
米10年債利回り    4.03%    9.6    2.43%
米2年債利回り    4.98%    3.2    0.65%
          米東部時間    16時50分

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、71.85

 10年債、4.0410

 ドル円、144.0560

 Bitcoin、30,166

米2年債利回りが5%突破、2007年以来の高水準-10年債は4%超え - Bloomberg

 

 

経済指標:

 6月 ADP雇用者数[前月比]、49.7万人(予想24.1万人)

 6月 サービス業PMI、54.4(54.1)

 6月 コンポジットPMI、53.2(53.0)

 6月 ISM非製造業景気指数、53.2(53.0)

 5月 JOLTS求人件数、982.4万人(997.0万人)

米民間企業、6月に50万人近く雇用増やす-過去1年余りで最速 - Bloomberg

 雇用は建設や貿易・運輸、娯楽・ホスピタリティーといった比較的広い範囲で増加した。地域別では南部を除いた全地域で増加。特に従業員250人未満の企業で大幅に増えた。

 

 

金融政策:

ダラス連銀総裁、インフレ抑制にはさらなる利上げが必要と指摘 - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■Levi'sが決算発表したが、スルー。

 

■最近ず~っと強気派アナリストの意見を紹介していたが、たまには弱気派も取り上げてみたい。デイヴィッド・ローセンバーグのインタビュー。

「いつになったら景気後退(リセッション)が来るんだ?お前の予想はさっぱり当たらない」と言われ続けているのか、とても興奮した調子で「今後12か月のうちにリセッションが来る」と叫んでいたヨ;

www.youtube.com

FEDが利上げをしてから、株価は大きく上昇した。裂け目は見えてきただろうか?

・利上げをしてから株が上がったとは言えない。利上げは去年3月からであり、去年S&P500は20%下げた。株は様々な影響を受ける。ファンダメンタルズ、バリュエーション、market positioning、fund flows、そしてモメンタムだ。時にはモメンタムが市場を支配する。19倍のmultipleがとても高い(pretty rich)という事に異論はないだろう。risk free rateに対するベンチマークは5%を超えている。Generative AIブームは1990年代後半のインターネット・ブームのようだ。市場はモーメンタムに駆動されている。市場は企業収益、経済について語っていない。センチメントとモーメンタムであり、ファンダメンタルズを欠いている。ある時点でFEDの金融引締めが何かの背中を折るだろう。地方銀行ではなかった。地方銀行破綻は2007年のNew Century Financial破綻を思い起こさせる。その時、誰が2008年ベアスターンズ、ファニーメイ、フレディーの危機につながると予想できただろう?希望は経験に勝利しない。1981年以来、最も速く利上げをしている。信用で駆動している経済が高金利の影響を受けないハズがない。今後12か月はとても厳しくなる。金利引上げが時間差をもって襲ってくる。

金利引上げが時間差をもって効いてくるというのはFEDも言っている。市場は追加利上げを織り込んでいる。FEDは今年2回以上の利上げをし、それを保つだろうか?

・2回以上の可能性がある。FEDは彼らの予想、モデルに自信を持てていない。だから”データに依存している”と言っているのだ。もちろんデータに依存するだろう。しかし、中央銀行がこれだけ時間差のあるデータに集中しているのを見た事が無い。インフレーション期待値は上昇していないのに、いつかダムが壊れると恐れている。インフレ率に集中している。サービス業CPIはカンファレンスボードIndexに含まれているが、lagging indicator(経済が悪くなってから、悪くなる指標)だ。失業率にフォーカスしている。それもlagging economic indocatorだ。非農業部門雇用者数が発表されるが、誰もwork week(1週間の労働時間)について語らない。雇用者数の増加と、一時帰休が同時に行われている。work weekは2022年4月のレベルに戻った。ロックダウンしていた時だ。誰もそれについて語らない。FEDはlagging indicotorsを見ている。イールドカーブが反転しているのに、利上げを続けている。彼らが作りだしたインフレを退治するために、経済を破壊している。一つの間違いを正すために、別の誤りを犯している。一方、人々は「どこにリセッションがあるのだ?」と言っている。2001年のリセッションを前に、2000年もそうだった。2007年も同じだった。私がメリル・リンチにいたころだ。私は毎日「どこにリセッションがあるのだ?」と聞かれた。そして2008年に大きなのが来た。

 確かにラグが長く続いている。それは財政政策のせいだ。しかし、それも終わる。すると、ラグがフル・スロットルでやってくる。フェンスに追突だ。今期、今年ではないかも知れないが、今後12か月のうちに来る。

 そう思わないなら、教科書を捨てて「自然の摂理とビジネスサイクルは無効になった。リセッションは存在しない」と言えば良い。しかし、(経済は)FEDの行いに従うのだ。パウエルは現代のポール・ボルカーだと言っている。ポール・ボルカーが何をしたか思い出せ。彼は2回連続のリセッションでインフレを退治した。

興奮して取っ散らかっているので、話をまとめると・・・;

FEDは自分達の予測モデルが信用できないので、「データ次第」と言っている。

・しかも、景気後退後に悪化する指数に集中してしまっている。

・その結果、引締め過ぎるだろう(=大きな景気後退に陥るだろう)。

ポール・ボルカーが行ったように、大きな景気後退を引き起こしてインフレ退治するという戦略なのかも知れない。

・金融引締めが効果を表すのに時間がかかる。2000年、2007年の状況と同じ。

・財政政策が効いているので、すぐに景気後退は来ないが、今後12か月のうちには来る。

だ、そうです。

弱気である、興奮している、という特徴がある以外、変な事は言っていない。

むしろ正しい事を言っているような気がする。

早く買い場がやってくるとイイですネ。

 

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